旧ジャニーズ事務所(現「SMILE-UP.」)が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」(10月17日より「ジュニアCHANNEL」に名称変更)。現在、Aぇ! group(火曜)、少年忍者(水曜)、Lil かんさい(木曜)、7 MEN 侍(金曜)、美 少年(土曜)、HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんオタク向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「オタクでもしんどい」動画をアイドルウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、10月12~18日公開の動画を注目度順にチェックします!
Lil かんさい、「出会えるか」企画で當間琉巧がまさかの行動に
10月12日アップの動画は「Lil かんさい【気持ちだけで出会えるか】制限時間は10分間 in 西武園ゆうえんち」(再生回数は24日時点で14万台)。今回、Lil かんさいは埼玉県にある西武園ゆうえんちでロケを敢行。「西武ゆうえんち 10分以内で出会えるか」という企画にチャレンジしている。
これは、園内で異なる場所に配置された5人が、合流できるのかどうかを試すもの。冒頭、嶋崎斗亜は「メンバー愛、メンバーの絆みたいのを楽しめる(確かめる)」と説明。出発前は「絆でね」(岡崎彪太郎)「心を1つにしましょう」(西村拓哉)「みんな会おうね」(嶋崎)と、再会を誓っていた。
なお、ゲーム中に園内のマップを見ることは禁止されており、自らの感覚を頼りにメンバーを探さなければならない。そんな中、當間琉巧はスタッフから「どうですか? 会えそうな感じはありますか」と問われると、「会ってやりますよ」と強気で意気込んだが、直後に「あ、会えそうな感じねーな」と、早くも諦めモードに。
残り8分の時点で、あるメンバー2人が集合。當間は彼らの出会いの瞬間を探偵のように見張って、何かを企んでいる様子だったが……。グループ最年少でジュニアイチ“尖っている”と自称する當間の思惑によって、ゲームは最後まで見逃せない展開となっていた。
7 MEN 侍・佐々木大光、King&Prince・高橋海人も同席したオーディションを語る
10月13日更新の動画は「7 MEN 侍【1分で12の質問に答えろ】メンバー作詞作曲のデビュー曲?が誕生」(再生回数は24日時点で9.3万台)。メンバー6人が1分間に12個の質問に答えるという企画で、20分超えの長尺となっている。
トップバッターは本高克樹で、「最近食べたもので美味しかったものは?」「あこがれの有名人は?」など定番の内容から、「7 MEN 侍デビューシングルタイトルは?」と大喜利のようなお題もあり、本高は動揺しながらも「侍最高」と回答していた。
佐々木大光から「ちなみにどんな曲なの? 歌ってみて」と無茶振りされた本高は、即興ソングを披露。この流れは、ほかのメンバーにも引き継がれ、音楽に特化した7 MEN 侍の個性が爆発していた。個人的に、中村嶺亜の「天上天下唯我独尊」は、完成形をもう少し聞いてみたいと思えるほど、この場で作ったにしては高クオリティだと感じた。
一方、佐々木は先輩にまつわるエピソードを告白。「事務所に入って一番うれしかったことは?」と聞かれ、「(King&Princeの)高橋海人くんがここにいた」と発言。「海人くんに憧れて、俺は入ったわけで。で、オーディションの時に海人くんが入ってきて」「ほかに何人もいたんだけど、その辺に座って。踊ってた、俺ら。その海人くんの前で、何十人も」と、高橋がオーディションを見学していたことを回顧したのだった。
10月14日公開分は「美 少年【90分間で出会えるかin港区~前編】手がかりは音なしフェイス動画のみ」(再生回数は24日時点で16万台)で、冒頭は視聴者の質問コーナーからスタートしている。
今回は「1週間の休みがあったら何をしたいですか?」というお題で、藤井直樹を皮切りにイタリア旅行を挙げたメンバーたち。あらためて個々の意見を聞いてみると、浮所飛貴は「韓国行きたいです。韓国料理、大好きで」と明かした。
続けて、「今日も朝、辛いの(食べた)。BTSのジョングクさんが、V LIVE(現「Weverse」)みたいなので、作ってたそばを、自分で家で作って」と、ジョングクの手料理を再現したと告白し、「そばに辛いの入れて、玉ねぎと海苔入れて、ごま入れてみたいな。めちゃくちゃおいしい」とざっくりとしたレシピを紹介。岩崎大昇や藤井は「おいしそう」と、好反応を示していた。
肝心の今動画の企画内容はというと、東京都・港区に散らばった3チーム(2人1組)が、互いに送り合う動画をヒントに集合する企画を実施。送信できるのは“音なしのフェイス動画”で、言葉は2文字だけ発することが可能。公共交通機関のみを利用して移動し、制限時間は90分となっている。
組み合わせは浮所&那須雄登、藤井&佐藤龍我、岩崎&金指一世。ほかのペアの動画を見て、自分たちの方針を決める真面目な浮所&那須とは対照的に、まったりとした空気感の藤井&佐藤や、いきなりおなかを満たそうとする自由奔放な岩崎&金指コンビがこの先どう行動していくのか、後編に注目だ。
