今年春頃から取り沙汰されている、ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害問題。以前から同問題を追及するジャニーズ批判の急先鋒「週刊文春」(文藝春秋)には、毎週のように新たな元ジャニーズが登場し、ジャニー氏からの被害を告発している状況だが、マスコミ関係者の間では「まもなく同誌の編集長が交代になることで、事態が変わってくるかもしれない」(スポーツ紙記者)とささやかれているようだ。
ジャニー氏の性加害問題は、生前の1980年代から“告発本”などが出版され、「文春」も1999~2000年にかけて特集。その後、ジャニーズ側が「文春」を相手に、名誉棄損で訴訟を起こす事態となり、東京高裁がジャニー氏の性的虐待を“真実”と認定したものの、ほとんどのメディアがこれをスルー。
しかし今年3月、英国公共放送・BBCがジャニー氏の疑惑を取り上げ、また日本の主要メディアが沈黙を貫いてきたことを追及すると、国内でもようやく大々的にニュース化されるようになっていった。
「そんな中『文春』は、元ジャニーズたちのインタビュー記事を次々と出すように。彼らは実名、顔出しで、ジャニー氏から受けた性被害について語っています。今月29日発売の同誌最新号でも、ジャニーズJr.時代に被害に遭ったという石丸志門氏が告発を行いました」(同)
ジャニーズ側は現在、ジャニー氏の性加害問題に関して調査を行っているというが、相次ぐ「文春」報道により、波紋が広がり続けている状況だ。
「どうやら『文春』記者は、“絨毯爆撃”のように、SNSのダイレクトメッセージを用いて元ジャニーズに、一斉に取材依頼をかけている様子。こうして、実名・顔出しで告発を行う者が一人、また一人と登場し、今では告発者が“渋滞”しているほどなのだとか」(同)
「文春」は藤島ジュリー景子社長が退任するまで記事を出し続けるつもり?
そんな中、6月7日に「共同通信」でも伝えられていた通り、7月に「文春」の編集長が交代するという。
「これまでの加藤晃彦編集長が経理局に異動となり、特集班デスクの竹田聖氏が新たな編集長に就任するそう。『雑誌は編集長の私物』と言われるように、編集長の方針は記事内容にも色濃く反映されるとあって、今回の交代を機に『文春』がジャニーズの性加害問題を取り上げる機会が激減するのではと見られているんです」(同)
なお、前編集長の新谷学氏はメディアでよく、記事で取り上げる人物に対して“トドメは刺さない”という方針を語っていた。それは“自分たちに人を裁く資格などない”という考えに基づくものらしい。
「しかし現在の『文春』はジャニーズを潰す勢いというか、事務所の現社長・藤島ジュリー景子氏や副社長の白波瀬傑氏が退任するまで告発記事を出し続ける……と息巻いていたとか。ですが、編集長交代と同時にまた編集方針が変わるとみられ、再び“トドメは刺さない”方針になる可能性があります。そうなれば、ジャニーズにとっては朗報でしょうが……」(出版関係者)
加藤編集長は7月6日発売号をもって「週刊文春」を離れるという。この人事異動がジャニーズ事務所にどんな影響をもたらすのか、注視していきたい。
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