TOKIOの冠番組『TOKIOカケル』(フジテレビ系)が9月27日に最終回を迎えた。ラストでは、TOKIOがメンバーへの思いをそれぞれ明かす場面があり、ファンから反響を集めている。
この日、「エンジェルちゃん」としてこれまで共に番組を盛り上げてきたお笑いコンビ・ハリセンボンの箕輪はるか、相席スタートの山崎ケイと番組の歴史を振り返ったTOKIO。
途中からは、何度もゲスト出演している俳優・生田斗真と女優・松下奈緒もスタジオに登場し、生田が番組にやってくるたびに披露してきた松岡昌宏のモノマネや、松下を中心としたこれまでのゲストの印象的なシーンをまとめたVTRを見ていった。
そんな中、番組終盤には松下が「TOKIOに聞きたいことがある」として、質問が書かれたカードをリーダー・城島茂に手渡し。そこには「お互いのどこが好き?」と記されていた。
グループ結成から30年以上の歴史があるTOKIOだが、松下は「あらためてここでお互いどこが好きなのかを包み隠さず(教えてほしい)」と質問の意図を説明。それまで盛り上がっていたTOKIOが急に照れたように黙り込んだため、生田は「10代の頃と変わってきましたか?」と仕切りだし、国分太一から「なんでお前が回してるんだよ!」とツッコまれる一幕も。
そんな中、まずは城島が「2人は10代の頃の仲やし」と前置きし、松岡については「いくつになっても10代のあの頃の松岡がいて、いくつになってもツッコまれるようなところを残してるのがすごく好き」「かわいいところが好きかな」と告白。
また、国分は「昔から努力型のタイプ」だと分析。その上で、「できないことを克服していこうっていう、見せない努力家のタイプで。振り付けもそうやし、株式会社TOKIOを立ち上げるときも、最初はパソコンもできなかったのに、いろいろ企画書も作るようになって」「いまだに(努力家の一面を)体現してる。心の汗をかくところが大好き」と大真面目に語った。
TOKIO・国分太一、城島茂は「信用できる人」
一方、国分にとって城島は「信用できる人」で、「会社の社長になったときも、アーティスト・TOKIOのときよりも、責任をちゃんと持とうとしてる」「まずはちゃんとスーツを買うとか」と、会社の代表としての城島の姿について言及。なお、スーツの裏地にはきちんと「城島」と刺繍が施されているそうで、国分は「そういうところはいいなって思うよね」ともコメントした。
また、松岡については、「この間、数カ月前か。2人で飯を食った」と明かしつつ、「僕らもいろんな転機があって、いろいろな話をまず最初に聞いてもらってたのは松岡さん」だったと回顧。「“なんかあるぞ、なにか起きるぞ”のときは必ず僕が話を聞いてもらう関係性」だといい、「好きというか、頼りにしてる」とも話していた。
TOKIO・松岡昌宏、「違和感はない」3人体制への“思い”
この話に松岡は、「2人とも俺なしには生きていけないってことですよね」とドヤ顔を見せたが、照れもあったようで、「……よろしいんじゃないですか?」と話題を強制終了しようとしたが、生田から「なに照れてるんだ?」と冷やかされ、渋々語り始めた。
松岡は「一番最初はこの3人で始まった」と、グループの起源は1990年に城島、国分、松岡の3人でアイドル誌「POTATO」(ワン・パブリッシング)に載ったことだと明かした上で、「そこに戻ったのかなっていう。30数年ぶりに」「あんまり違和感はない」と、現在の3人体制についての印象を告白。
また、各々やっている仕事が異なるため、3人が集まるのは基本的に『TOKIOカケル』だけだったとも発言。「それぞれがちゃんと仕事をしてるから、無理してグループを組む必要はない。集まった時に勝手にグループになっていればいい」と持論を述べ、小声で「超恥ずかしい」と呟いたのだった。
この話を受け、松下が「ケンカしたりとか、そういうことはないですか?」と質問すると、松岡は「もうないですけど、(昔は)しょっちゅうありましたよ!」と言い、「ケンカすっごいして、まったくケンカすらない“氷河期”みたいなのが10年くらいありましたよね」と正直に告白。国分によると、会話はあるものの、「すごく浅いところでしか会話してない」とのことで、松岡は「ビジネスパートナー」だったとも表現。
再び話すようになったきっかけについては、国分が「話さなきゃいけない状況があった」といい、松岡も「もうそろそろちゃんと腹割ってしゃべんないとまずいなっていうことになった」「本音で話さないと(グループが)終わっちゃうねっていうことだった」と、大きな出来事をきっかけに仲が修復したと示唆。国分は自分たちで壁を乗り越えてきたことは「自信につながる」「誇りを持てる」とも話した。
なお、松岡はデビュー前を振り返り、もともと城島からは父親や兄代わりのような教育を受けてきたそう。時には「おかずばっかり食ってないで、ご飯も食え!」「絨毯にジュース置くな」と説教を受けたこともあったといい、国分と松岡は「だから、途中で僕らも反抗期があるわけですよ」「『うるせえな!』って」とおどけて発言。
さまざまな壁にぶつかりつつも、解散の道は選ばなかったTOKIOだが、「頭では『もう(グループを)辞めてえな……』って思ったときは何回もある」(国分)「それぞれバラバラ(のタイミング)である」(城島)と、解散危機は何度もあったとのこと。また松岡は、「1が5つそろって5になるのは大嫌いだから。どんな形であれ、個人が必ず2を持っていよう。10以上でいよう」とい思いを今も抱いていると明かしたのだった。
この日の放送にネット上からは、「『TOKIOカケル』いい番組だったな~」「最後に3人でお互いの好きなとこしゃべる姿良いな」「質問のおかげですごく深い話が聞けた」「どっか根底に確かな信頼があったからこそ、グループとしてずっと成り立ってたんだろうな」「TOKIOの関係性、昔も今も大好き」「TOKIOを続けてくれてほんとにありがとう」などの反響が集まっていた。
なお、この番組は終わるものの、10月からは毎週土曜放送の旅バラエティ『トキタビ』(午前10時53~11時21分)が新たにスタート。TOKIOとエンジェルちゃんが週末ののんびり時間を「自分たちなりの遊び方」で満喫する内容だといい、引き続き、仲睦まじい姿が見られることを期待したい。