1月10日、航空宇宙産業界に多大な貢献をした“生きるレジェンド”たちをたたえる「Living Legends of Aviation Awards」の受賞が決まったヘンリー王子。しかし、同賞の公式インスタグラムアカウントのフォロワー数は2,000人ほどで、授賞式観覧チケットは15万円以上、VIPテーブルは450万円で販売中といううさんくささが漂っていたため、さすがに授賞式には王子も現れないだろうとみられていた。
ところが、19日に開催された授賞式に蝶ネクタイ姿で登場した王子。イギリスやオーストラリアのメディアは驚きをもって報道し、ネット上からは失笑する声が上がった。
式が行われたのは首都ワシントンではなく、ビバリーヒルズ。過去の受賞者は操縦していた小型機を墜落させたことがあるハリソン・フォードに、65歳でパイロットの免許を取ったモーガン・フリーマン、トム・クルーズにイーロン・マスクで、「セレブが互いのエゴをいたわり合うような賞」だとネット上では陰口を叩かれている。
そんな同賞が10日に、「英国陸軍での功績をたたえてヘンリー王子に賞を贈る」と発表した時、ネット上からは「もっと貢献している退役軍人が山ほどいるのに」「辞退すべき」だという声が続出した。
あまりにもマイナーな賞であるため、欠席するだろうとみられていた王子だったが、なんと授賞式に笑顔で登場。同賞のアンバサダーを務めるジョン・トラボルタから賞を受け取り、「私が1歳だった時、母とダンスを踊ったあなたから賞をいただけて」などと感無量な様子でスピーチしたが、その動画がネット上に流れると、たちまち炎上。
「またダイアナの名前を出して注目を集めようとしている」「こんな賞を辞退せずに受け取りに行くなんて恥ずかしい」と批判が集中した。
10年にわたり英国陸軍に在籍していたヘンリー王子は、2007年と12年にアフガニスタンに派遣され、前線航空管制官と攻撃ヘリコプターのパイロットとして第一線で活躍。授賞式でジョンから「最初のフライトで覚えていることは?」と質問され、「それは秘密だ」と答えていたが、アフガニスタンの軍務中に「タリバン戦闘員を25人殺した」と豪語していることはあまりにも有名だ。
豪『Sky News』は、「第一線で戦っていたのは30週間ほど。戦地ではボディガードがついており、常に守られていたという証言もある。王子のほかに“生きるレジェンド”に選ばれるべき現役・退役軍人は山ほどいるのに、賞を受け取る王子も王子だ」と、あきれ気味に報道。
ちなみに今回の授賞式にはメーガン夫人も出席する予定だったが、子どもの体調が悪く、看病するため欠席したとのこと。
22年にNetflixで配信されたドキュメンタリーシリーズ『ハリー&メーガン』が、ゴールデン・グローブ賞にもエミー賞にもノミネートされなかったことから、夫人としては今回の授賞式にはぜひとも出席して注目を集めたかっただろうと推測する人が多く、ネット上では、「ジョン・トラボルタと社交ダンスをして、ダイアナ元妃の再来アピールしたかっただろうに残念だね」などと意地悪い声が続出している。
ヘンリー王子、“悪名高きフェイク・プリンス”とツーショット
どう考えてもヘンリー王子は“生きるレジェンド”にふさわしくないのに、なぜ受賞したのかと不思議がる人が多いが、王子の自伝本の出版記念パーティーやチャリティー財団のイベントなどに出席するなど、以前より交流のあるジョンから強いプッシュがあったとみられている。
ネット上では、「ジョンが熱心に信仰しているサイエントロジーに王子を勧誘しようとしてるのでは?」と勘繰る声も上がっており、「大金を積まれたら入信しかねない」と心配する者もいるようだ。
なお、会場には、故デンマーク王女フェオドラの息子、シャウムブルク=リッペ侯国ヴァルデマール公子の4回目の再婚相手の連れ子で、24歳で公子の養子となり自らも公子と名乗るようになった“悪名高きフェイク・プリンス”こと、マリオ・マックス・シャウムブルク=リッペ公子の姿もあった。
リッペ公子は、ヘンリー王子と笑顔で撮影したツーショトを自身のインスタグラムで公開し、『Sky News』は「フェイク・プリンスとのツーショットだなんて、ヘンリー王子もとうとう落ちるところまで落ちた」と嘆きながら伝えた。
24年も、世間を大いに騒がせそうなヘンリー王子。今後の動向にも注目だ。