「女性自身」(光文社)のニュースサイトが8月3日、女優・鈴木杏樹の近況を伝えた。鈴木といえば、昨年の「週刊文春」(文藝春秋)で俳優・喜多村緑郎との不倫が報じられ、メディア露出が激減しているが、マスコミ関係者は「有名人の不倫はネットで“炎上”しやすい中、鈴木に対しては同情的な書き込みも少なくない」と指摘する。
「鈴木は、1998年に結婚した医師と2013年に死別していますが、20年2月発売の『文春』により、宝塚歌劇団出身の女優・貴城けいを妻に持つ喜多村との不倫が発覚しました。その後、鈴木はマスコミ宛てのファクスで謝罪コメントを発表し、喜多村から『独り身になるつもりでいる』と言われていたと説明。ネットユーザーからは『言い訳にすぎない』と厳しい声もあったものの、『喜多村が騙したのか?』『杏樹さんは、夫を亡くした心の隙間に付け入られたんだろう』といった意見もみられました」(芸能ライター)
同騒動により、鈴木はラジオ番組『鈴木杏樹のいってらっしゃい』(ニッポン放送)を降板。しかし、『オールナイトニッポン MUSIC10』(同)はひと月欠席した後に復帰し、現在も同番組の火曜パーソナリティを担当している。長らくラジオの仕事がメインとなっていた鈴木だが、20年12月放送の『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』(テレビ東京系)でバラエティ復帰し、今年3月からAmazonプライム・ビデオで配信されたドラマ『ホットママ』で女優業も再開。そして今回、「自身」は新たなドラマ出演情報を伝えている。
「同誌によれば、鈴木は篠原涼子主演のNetflix配信ドラマ『金魚妻』の撮影に参加しているといいます。漫画家・黒澤R氏の同題作品(集英社)のドラマ版となりますが、物語は“不倫”がテーマだけに、鈴木が出演するとは驚きです。しかし、『文春』報道からすでに1年半経過していますし、ネット上では鈴木への同情的な声が強くなっているほか、『地上波じゃないし、見たい人だけ見られるんだから良いんじゃない?』『杏樹さんのケースは、そこまで批判する気にならない』などと擁護する人も多いんです」(スポーツ紙記者)
もちろん、ネット上には「貴城さんが一番気の毒」という声はあるが、「不祥事を起こした有名人の中でも、杏樹さんのように同情の余地がある人もいれば、やっぱり許しがたい人もいる」という指摘も。
「中でも『復帰は歓迎できない』などと厳しい声が多いのは、SPEED・上原多香子です。上原は12年にET-KING・TENNさんと結婚しましたが、彼は14年に自ら命を絶ち、当時は世間も上原に同情的でした。しかし、17年8月発売の『女性セブン』(小学館)が、自殺の背景に上原と俳優・阿部力の“ダブル不倫”があったなどと報じたことで、『自殺の原因は上原の不倫ってこと?』『もし原因が上原にあったとしたら、ほかの不倫芸能人と比べ物にならないほど残酷』と批判が噴出したのです」(同)
鈴木の不倫報道時、“夫との死別”や“俳優との不倫”といった共通点から、ネット上で引き合いに出されていた上原。しかし、以前のような芸能活動も受け入れられつつある鈴木に対し、上原には今もなお「復帰してほしくない」という声が多い。
「上原は、18年10月当時演出家だったコウカズヤ氏との再婚が明らかになり、同12月には第一子が誕生しています。現在、上原は庭園デザイナー・石原和幸氏の弟子として友人らと『ゆうが風花』というユニットを組んでいますが、活動実績はインスタグラムのライブ配信くらい。しかも、今年2月発売の『週刊女性』(主婦と生活社)では、石原氏の運営イベントに出演予定だった上原が“ドタキャン”していたとも報じられました。ただ、同誌によると夫・コウ氏がソーラーパネルの販売員に転職して“月収100万円以上”稼いでいるらしく、生活には困っていないとみられます」(同)
上原と同じように“ダブル不倫”が発覚したにもかかわらず、いつの間にか芸能活動再開を果たしている女優たちもいる。
「17年8月に『文春』で妻子持ちの医師との不倫をスクープされた斉藤由貴は、出演予定だった18年のNHK大河ドラマ『西郷どん』を降板した一方、同1月の舞台『ショーガール』には出演し、4月放送の『黒井戸殺し』(フジテレビ系)でドラマ復帰。その後も普通に女優業を展開していますが、今年7月の『しゃべくり007』(日本テレビ系)にゲスト出演した際は、ネット上で『しれっとバラエティに出てくるな』などと言われていました」(テレビ誌ライター)
また、高岡早紀は1996年に俳優・保阪尚希と結婚したものの、2004年6月の「フライデー」(講談社)にミュージシャン・布袋寅泰(1999年に女優で歌手の今井美樹と結婚)との“不倫キス”を撮られた。
「布袋と今井は別れませんでしたが、保阪は高岡の不貞を許さず離婚。ただ、同騒動から16年たった今、高岡は世間でもすっかり“魔性キャラ”を受け入れられたのか、19年放送の主演ドラマ『リカ』(フジテレビ系)で演じた“恋愛狂い”の主人公・リカは当たり役となり、今年6月には劇場版『リカ~自称28歳の純愛モンスター~』も公開されました。高岡は、この映画に合わせるように、初のエッセイ『魔性ですか?』(KADOKAWA)も発売。内容は“魔性キャラではない、素の自分”について書かれているようですが、自身のイメージは把握しているのでしょう」(同)
不倫を経ても道はさまざま。鈴木は近々、地上波ドラマ復帰もできるだろうか。