• 月. 12月 23rd, 2024

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明日あなたが被害にあうかもしれない

「現役組長ラーメン店主射殺事件」を元極妻が解説! ヤクザをやめたくてもやめられないワケとは?

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

ヤクザウォッチャーからラーメン好きまで注目の事件

 連休前に、いきなりすごい事件が起こりましたね。4月22日に神戸市内のラーメン屋さんの大将が射殺されたのですが、この方が現役のヤクザ、しかもあの「弘道会」の傘下組織の組長だったことで、結構な騒ぎになってしまいました。

 弘道会とは、今の山口組のトップ(六代目山口組・司忍組長)の出身母体で、山口組の中核組織です。暴力団排除が厳しい昨今、三次団体とはいえ、山口組の傘下組織の組長がラーメン屋さんを経営できるのがまず驚きですね。

 しかも「口に拳銃を入れて撃たれた」(!)というマフィア映画みたいな話、地元やネットでは評判の「安くておいしいラーメン屋さんだった」説、「みんなに慕われるやさしい大将だった」説など、情報が多すぎて、ヤクザウォッチャーからラーメン好きさんまでいろんな人から注目されています。

「銃をくわえさせて」撃ったとは思えない

 報道によりますと、被害者の余嶋学さんは、ランチタイム前の仕込み中にお店で撃たれています。パートさんが出かけていて、1人の時を狙われたようです。防犯カメラには、黒い服の男性らしき映像も残っているんですね。

 余嶋さんのご遺体には目立った外傷はなかったそうですから、いきなりお店に入って「ズドン」だったのではないでしょうか。それが、たまたま頭に当たったのだと思います。

 パートさんが出た隙を狙ったのは、パートさんまで殺したら確実に死刑だからでしょう。「一人殺害」なら有期刑の望みもあります。つまり、あっという間の「仕事」でした。

 司法解剖で余嶋さんの頭から銃弾が出て、死因は脳損傷とされましたが、発見当初は頭から血を流していて病死も疑われたそうです。

 県警は「頭に弾丸をキチッと入れるなら、口から撃ったのだろう 」と判断したようですが、どうですかね。

 すでにいろんな臆測が飛び交ってますが、私は懲役太郎さんの説を取りたいです。

 普通(というのもアレですが)、銃口をこめかみや口に当てるのは、「脅し」なんですよ。さんざんヤキを入れてから、銃口を向けて「どうする?」と聞くんです。それで金庫の鍵の隠し場所とか親分の居場所とかを「吐かせる」んです。

 ボコられた段階でかなりメンタル弱ってますから、聞きたいことを聞ければ、わざわざ殺すことまではしないと思います。

ヒットマンは「六代目山口組関係者」?

 いろんなメディアがいろんなことを書いてますが、余嶋さんがラーメンの研究に熱心で、人柄がよかったというのは共通していますね。そして、ヤクザのシノギは厳しくて、ヤクザをやめたいけどやめられない……と周りに言っていたようです。

 やめられない理由はいくつかあったと思いますが、山健組系の多い神戸市内で唯一の弘道会系ということも理由のようです。山健組は弘道会と対立関係にあります。

 ラーメン屋さんは生活のために始めたようで、「神戸新聞」は 「すぐに開けられるから、ラーメン屋やってるやくざはけっこう多い」「ヤクザや警察関係者は余嶋組長の店と知っていた」「けっこううまいと話題になっていた」 などと「捜査関係者」の話を紹介しています。

 これが事実なら、余嶋さんはかなりムリしてましたね。調理器具の調達はともかく、定期的な食材の仕入れ、お店の賃貸契約や確定申告は現役ではできませんから、ほかの誰かの名義にしなくてはなりません。お店の前には黒塗りの高級車が長時間止まっていたり、車両特攻があったりしたようですから、まあいろいろあったのでしょう。

 また、弘道会が組葬を行ったことも報道されていますが、なぜか弘道会はこの件は様子見で、「待機」を指示しているとか。 本来は、自分たちの身内を殺されたので、すぐに犯人探しとカエシをすべきなんですが、なぜか待機指示なので、これまた臆測が飛び交っているようです。

 そして犯人ですが、もうネットでは同じ六代目山口組系組織の名前が出てますね。

 これが本当なら山口組同士という「身内の犯行」ですから、誰が責任を取るかでモメそうです。理由は「怨恨説」が強いようですが、どうでしょうか。

 引き続き、事件の行方を見守りたいですね。そして余嶋さんのお店のラーメンは安くておいしかったそうで、いろいろ残念です。衷心よりお悔やみ申し上げます。

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