各局で絶賛放送中の2023年夏ドラマ。その演技力や存在感、役のハマり度合いなどが高く評価され、注目度が上昇した俳優も多いようだ。
そこで今回は、視聴者の声をもとに、今期の連ドラ出演で株を上げた俳優を5人ピックアップしたい。
2023年夏ドラマで株を上げた俳優5人
・織田裕二(『シッコウ!!~犬と私と執行官~』テレビ朝日系)
・M!LK・佐野勇斗(『トリリオンゲーム』TBS系)
・成田凌(『転職の魔王様』フジテレビ系)
・中村倫也(『ハヤブサ消防団』テレビ朝日系)
・松岡茉優(『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』日本テレビ系)
織田裕二、主演級の圧倒的存在感に反響
1人目は、『シッコウ!!~犬と私と執行官~』で、主演の伊藤沙莉演じる“犬担当の執行補助者”とバディを組む執行官・小原樹を演じている織田裕二。
近年は、主演ドラマ『踊る大捜査線』シリーズ(フジテレビ系)ほどの大ヒット作がなく、さらにWOWOWやNHK BSプレミアムといった民放以外での主演が続いていたことから、「存在感が薄れた」「ピークアウトか」と報じるメディアも一部で見られた。
しかし、今作では織田の圧倒的な存在感に圧倒される視聴者が続出。ネット上では「伊藤よりも織田が主演に見える」「伊藤が完全に食われてる」という声が飛び交っている。
なお、かつては“トレンディ俳優”の代名詞であった織田だが、『シッコウ!!』の第4話では、織田が「男女の関係をね、すぐに恋愛と結びつけたがるのはトレンディドラマを見すぎた古い世代の悪い癖よ」と言い放つシーンが登場。
視聴者から「織田裕二にこのセリフを言わせるのは皮肉が効いている」と好評だったようだ。
佐野勇斗の“オタク演技”に原作ファンは……
2人目は、Snow Man・目黒蓮主演『トリリオンゲーム』で、“気弱なパソコンオタク”ガクを演じているM!LK・佐野勇斗。
放送前は、このところジャニーズタレントの中で演技派ポジションを獲得しつつある目黒ばかりが注目されていた同作。しかし放送が始まると、IT専門用語を早口で一気にしゃべる佐野の“オタク演技”が評判に。原作コミックのファンからも「ガクそのもの!」と驚きの声が上がっていた。
同作は目黒も破天荒な主人公を好演しているものの、終わってみたら佐野の評価が目黒を上回る……なんてこともあるかもしれない。
3人目は、『転職の魔王様』で毒舌敏腕キャリアアドバイザー・来栖嵐役を演じる成田凌。連ドラ主演は、昨年1月期の『逃亡医F』(日本テレビ系)以来となる。
『転職の魔王様』は、世帯平均視聴率4~5%台と不振が続いているが、成田の貫禄の漂う演技に惹かれている視聴者は多い様子。
ネット上では、「こんなに演技うまかったっけ?」「毒舌イケメンキャラがハマってる!」と賛辞が目立ち、成田にとって“当たり役”といえるだろう。
中村倫也、結婚によるファン離れは?
4人目は、『ハヤブサ消防団』でミステリー作家の主人公を演じる中村倫也。
中村といえば、3月25日に日本テレビの水卜麻美アナウンサーとの結婚を電撃発表。夫婦共演を果たした同27日放送の『ZIP!』(日本テレビ系)では、水卜アナの好きなところを問われた中村が「この絶妙に短い腕が……」と体形をイジリ、水卜アナが「なんだよそれ! もっといいこと言いなさいよ」とツッコむなど、仲睦まじい様子をお茶の間に披露した。
多くの人はこれを面白がったが、中村の女性ファンからは「ショックだった」という声も噴出。結婚後初主演となる『ハヤブサ消防団』では、実力派俳優として安定感を見せつけている中村。同作がファン離れの食い止めにつながるといいが……。
最後は、『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』で高校教師役を演じる松岡茉優。
いじめや貧困問題などシリアスなテーマを取り上げ、「令和版GTO」ともいわれる同作の作風と、松岡の鬼気迫る演技が見事にマッチしたようで、「引き込まれる」「演技がすごすぎて鳥肌立った」と絶賛する視聴者が相次いでいる。
これまで数多くのドラマや映画に出演してきた松岡だが、彼女にとって、大ヒット映画『万引き家族』(18年)以来の“代表作”になるのは自明だろう。