主演を務めたフジテレビ系月9ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』が無事に最終回を迎えた嵐・二宮和也。中谷美紀、大沢たかおとのトリプル主演作で、クリスマスイブの1日間をワンクールかけて描くという異色作だったが、視聴率面では常に苦戦を強いられてきた。
そんな中、二宮といえば、初回放送の翌々週、突如、旧ジャニーズ事務所から独立したことを発表。主演ドラマが中盤に差し掛かるタイミングでの退所という前代未聞の展開には、ファンならずとも動向に注目せざるを得ない状況だったが、「突然の発表は、すべて『ONE DAY』のためを考えてのことだったようです」(フジテレビ関係者)とのこと。今後、状況によっては、「今月始動が発表されたばかりの新エージェント会社・STARTO ENTERTAINMENTに再合流する可能性も高い」(同)そうだが……。
二宮は10月24日、「個人で活動していく決断をさせていただきました」と発表。嵐が活動を再開すれば、その際にはメンバーとして活動するとも明言した。その後、自身のX(旧Twitter)アカウントでは、個人事務所の設立やオフィシャルサイトの開設など、精力的に情報発信を続けている。
「同時期には岡田准一の独立発表があり、その後も、有名所属タレントが次々と事務所を離れることを決断。しかし、二宮は独立後も嵐としての活動は行うとし、KAT-TUN・中丸雄一、Hey!Say!JUMP・山田涼介、Sexy Zone・菊池風磨と出演するYouTubeチャンネル『ジャにのちゃんねる』も『よにのちゃんねる』に改名して、以前と同様に更新を続行。ほかの退所者とは違い、事務所と完全に決別したとは言い難い印象を受けます」(スポーツ紙記者)
二宮和也の独立により、フジは広告収入の激減を免れた?
そんな二宮が、突如退所を決意した背景には、ジャニー喜多川氏による性加害事件によって発生した“スポンサー離れドミノ”を止めたいという思いがあったようだ。
「多くの所属タレントのテレビCMの放送が見送られ、また出演番組にも少なからず影響が出ていた中、『ONE DAY』に関しても、二宮が旧ジャニーズ所属という理由で、スポンサー社の降板が予想されたそう。二宮は『それならば』と、急きょ独立という打開策を実行することになったようです」(前出・フジテレビ関係者)
二宮の独立により、広告収入が激減する危機的状況を免れたとあって、フジテレビは安堵できたわけだ。
「『ONE DAY』もかなり挑戦的な企画やストーリーでしたが、一方で二宮の“緊急独立”も、業界では前代未聞のチャレンジだったといえる。結果的に視聴率は苦戦を強いられてしまったものの、局としては退路を断ってでも作品を完結させようとした二宮に、これまで以上の信頼を寄せることに。そして性加害問題が被害者への補償を中心に一定の解決を迎えれば、二宮は個人事務所を残しつつ、STARTO ENTERTAINMENTに所属、あるいはエージェント契約を結ぶという形を取ることとなりそうです」(同)
当座しのぎ的な意味合いもあったと思われる二宮の独立だが、一方で個人事務所「オフィスにの」は、スポーツジャーナリスト・増田明美氏の夫が代表に就任するなど、本格始動しつつある。新たな環境に身を置いた二宮は、これからどんな活躍を見せてくれるだろうか。