フジテレビ系深夜の生放送バラエティ『オールナイトフジコ』。放送2回目にして企画倒れが相次ぎ、早くも打ち切りフラグが立っているという。
同番組は1983年から91年まで土曜深夜にオンエアされていた『オールナイトフジ』を下敷きにしており、4月14日深夜に初回が放送された。MCは元テレビ東京プロデューサー・佐久間宣行、オズワルド・伊藤俊介、さらば青春の光・森田哲矢、レギュラーメンバーとして峯岸みなみと村重杏奈が出演。初回には、総合プロデューサーの秋元康、フジテレビの港浩一社長と大多亮専務、指原莉乃らがゲスト出演した。
「初回は、森田と女子大生集団『フジコーズ』が、二人きりでスタジオに設置されたサウナの中でトークする企画を行いました。彼は上半身裸でしたが、フジコーズの1人はあまりの暑さに、羽織っていたブラウスを脱ぎ、ノースリーブ姿になったのです。森田は『打ち合わせにはない展開』と驚き、フロアディレクターも騒然となっていたとのこと」(芸能ライター)
さらに目玉企画の1つだったのが、視聴者がフジコーズの名札にあるQRコードを読み取ると、番組専用LINEアカウントにメッセージが送ることができるというものだった。番組ではそのメッセージを紹介する段取りになっていたが、深夜という時間帯もあったのか、卑猥な画像や言葉しか送られてこず、企画は中止に。
そして、2回目である21日の冒頭では、佐久間氏が「どうやら1回目にやったコーナーがほぼ残っていないらしい」と自虐気味にコメント。新しい企画を実施したものの、好評とは言い難い内容だった。
「仕事を失いつつあるグラビアアイドルがどうぶつの被り物をして椅子取りゲームをする企画が行われましたが、終始グダグダ。また、フジコーズにしてほしいことを放送中に依頼して出張派遣するコーナーでは、『バドミントンのスマッシュを当ててほしい』という願いをかなえるために視聴者の自宅を訪れたものの、カメラの画質が悪かったり、スマッシュをするまでもたつくなど、若干イライラさせられる内容でしたね」(同)
一部の視聴者からは、コンプライアンスが厳しい時代において「かなり攻めている」と褒める声もあるが……。
「攻めてはいますが、内容が見切り発車すぎる。また、生放送であれば何か面白いことが起きるだろうという幻想にとらわれすぎているのでは。光明があるとすれば、中継を増やすということでしょうか。ただ、それもギャンブル的であることは否めません」(テレビ業界関係者)
なお、2回目の放送では『オールナイトフジ』時代に司会者の1人だった片岡鶴太郎からのコメントが読み上げられた。以下はその一部だ。
「今、コンプライアンスが厳しい中で、どう攻めていくかということをやっているだろうし、それについて僕たちの時代はこうだった、ああだったと比べちゃいけない。今は今の時代でギリのところまで攻め込んでいこうという姿勢。回を重ねるごとに楽しみしています」
スタート早々から崩壊寸前の『オールナイトフジコ』。片岡の期待通り、ギリギリを狙いながらも、立て直していくことができるのだろうか。