連載企画『「汚部屋」ビフォーアフター』新シーズンがスタート! 第7回目の片付けモニターの応募に当選したのは、東京都中野区・3LDKのマンションに家族と暮らすDさん(40歳)です。
お家まるごと片付け企画、8回目は「捨てない片付け」です。狭いクローゼットでも収納方法を変えれば、洋服を捨てなくても使いやすく大変身。うまく入らないからと押し込み収納によってついてしまった洋服のシワも、収納を見直せば改善されますよ!
【全体のBefore】押しつぶされた宝物
Dさんの「ハワイグッズコレクション」が詰まっているクローゼットです。大好きな世界への扉のはずが、開けるたびに「がっかりする」とDさん。それもそのはず、宝物が押し潰されて苦しそう……。
今回は、趣味のコレクションを「捨てない収納」でスッキリ美しく収めていきます。
【上段のBefore】クローゼット「上段」が取り出しにくい
上段には小物がゴチャゴチャと押し込まれていました。まとまりがないので、奥のモノが迷子に。手の届きにくいクローゼット上段を使う場合は、バッグや衣替えの洋服など大きめで軽いモノを入れるようにしましょう。
【上段のAfter】クローゼットポールを最上段に移動
Dさん宅のクローゼットはダボ穴付きの「可動棚タイプ」なので、棚板を外して、拳ひとつ分の空間を残してクローゼットポールを最上段へ移動しました。長いドレスもこれでスッキリです! 掛ける洋服だけの保管なら、クローゼットパイプを1本増やして2段収納にしてもOK。
小物を袋にまとめて入れて、重ね置きするほど「散らかる収納」になります。ゴチャゴチャ防止なら、引き出し収納が一番。ただし、床とクローゼットに段差と扉の蝶番がある場合は「単品の衣装ケース」がおすすめ。床からフラットな場合は、チェストやスチールラックも◎です。
【下段のAfter】クローゼット用衣装ケースで引き出し収納に
クローゼットの下段は、衣装ケースを用意して中身が見える収納に変えました。家が散らかる理由は「見つかりにくさ」「出しにくさ」「戻しにくさ」にあるので、楽な姿勢のまま「見える化」できればまとまりますよ。
クローゼットの内容を「イベントと趣味の服」に統一して、1枚も捨てずに片付けました。
【クローゼット全体のBefore】中身がチグハグで何が入っているのかわからない
【クローゼット全体のAfter】右側が夫用、左側が趣味のグッズ
左右ともに、クローゼットのテーマを決めて「モノの住所」を見直しました。すべて「見える収納」なので、誰が見ても何が入っているかわかりやすい。また、洋服ハンガーもすべて「スリムハンガー」に変えたので、かさばりも減りました。なお、2つのクローゼットにかかった予算は、約4,000円です。
右側クローゼットの収納方法はこちら
最後に、クローゼット収納の「8つのアイディア」をまとめました。
【1】差し込み型「ハンガーパイプ」は移動&追加できる
【2】衣装ケースは「単品組み合わせ型」がおすすめ
【3】コートやワンピースの裾がぐちゃぐちゃにならないよう空間をとる
【4】帽子、バッグ、ネクタイは「扉用フック」を利用する
【5】スリム型ハンガーに統一するとかさばらない
【6】ダボ付きなら棚板を「増やす」「移動する」が可能
【7】蝶番と観音扉の凸に「引き出し」がぶつかるので注意
【8】クローゼットの中身は、妻、夫、子ども用など、個人専用にする