ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が5月14日夜、ジャニー喜多川前社長(2019年死去)の性加害問題を謝罪する動画と、「各方面から頂戴したご質問への回答」と題した文書を公開。その内容が波紋を呼ぶ中、ジュリー氏の“顔出し”が反響を呼んでいる。
元ジャニーズJr.の歌手カウアン・オカモトによる告発や、英国の公共放送・BBCのドキュメンタリー番組『Predator: The Secret Scandal of J-Pop』の放送により、国内外から一気に注目されることとなった同問題。
前出動画では、黒いスーツ姿で登場したジュリー氏が、「関係者の方々、ファンの皆様に大きな失望とご不安を与えてしまいましたこと、重ねてお詫び申し上げます」などと語り、4度にわたり頭を下げている。
さらに、文書のほうでは、「ジャニー喜多川氏の性加害を事務所、またジュリー社長は知らなかったのか?」との疑問に対し、「知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした」と断言。
その原因については、「会社運営に関わるような重要な情報」を自身の叔父のジャニー氏とジャニーズ事務所名誉会長を務めた母・メリー喜多川氏(21年死去)以外、「知ることのできない状態が恒常化」していたからだと弁明している。
その上で、「この問題から逃げることなく、被害を訴えてこられた方々に向き合う」と宣言し、辞職しない意向を明らかにしたジュリー氏だが、ネット上では案の定「ジャニー氏の行為を知らなかったわけないでしょ」「責任逃れ」と批判が噴出。
同時に、ジュリー氏は、ジャニー氏やメリー氏と同様に、自身の写真や動画の公開を頑なに避けてきたことが知られているため、「ジャニーズ事務所の社長って女性なんだ」「動くジュリーさん、初めて見た! こんな顔してるんだ」と衝撃を受ける声も目立つ。
1966年7月20日生まれのジュリー氏は、6歳にして“フジシマ・ジュリー”の名前でフォーリーブスのミュージカル『見上げてごらん夜の星を』に出演し、芸能界デビュー。
以降、ワイドショー『おはよう!こどもショー』(日本テレビ系)にレギュラー出演したり、武田鉄矢主演『3年B組金八先生』(TBS系)の第1シリーズに生徒役で出演するなど、子役と活動していた。
その一方で、ジャニーズ事務所の後継者として英才教育を受けてきたジュリー氏は、上智大学と早稲田大学を卒業し、アメリカやスイスでの留学も経験。大学在学中には、少年隊のグッズショップやスタジオなども入るジャニーズが手掛ける総合テナントビルの館長に就任したほか、タレントのプロデュースにも関わってきたという。
そして、大学卒業後はフジテレビに入社し、秘書室で勤務。退職後、満を持してジャニーズ入りし、自社レコードレーベル「ジャニーズ・エンタテイメント」の初代社長、「ジェイ・ストーム」の代表取締役社長、ジャニーズ事務所の代表取締役副社長を務めた後に、19年9月付で現在の代表取締役社長に就任したのだ。
また、上智大学在学中から少年隊や光GENJIのスタイリストも務めていたジュリー氏だが、当時、少年隊・東山紀之との熱愛がマスコミに報じられたほか、俳優・中井貴一とのデートがスクープされたことも。
ただ、「週刊文春」15年1月29日号(文藝春秋)の取材に応じたメリー氏は、インタビューの中で「(東山が)ジュリーと結婚して、という話を言いたいのでしょう。一体、何年前の話をしているんですか?」と東山とジュリー氏の熱愛説を一蹴しつつ、「それを言うなら、一番(結婚の可能性があったの)は近藤真彦ですよ」と饒舌に語っており、かつてメリー氏には「娘をマッチのお嫁さんにしたい」という淡い期待があった様子。
だが、ジュリー氏は04年に一般男性・T氏と結婚しており、同年に長女を出産。しかし、09年には離婚が成立しており、結婚生活は5年ともたなかったようだ。
そんなジュリー氏による公式の近影公開は、実に“子役時代ぶり”といえるため、動画にどよめきが起きるのも当然といえる。
ジャニーズ事務所の今後について、「二度と同様の問題が起こらないよう、既に着手し始めている経営改革、社内意識の抜本的改善をやり抜く」と決意を表明しているジュリー氏。ジャニー氏やメリー氏が貫いてきた「経営陣は顔出しNG」のルールも、この経営改革により変わっていくかもしれない。
サイゾーウーマン ジャニーズ情報専用Twitterアカウント「J担しぃちゃん」オープン