成田凌が主演を務める連続ドラマ『転職の魔王様』(カンテレ制作、フジテレビ系/月曜午後10時~)が7月17日にスタート。第1話の放送後、ネット上では「リアリティがあって面白い!」と共感する視聴者が相次いだ。
同ドラマは、額賀澪氏による同名経済小説が原作。新卒入社した大手広告代理店でパワハラに遭い退職した主人公が、人材派遣会社「シェパード・キャリア」で出会った凄腕キャリアアドバイザーの冷徹な対応に戸惑いつつも、やがてその会社に入社し、人間的に成長していく“転職・爽快エンターテインメント”だ。
『転職の魔王様』第1話のあらすじは?
※以下、『転職の魔王様』第1話のネタバレを含みます。
第1話では、職を失い途方に暮れていた未谷千晴(小芝風花)が歩いていると、謎の男性(宮崎吐夢)に遭遇。この直後、男性は杖をついたスーツ姿の男・来栖嵐(成田)にナイフで襲い掛かるが、来栖は杖で見事にかわす。
翌日、未谷が叔母・落合洋子(石田ゆり子)が社長を務める転職エージェント「シェパードキャリア」を訪れると、そこでキャリアアドバイザーとして働く来栖と再会。早速、面談を受けると、未谷は心をえぐるような辛らつな言葉を次々と投げつけられる。
前職の大手広告代理店を、上司・竹原(堀部圭亮)からのパワハラにより、3年たらずで辞めていた未谷だが、来栖は“今のままではどこに転職しても同じだ”と看破。
来栖の言葉に納得した未谷は、自分の人生を自分で決められるようになるまでは、転職活動を休止すると決意。その間、洋子の勧めにより、「シェパードキャリア」で見習いとして働くことになる――。
『転職の魔王様』初回視聴率5%台は、同枠で「見ない数字」
ネット上では、「成田凌も小芝風花も演技が上手だし、“転職あるある”やパワハラシーンにリアリティがある」「自分の経験や状況と重なって、主人公を応援したくなる! やっぱりカンテレが作るドラマは面白い」と好意的な声が寄せられており、概ね好評。
だが、世帯平均視聴率は5.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。同枠で前クールに放送された天海祐希主演『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~』の初回9.3%と比べると、かなり低調といえるだろう。
「同作は、放送時間や曜日を変えながら長年続いている、カンテレ制作枠で放送中ですが、初回が5%台というのは直近10年を振り返っても見ない数字。今期は、前の時間帯に放送されている月9『真夏のシンデレラ』が、17日放送の第2話で早くも世帯平均5.4%まで落ち込んでしまったため、その影響をモロに受けている可能性がありそうです」(同)
『転職の魔王様』はあのドラマに「似てる」?
また、動画配信サービス「TVer」でも、同ドラマはあまり勢いが見られない。
『真夏のシンデレラ』のお気に入り数が約79万人(19日現在、以下同)なのに対し、『転職の魔王様』は27.5万人。この数字は、放送中の一部深夜ドラマをも下回っている。
「前クールの春ドラマでは、一見冷淡な知的財産の専門家(ジャニーズWEST・重岡大毅)と純粋な主人公(芳根京子)がトラブルを解決していく『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)が視聴率不振に陥っていましたが、現在、メインの2人の関係性が『転職の魔王様』に『似てる』と指摘するネットユーザーも散見される。それだけに、同作の視聴率推移にも一抹の不安が過ぎります」(同)
ネット上の賛辞とは裏腹に、視聴率が振るわない『転職の魔王様』。今後、口コミで面白さが広がり、盛り上がりを見せるといいが。