12月18日、嵐・二宮和也、中谷美紀、大沢たかおがトリプル主演を務める「月9」ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(以下、『ONE DAY』)の最終回が放送され、平均世帯視聴率5.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。全11話の全話平均は5.3%で、「月9」の歴代最低を更新してしまった。
同ドラマは、映画『翔んで埼玉』シリーズで人気の脚本家・徳永友一氏によるオリジナル作品。銃殺事件の容疑者となった記憶喪失の男・勝呂寺誠司(二宮)、この事件を追う地方局の報道キャスター・倉内桔梗(中谷)、“店の命”ともいえるデミグラスソースを失い途方に暮れる老舗レストランのシェフ・立葵時生(大沢)の1日の出来事が同時進行し、次第に交錯していくという珍しい構成が注目された。
※以下、『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』最終回のネタバレを含みます。
最終回では、記憶を取り戻した誠司が、国際犯罪組織「アネモネ」の2代目・笛花ミズキ(中川大志)とともにメキシコの犯罪組織「ロス・クエルボ」に接触。取引に向けて動き出した矢先、ミズキは誠司に銃を向ける。
しかし、桔梗がキャスターを務める「横浜テレビ」が事件現場の様子をいち早く報じ、すぐさま警察が駆け付けたことでミズキらは逮捕され、事件は解決。
その後、時生がシェフを務める「葵亭」に、時生の娘・立葵査子(福本莉子)と桔梗が来店。互いに淡い想いを抱いていた時生と桔梗が再会する。
さらに、天樹勇太(誠司)も「葵亭」を訪れ、かつての恋人・竹本梅雨美(桜井ユキ)と5年越しの再会を果たし、彼女を抱きしめるのだった――。
『ONE DAY』は「全11回に引き延ばすほどのストーリー」だったのか?
ネット上では「最高のハッピーエンド! 感動して泣いた」と好意的な感想が書き込まれる一方で、「予想通りのラストすぎて、いまいち感動できなかった」とネガティブな声もある様子。
「3つのストーリーが交わり、急展開を見せた第8話あたりからは、『面白くなってきた』という意見も増えていました。しかし、そこにたどり着く前に『思ってたのと違う』と見切りをつけてしまった視聴者は少なくなかったようで、その点はもったいなかった印象もあります。とはいえ、全11回に引き延ばすほどのストーリーだったのか……という点では疑問が残りますね」(テレビ誌記者)
初回から平均世帯視聴率7.8%と「月9」にしては寂しいスタートを切った同作だが、第2話以降で4~5%台が続きさらに低迷。
結局、全11話の全話平均は5.3%となり、これまで「月9」歴代最低だった前クールの『真夏のシンデレラ』(全話平均5.7%)を0.4ポイント下回ってしまった。
「『ONE DAY』は豪華主演陣のみならず、江口洋介や佐藤浩市などのベテラン勢や、中川や福本といった主役級俳優がそろっていた分、若手俳優ばかりをメインに集めた『真夏のシンデレラ』に比べて“大失敗”した印象が強い。もし来年以降もこのような数字が続けば、『月9』ブランドは崩壊してしまうでしょう」(同)
2クール連続で歴代最低を更新してしまった「月9」。来年1月8日からは、永野芽郁が主演を務めるファンタジーラブストーリー『君が心をくれたから』がスタートするが、同枠史上最大の危機を救うことができるだろうか。
「月9」歴代ドラマ、全話平均視聴率ワーストランキング
1位:『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(23年10月期、嵐・二宮和也、中谷美紀、大沢たかおのトリプル主演/全話平均5.3%)
2位:『真夏のシンデレラ』(23年7月期、森七菜と間宮祥太朗のダブル主演/全話平均5.7%)
3位:『海月姫』(18年1月期、芳根京子主演/全話平均6.1%)
4位:『突然ですが、明日結婚します』(17年1月期、西内まりや主演/全話平均6.7%)
同率4位:『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(17年10月期、篠原涼子主演/全話平均6.7%)
6位:『女神の教室~リーガル青春白書~』(23年1月期、北川景子主演/全話平均7.0%)
7位:『カインとアベル』(16年10月期、Hey!Say!JUMP・山田涼介主演/全話平均8.2%)
8位:『SUITS/スーツ2』(20年4月、7~10月 ※新型コロナウイルス感染拡大の影響により一時放送休止、織田裕二主演/全話平均8.5%)
同率8位:『ラヴソング』(16年4月期、福山雅治主演/全話平均8.5 %)
同率8位:『PICU 小児集中治療室』(22年10月期、吉沢亮主演/全話平均8.5%)
※小数点第2位以下を四捨五入。