HiHi Jets、「ジャニーズJr.チャンネル」としてラストの動画に
10月15日に更新されたのは「HiHi Jets【山小屋ナイトルーティン~第5話】in 富士山 八合目」(再生回数は24日時点で26万台)。富士登山企画の5話目は、山小屋での一夜を収めた映像を大公開している(今回は前編)。
各々が寝床に入り、荷物を整理する姿などを定点カメラや手持ちの機材で撮影。橋本涼がドライシャンプーを使い、高橋優斗&作間龍斗にヘッドスパを施す場面などもあり、プライベートを覗き見しているような感覚だ。
ちなみに悪天候の中、HiHi Jetsを導いてくれた心強い山岳ガイド・阿波徹さんとはここでお別れ。メンバーは動揺しつつも、阿波さんにきちんと感謝を伝えていた。
その後、夕食を済ませ、寝床に戻った一同。屋外に出た高橋が「雨っていうより、霧(雨)なんだよね、これ。今、トイレ行った時ヤバかったよ。強くなってた」と言うと、猪狩蒼弥は「これもう……パワハラだよね?」とボソリ。作間は「これさぁ、パワハラだよね」と、チョコレートプラネット・松尾駿がやる坂上忍のモノマネを披露しており、冗談を飛ばす気力は残っている様子だった。
なお、ジャニーズ事務所は創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害問題を受けて、今年10月16日をもって61年の歴史に幕を閉じた。翌17日より「SMILE-UP.」に社名変更し、タレントと個別に契約を交わす新たなエージェント会社を設立することを公表している。そのため、「ジャニーズJr.チャンネル」も「ジュニアCHANNEL」へと変更され、旧チャンネル名仕様のオープニングは、今回のHiHi Jetsの動画が最後となった。
10月17日アップの動画は「Aぇ! group【史上最高の被っちゃダメよグルメ】キラー三兄弟誕生秘話」(再生回数は24日時点で34万台)。この動画から、チャンネルロゴや冒頭の動画が「ジャニーズJr.チャンネル」から、「ジュニアCHANNEL」に切り替わった。
今回、Aぇ! groupは和歌山県・とれとれ市場にて、人気企画の「被っちゃダメよグルメ」を実施。メニューの中から食べたい1品をチョイスし、誰とも被らなければご褒美の料理をゲットできる。
あらためてルールを確認したところで、小島健が「末澤(誠也)さんと2人で話してまして。何やらこういう、『被っちゃダメよ』とか、『マイノリティグルメ』とか、こういうグルメ企画の時に、末澤さんの左2人(草間リチャード敬太、佐野晶哉)が、ブツブツ相談しながらバンっと(回答を)出して。しかも、2人とも食べてる率が高いと……聞いたんですよ! それは事実なんですか」と、衝撃の情報を訴えた。
当人たちが素知らぬ顔をする中、密告者の末澤は「事実です」と肯定。福本大晴は「俺たち、そんなんないもんな?」と小島に同意を求め、「俺がどんだけピュアに、この企画に真摯に向き合ってるか!」と、怒りをあらわに。ちなみに末澤は草間と佐野に“仲間に入れてもらえない”という理由で、小島にチクったそうだ。
しかし、疑いの目を向けられた草間と佐野は「話し合ってない」と不正を否定。実際にゲームが始まると、末澤と草間が“被せキラー”っぷりを発揮し、ほかのメンバーの選択と重複しまくる、波乱の展開に。
コメント欄では「『被っちゃダメよ』企画で1番面白い回」「同じ企画でマンネリどころか、さらに面白くするのはさすが」「何回もやった企画で面白さを更新してくるのはズルい(笑)」と、Aぇ! groupの“バラエティ力”に絶賛の声が相次いでいる。
少年忍者・稲葉通陽メイン回、「癒やされる」「かわいい」の声続出
10月18日に配信されたのは「少年忍者【稲葉のツッコミクイズ】シュールなボケと斬新なツッコミ!」(再生回数は24日時点で8.8万台)。タイトル通り、今回は少年忍者・稲葉通陽が主役の回で、ヴァサイェガ渉、久保廉、黒田光輝、鈴木悠仁 、豊田陸人、長瀬結星、元木湧も出演している。
この8人で行うのは「ツッコミワード選手権」。温厚な性格の稲葉のツッコミ力を鍛えるというもので、本人は「今回、ちょっと“注意”からツッコミになれるように頑張ります」と意気込んだ。
進行役は元木が務め、「チームりっくん」(豊田、長瀬、黒田)と「チーム味濃いめ」(ヴァサイェガ、久保、鈴木悠)に分かれて対決。それぞれのチームが稲葉にツッコまれたい・もしくは稲葉がツッコミそうなキーワードを選んだ上で、ボケを繰り出していく。
用意された小道具を使ってボケを披露するため、出題者側にとってはハードな企画だろう。意図が伝わらず、「マジで稲葉ないわ~!」(ヴァサイェガ)と、稲葉が攻められる一幕もあった。
なお、肝心の稲葉のツッコミは普段通り穏やかな口調・指摘ばかりだったが、コメント欄は「稲葉くんの良さが全面に出てる企画で最高」「通陽を見ていると本当に癒やされる。ツッコミも優しい」「ほぼツッコミじゃなくて、疑問や感想で終わっているのがかわいすぎる」などの反響が続出した。