テレビ朝日のスポーツ局社員が東京五輪取材後、都内の飲食店で深夜から早朝に及ぶ“打ち上げ”を行ったとして大問題に発展している。退店時に非常階段から誤って転落し、重傷を負ったという女性社員をめぐっては、「“大物との交流”があるため、『まさか大物も同席していた?』と一時は局内が騒然としていた」(スポーツ紙記者)という。
テレ朝は8月10日、東京五輪閉会式が行われた同8日夜に同局社員10人が、「緊急事態宣言下における東京都の要請及び社内ルールを無視」して、“打ち上げ”の名目で飲酒を伴う宴席を飲食店で開いたことや、社員1人が誤って店外に転落して緊急搬送されたことを発表。同時に「不要不急の外出等の自粛を呼びかける立場にありながら著しく自覚を欠く行動があったことは大変遺憾であり、深く反省しています」と謝罪している。
「局サイドはマスコミに報道される前に、先手を打つ形で事態の報告と謝罪をしましたが、当然、世間からはバッシングが続出。情報番組などで新型コロナウイルスの感染拡大防止を散々呼びかけていたにもかかわらず、身内の人間が“自粛破り”をしていたことから、発表以降は『報道ステーション』や『羽鳥慎一モーニングショー』など複数の番組で謝罪が繰り返されています」(テレビ局関係者)
なお、同局広報部によると、酒席に参加したのはスポーツ局の社員6人と社外スタッフ4人で、ケガをしたのは現場でADなどを務めていた女性社員だという。一部報道では、女性は9日午前4時前、非常階段を使って6階のカラオケルームから1階へ下りて出入り口へ向かったものの、ドアのカギが閉まっていると思い込んだのか、2階に戻って窓から外へ飛び降り着地に失敗。左足を骨折する重傷を負い、都内の病院に緊急搬送されたと伝えられた。
「さらに、会場となったのはカラオケチェーン『パセラ』の渋谷店であることも発覚。11日、パセラを運営する株式会社ニュートンは、公式サイト上に声明文を掲載し『弊社施設カラオケパセラ渋谷店において、外階段踊り場(1階と2階の中間の踊り場)から飛び降り、怪我をされた方がいらっしゃいました』と事実関係を認めています。なお、1階出入り口ドアの施錠については、『各階から外階段及び1階公道への避難路の安全確保に問題はございませんでした』と説明。女性が飛び降りた経緯は『関係部署が現在調査中』だといいます」(同)
もはや取り返しがつかないほどの“大失態”を演じてしまったテレ朝だが、事故発生が伝えられた直後、局内が騒然としていたのは、自粛破りはもとより女性社員が“球界の大物”との太いパイプを持っていたためなのだとか。
「同社員は、東北楽天ゴールデンイーグルス・田中将大投手と、公私にわたる関係を持っていて、局内でも一目置かれる存在だったんです。ニューヨーク・ヤンキースとの契約を終え、今年8年ぶりに楽天に復帰した田中は、東京五輪で『侍ジャパン』の一員としても活躍。それだけに、一部局員たちは『万が一、この酒席に田中が参加していたら……』と、戦々恐々としていた様子でした」(前出・スポーツ紙記者)
ちなみに田中の妻・里田まいは、侍ジャパンの金メダル獲得が決まった直後、インスタグラムに「おめでとうございます 素晴らしかった!!!!」と投稿し、祝福していたが……。
「パ・リーグ後半戦がスタートするのは13日のため、日程だけを見れば、田中が宴会に参加する可能性もあり得なくはない。当然、そんな心配は杞憂に終わりましたが、それでもこの女性社員が田中の出演を取り付けたという今後放送予定の特別番組は、今回の件で“お蔵入り”になる公算が大きいといいます」(同)
「一夜の過ち」では到底済まされない事態を招いてしまったテレ朝。宴会の出席者たちには、今後どのような処分が下されるだろうか。