大みそかの音楽特番『NHK紅白歌合戦』に、今年は“出場者ゼロ”となったSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)勢。創業者・ジャニー喜多川氏(2019年7月に死去)の50年以上にわたる性加害が社会的な問題となった年だけに、彼らの枠がいったん消滅するのは予想されていた通りだが、複数のグループは大みそかに各公式YouTubeチャンネルや「FAMILY CLUB online」で生配信をすると続々発表。「苦肉の策のように見えるが、どうやらSTARTO側はNHKに対して本気で憤っている」(テレビ局関係者)という。
44年ぶりに『紅白』の出場枠がゼロとなり、フジテレビ系で生中継される毎年恒例の『カウントダウンコンサート』の開催も見送られたSTARTOタレントの大みそか。その代わり、King&PrinceやSnow Man、なにわ男子らが生配信を実施すると告知しており、ファンを大いに喜ばせているが……。
「STARTOは、まるで『紅白』に対抗するかのように、各グループの生配信をぶつけていますが、実際、NHKに対して怒りの感情をたぎらせているとか。同社としては『社名を変えて出直しを図り、被害者への補償をはじめとする救済も始まっているのに、なぜ1組も『紅白』に出られないのか』と納得がいっていないようです。NHKが来年も『紅白』にSTARTOのグループを出さないなら、再来年以降、もしオファーが来たとしても、辞退を選択するかもしれません」(同)
Snow Man・目黒蓮は、生配信の開催発表に際して自身のインスタグラムのストーリーズ(24時間限定公開)を更新し、「9人とみんなで最高の大晦日にしようね! 絶対後悔させないよ 俺らを正解にする」とファンに発信。これが一部ネットニュースで『紅白』との決別宣言と指摘され、他メンバーも、来年以降出場しないスタンスをみせていると伝えられた。
生まれ変わりの過渡期である『紅白』、STARTOは必要不可欠?
しかし、今はNHKサイドが一時的にSTARTOを排除しているものの、「この先もずっと同社のタレントが出ないとなると、むしろ困るのはNHKでは」(同)とのこと。
「というのも、『紅白』は生まれ変わりの過渡期にあり、業界関係者からも驚かれるほど“若年層にウケるアーティスト”ばかりを起用するようになりました。売上や知名度を誇り、かつ若いファンが多いSTARTOのグループはこれからこそ『紅白』に必要不可欠なのです」(芸能プロ関係者)
なお、12月25日配信のニュースサイト「デイリー新潮」は、STARTOの「代表取締役 CEO」に就任した福田淳氏が『紅白』と決別する可能性を伝えている。
「ただ、STARTOのほうも退所者が続いたり、スポンサー離れが解消できない危機的状況が続けば、自ら国民的番組である『紅白』を辞退するというもったいないことはできないでしょう」(同)
果たして来年、頭を下げるのはNHKとSTARTO、どちらになるか……。