8月11日放送のTBS系トークバラエティ『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(以下、『金スマ』)に、“トニセン”こと20th Centuryの坂本昌行、長野博、井ノ原快彦がゲスト出演。井ノ原は昨年からタレント業の傍ら、ジャニーズ事務所の子会社・ジャニーズアイランドの社長も務めているが、業界関係者の間では「ジャニーズのイメージアップに励んでいる」(スポーツ紙記者)と評判のようだ。
井ノ原は2021年11月のV6解散後、ソロタレントとして、またトニセンの一員として活動を継続。ジャニーズ事務所副社長と、Jr.の発掘・育成を担うジャニーズアイランドの社長を兼任していた滝沢秀明氏が昨年10月末に電撃退社すると、アイランド社長を引き継いだことが明らかになった。
「今回の『金スマ』で井ノ原は、普段ジャニーズJr.とどのようにコミュニケーションを取っているかを話していました。200人いるJr.の名前を全員覚え、LINEグループを作り、随時個別の相談にも乗っているとか。タレント業との二足の草鞋は大変そうですが、社長業も楽しもうとしている姿勢が伝わってきました」(芸能ライター)
一方、同番組ではV6の元同僚である三宅健が、滝沢氏の設立したアーティスト会社・TOBEに合流したことに、井ノ原が本音を吐露するシーンも。
中居が「滝沢の(TOBE)はどう思ってんの? 三宅が行ったわけでしょ」と踏み込んだのに対し、井ノ原は「(滝沢氏に対して)ちゃんと面倒見てやってね、とは思う」「(三宅が)幸せにやってくれればいいな」とコメント。袂を分かった三宅を身内のように思いやる姿に、ネット上のV6ファンは感激している様子だった。
「井ノ原は、新人の発掘・育成以外にも、ジャニーズの広報的な役割を果たすようになっています。今回、彼は『ジャニーズサイドはTOBEを敵だとみなしていない』『彼らの活動を妨害するようなことはしない』と対外的にアピールしたかったのではないでしょうか。滝沢氏の電撃退社、その直後にKing&Princeの“分裂騒動”が勃発し、さらに現在は創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題が取り沙汰されおり、世間のジャニーズ批判は強まるばかり。こうした状況の中、井ノ原は事務所のイメージアップに奔走している印象があります」(前出・スポーツ紙記者)
井ノ原快彦、『あさイチ』MC降板が招いたタレントとしての危機
そんな井ノ原は、数年前から「タレントとして落ち目を迎えていた」と指摘するのは、あるテレビ局関係者だ。
「18年3月に、それまでMCを務めていたNHKの情報番組『あさイチ』を降板したことが大きかった。これは、長年コンビを組んでいた有働由美子アナウンサーがNHKを退社するに伴い、井ノ原自ら希望したことだそうですが、ジャニーズ内部や近しい関係者は『タレントの格が落ちる』と猛反対していたとか」(テレビ局関係者)
当時、井ノ原はすでにバラエティ『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)の2代目司会にも起用されており、『あさイチ』を降板しても、レギュラーがゼロになるわけではなかったが……。
「『NHK帯番組のMC』という仕事があるのとないのとでは、タレントとしての貫禄がまったく違ってきます。実際に『あさイチ』降板後の井ノ原は、オファー数にも影響が出ていたらしく、ジャニーズ側も、彼のマネジメントの立て直しを考えなければいけない状態だったようです」(同)
その矢先の19年7月、ジャニー氏が死去。翌年からコロナ禍に突入し、芸能界全体が停滞ムードにあった中、井ノ原は22年に滝沢氏からアイランド社長を引き継ぐことになった。
「タレント業が低迷し、身の回りの状況も目まぐるしく変化する中、井ノ原が社長のポジションを得たのは本人にとって好運だったと思いますよ。この調子でいけばジャニーズ内、ひいては芸能界でも一目置かれる地位につけそう。本人もこうした状況を理解しているからこそ、社長業に精を出し、世間から批判される危険を伴う“広報ポジション”をも受け入れているのでしょう」(同)
『金スマ』で、社長業から離れ、「トニセンの音楽活動の話とかしてる時はめちゃくちゃ楽しい」と述べていた井ノ原。坂本と長野の支えがあってこそ、井ノ原はこれからも邁進していけるのだろう。