フジテレビ系“月9”枠にて、森七菜と間宮祥太朗がダブル主演を務める連続ドラマ『真夏のシンデレラ』が7月10日よりスタート。神奈川県・湘南海岸を舞台にした男女8人の恋愛群像劇だが、ネット上では視聴者から、“ある違和感”への指摘が相次いでいる。
同ドラマは、2022年度「第34回ヤングシナリオ大賞」で大賞を受賞した市東さやか氏が脚本を手掛けるオリジナル作品。海辺で一緒に生まれ育った“海辺のシンデレラ”である女友達3人組と、一流大学を卒業した男友達が海で運命的に出会い、短くも甘く切ない夏に全力で胸を焦がす物語だという。
主演の2人のほか、神尾楓珠、吉川愛、萩原利久、白濱亜嵐、仁村紗和、水上恒司、山口智充らが出演。月9枠で恋愛が題材となるのは、17年1月期の西内まりや主演『突然ですが、明日結婚します』以来だという。
なお、第1話は世帯平均視聴率6.9%(個人4.0%/ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。同枠で前期に放送された木村拓哉主演『風間公親-教場0-』の初回12.1%を大きく下回ってしまった。
「放送前、ネット上では『キャストが地味』という意見も多く、中には『「教場0」で製作費を使い果たしたせいで、ギャラの安い俳優を集めたのでは?』といった指摘も見られました。しかし、初回放送後には、Twitterで『#真夏のシンデレラ』が世界トレンド1位に。同ドラマについては、フジもコア視聴率やネット配信の再生数のほうに重きを置いているでしょうから、上々の滑り出しといえるのでは」(テレビ誌記者)
『真夏のシンデレラ』はベタさが「逆に新鮮」?
以下、『真夏のシンデレラ』第1話のネタバレを含みます。
第1話では、東大卒のエリートだという水島健人(間宮)、佐々木修(萩原)、山内守(白濱)が、東京から神奈川県・湘南の海へやって来る。3人はサップのインストラクターである蒼井夏海(森)と出会い、指導を受けることに。
そんな折、夏海は友人の滝川愛梨(吉川)から、マッチングアプリで知り合った男性たちとのパーティーに誘われる。夏海、愛梨、小椋理沙(仁村)が指定された別荘を訪れると、健人ら3人と再会。ここは、健人の家族が所有する別荘だったのだ。
その後、夏海は自身の誕生日に幼なじみの牧野匠(神尾楓珠)から誘われ、待ち合わせの居酒屋へ。遅れて来た匠に「好き」と告白するも、「ごめん。女として見たことなくて」とフラれてしまう――。
フジのお家芸である“王道トレンディー路線”に、ネット上では「若者の恋、キュンキュンするね! ベタさが逆に新鮮で見入ってしまった」「貧乏女子とドSの金持ち男子が出てくる恋愛ドラマってよくあるけど、これは間宮くんの役が気弱なのが面白い」と評価する声が続出。
『真夏のシンデレラ』森七菜や吉川愛の“美白”に「違和感」?
一方、森、吉川、仁村が演じる女性陣の“美白”ぶりに違和感を抱いた視聴者は多いようで、「令和の湘南ガールって、こんなに肌白いの? 美白俳優大集合じゃん」「海辺でゴミ拾いしたり、サップのインストラクターしたりしてるのに、みんな白すぎ」とツッコミが相次いでいる。
ちなみに、夏海は昼間でも薄着で出歩いており、“壊れたビーチサンダルを何度も修理しながら履く”ほど金欠という設定。密かに美白化粧品などに投資しているとは考えにくい。
「過去に同枠で放送された『ビーチボーイズ』(1997年7月期)や『SUMMER NUDE』(2013年7月期)など、夏の海岸を舞台にしたトレンディードラマといえば、メインキャストが健康的な“小麦肌”であることが定番。そのため今回、劇中で透き通るような美白ぶりが際立っていた森や吉川に対して『リアリティがない』『設定とちぐはぐ』と違和感を覚えた視聴者は多かったようです」(同)
初回から“偶然の再会”が連続して描かれるなど、恋愛ドラマにおける“ベタ”展開がふんだんに盛り込まれた『真夏のシンデレラ』。『ビーチボーイズ』のように、長年語り継がれる“定番夏ドラマ”となるだろうか。