TOKIO・松岡昌宏がパーソナリティを務めるラジオ『松岡昌宏の彩り埼先端』(NACK5)。8月6日の放送では“思い出深いキスシーン”について語る場面があった。
リスナーから「今まで印象に残っているラブシーン、キスシーンありますか?」という質問を受けた松岡。松岡は大笑いしながら、「覚えてないのはないですよ。ほぼほぼ全部覚えてますよ。“ほぼほぼ”っていうか、完璧に覚えてます」ときっぱり断言。
「印象深いキスシーン、たくさんありましたよ」とも語りつつ、「ほら、結婚なさってたりしてるじゃない、その女優さんが。そこでなんかさあ、日曜の朝っぱらからさ、なまぐせえ話してもしょうがないのよ(笑)」と、やや抵抗をみせながら話し始めた。
松岡は17歳のとき、三田佳子主演のNHK大河ドラマ『花の乱』(1994年)に、三田演じる日野富子の息子・足利義尚役で出演。そのときに印象的なキスシーンが2つあったといい、1つ目は義尚が病に冒されて水が飲めなくなった際に、自分の子どもを寵愛する富子が口移しで水を飲ませるシーンだったそう。
このとき松岡は、俳優・高倉健主演映画『幸せの黄色いハンカチ』(77年)にて、主人公が刑務所から出所して初めてビールを飲むシーンの役作りのため、高倉が撮影の数日前から飲み物をなるべく摂らずにいたというエピソードを聞き、自分もそれを実行したと述懐。
松岡は、前日の夜から何も飲まずに、翌日夕方からの撮影に臨んだそう。「横になっていて、三田佳子さんが口からくださったお水を飲んだっていうのを覚えてるね」と話したあと、「あまりにも喉が乾いてて。本当に信じられないけど、『ゴクッ』て飲んじゃったのよ。(義尚は病気で)弱ってるからさ、そんなに入っていかないはずなのに、もう本当に水を求めてて」「音声さんがマイクで拾えるくらいすごい音がした」と当時の状況を説明。
しかし、三田からは「あなたいいわね、今の。本当に、水を欲してる、生きようとするあれが伝わったわ」と褒められ、うれしかったという。
TOKIO・松岡昌宏が「あのときのまあくんはすごかった」と言われた女優とは?
また、2つ目のキスシーンの相手はかたせ梨乃だったそうで、松岡は「りの姐が、少年だった俺を奮い立たせるために、あとやる気をもっと出させるために、俺のケツを叩く意味で『リハーサルから中途半端な芝居したら、私許さないからね』って教えてくださったんです」と、かたせにハッパをかけられたと明かした。
当時の松岡はこの言葉に奮い立ったそうで「俺、17歳だから血気盛んだし。『んなもん、ぜってえそんなふうには思わせねえよ』って思って」と笑いながら、かたせとのキスシーンの際のエピソードを披露。
「リハーサルから思いっきり本気でガッといってやろう」と思った松岡は、畳の上でリハーサルをしながら、「『よし』と思って。思いっきり、りの姐に口づけを交わそうとした瞬間に、りの姐に『ストップ!』て言われたの、わははは」と大笑い。
続けて、「『あとは本番で』かなんか言われて。さすがりの姐『あ、こいつくるな』って思ったんだろうね」と話したあと、「たぶん、りの姐はキスシーンだけじゃなく、義尚という人間が人生の壁にぶつかって雨に打たれながら泣きじゃくるシーンとかもいっぱいあったから。そういうときに上っ面な芝居したらぜってえバレるから、『そういうのだけはするんじゃないよ』って言ってくれてたんだと思う」と推測。
そして、「これ、いまだにりの姐と大笑いすんだけど。『あのときのまあくんはすごかった』っつって(笑)」と明かしたのだった。
松岡は最後に「でもね、そうやってお芝居の深さみたいなのを教えてもらった母上の三田佳子さんとりの姐には、本当に心から今でも感謝してます、っていうお話をさせていただきました」と話をまとめ、「たまにはいいね、こういう話もね。こういう話はできるけどさ、『あの子とキスシーンとかあれがどう』とか……言いにくいのよね(笑)」とぶっちゃけたのだった。
この日のトークを受け、ネット上では「役作りのやり方がわからないなりに考えて水断ちして口移しのシーンに挑んだんだね」「かたせ梨乃さん渾身の寸止め(笑)」「リハから本気でって言っといて寸止め、さすが(笑)」といった声が寄せられていた。