2020年10月に結成されたジャニーズJr.の7人組ユニット・IMPACTorsが、今年5月25日をもってジャニーズ事務所を“卒業”した。彼らは、同22~25日まで、東京・日本橋三井ホールにて行われたコンサート『東西ジャニーズJr. Spring Paradise』に出演。最後の公演では、ファンに「またね~!」とあいさつしていたという。
影山拓也、佐藤新、鈴木大河、椿泰我、松井奏、基俊介、横原悠毅の7人で活動していたIMPACTors。グループの名付け親はジャニーズ事務所の前副社長・滝沢秀明氏で、佐藤や基らはテレビドラマに出演し、ほかのメンバーも個々で舞台の仕事が舞い込むなど、着実に経験を積んでいた。しかし、彼らの育成にあたってきた滝沢氏が、昨年10月31日付で退社したため、ファンはIMPACTorsの今後を不安視。
そんな中、昨年12月に「週刊文春」(文藝春秋)や、ニュースメディア「文春オンライン」がメンバー全員の退所を報道。そして今年5月16日、ジャニーズサイドは公式エンタメサイト・ISLAND TVの「お知らせ」欄にて、IMPACTorsの卒業を正式報告した。
滝沢氏の後を継いだジャニーズアイランド社長の20th Century・井ノ原快彦は、「これまでジャニーズを盛り上げてくれたこと、心から感謝しています」とコメント(原文ママ、以下同)と7人の名前を挙げた上で、「これからも体に気をつけて、人生を楽しんでください。そして、一人でも多くの人を笑顔にできるよう、共に頑張りましょう! ファンの皆様、これからも彼らを見守ってあげてください。ありがとう。IMPACTors!!」とエール。
さらに、IMPACTorsは「ファンの皆様に幸せを届けられるよう前進し続けます。これからも僕たち7人の応援をよろしくお願い致します」と宣言。全員で何らかの活動を続ける旨を示唆した。
過去を遡ると、事務所側がJr.の退所を正式に発表した例は極めて少ない。近年はISLAND TVからプロフィールや動画などが消えたことで、Jr.の退所が判明するという流れが恒例化していた。特にIMPACTorsのような“卒業”のお知らせは、かなりレアなケースだろう。
18年11月末にはJr.内ユニット・Love-tuneのメンバー7人が、翌年3月までに“全員退所”すると公表。仕事の関係でメンバー数名の退所時期はズレていたものの、人気ユニットだったLove-tuneの一斉退所が明らかになった際も、ファンは大きな衝撃を受けていた。なお、メンバーは後に合流し、「7ORDER」というユニット名で再スタートを切った。
「IMPACTorsは、井ノ原や本人たちのコメントとともに“卒業”を発表したわけですが、これはかなり異例の出来事。しかも、『これからも僕たち7人の応援をよろしくお願い致します』というメンバーの言葉は、7人での再始動を連想させます。退所を控えるジャニーズタレントが、こういう形で前向きなメッセージを発信するなんて、以前のジャニーズの体制なら、あり得なかったことでしょう」(ジャニーズに詳しい記者)
そしてファンに見守られる中、IMPACTorsは25日の『Spring Paradise』公演を最後に、ジャニーズを旅立った。ネット上のファンのレポートによれば、コンサート中、基など一部メンバーが感極まって涙していたという。また、終演後に再び登場した一同は、ファンに向かって「またね~!」と発言し、再会の日が来ることをほのめかしていたそうだ。
一方、IMPACTorsの生みの親である滝沢氏は、今年3月にエンターテインメントの新会社「株式会社TOBE」の設立を発表。すでにオーディションを始めており、その模様は「TOBE OFFICIAL」のYouTubeチャンネルでも公開している。一部メディアやファンの間で、「IMPACTorsは滝沢氏のもとに“合流”するのではないか」とささやかれているが、メンバーの今後の動向に注目だ。
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