8月11日、綾瀬はるかの最新主演映画『リボルバー・リリー』が上映を開始。同14日発表の全国週末興行成績をもとにした映画ランキング(興行通信社調べ、以下同)では初登場7位をマークしたが、業界内からは「大規模上映かつ公開のタイミングを踏まえても、もっと上位での発進が期待されていたはず」(映画誌ライター)という指摘が聞こえてくる。
本作は、ハードボイルド作家・長浦京氏の同題小説(講談社)を、行定勲氏監督が実写化。16歳からスパイ任務に従事してきた過去を持つ小曾根百合(綾瀬)が、東京の花街で銘酒屋の女将として暮らす中、消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太(ジャニーズJr.内ユニット・Go!Go!kidsの羽村仁成)と出会ったことで、陸軍の精鋭部隊から追われる身となる……というストーリーだ。
「同作にはほかにも長谷川博己、シシド・カフカ、古川琴音、清水尋也、SixTONES・ジェシー、阿部サダヲ、野村萬斎、豊川悦司ら豪華な顔ぶれがキャスティングされています。主演の綾瀬は日本を代表する人気女優ですし、さらに公開日はちょうどお盆期間に入るタイミング。上映館数は345スクリーンと大規模公開だけに、ヒットは間違いないとみられていました」(同)
ところが、映画ランキングでは7位発進とイマイチな出だしに。同週、1位は山崎賢人が主演を務める『キングダム 運命の炎』(7月28日公開)、2位はトム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』(7月21日公開)、3位は宮崎駿監督によるスタジオジブリの最新アニメーション映画『君たちはどう生きるか』(7月14日公開)という結果で、話題作が上位争いを繰り広げているようだが……。
「とはいえ、綾瀬の『リボルバー・リリー』は公開初週でしたし、さすがにもう少し上位に食い込みたかったのではないでしょうか。ただ、業界関係者の中には“綾瀬はるかの映画は伸びない”という見方をしている者も。綾瀬は近年、『義母と娘のブルース』(TBS系)シリーズや『天国と地獄~サイコな2人~』(同)など、主演ドラマがどれもヒットしている印象ですが、こと主演映画になると以前からヒットしにくい傾向にあるんです」(同)
綾瀬はるか主演映画『リボルバー・リリー』、早々にトップ10圏外の可能性も
例えば、綾瀬主演で12年9月に公開された『映画 ひみつのアッコちゃん』は、最終興行収入6億円。13年6月公開の『リアル~完全なる首長竜の日~』は佐藤健とのダブル主演だったが、最終興収4.2億円とさらに低い成績に終わっていた。そのほか、綾瀬単独主演である14年5月公開の『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』、16年6月公開の『高台家の人々』は、それぞれ最終興収6億円だった。
「『リボルバー・リリー』も初週から7位だと、早々にトップ10圏外となる可能性が高いのでは。ちなみに、同作を鑑賞したネットユーザーからは『綾瀬はるかが美しく、アクションも素晴らしい』『カッコよかった』など好意的な声が出ている一方、『テンポが悪くて集中できなかった』『もっとアクションで魅せてくれたらよかったのかも。ほかのストーリー部分がイマイチ』『なんかグダグダしてて残念だった』といったネガティブな感想も少なくありません」(同)
『リボルバー・リリー』においても、“綾瀬はるかの映画はヒットしにくい説”が立証され、いよいよ定説化してしまうのだろうか。