関ジャニ∞にとって50枚目のシングル「アンスロポス」が、1月23日付のオリコンデイリーシングルランキングで初登場1位を獲得した。関ジャニ∞は2月4日から新たなグループ名で始動するため、今作は「関ジャニ∞」名義では最後のシングルに。ファンにとってもメモリアルな作品といえるが、発売初日の売り上げは、前作の記録をわずかに下回った。
関ジャニ∞は、2004年9月22日にシングル「浪花いろは節」でメジャーデビュー。当初は8人組だったものの、内博貴(06年12月)、渋谷すばる(18年7月)、錦戸亮(19年9月)がそれぞれ脱退。19年10月より、大倉忠義、丸山隆平、村上信五、安田章大、横山裕の5人体制で、「関ジャニ∞」の看板を守ってきたが……。
「しかし昨年、旧ジャニーズ事務所(現・STARTO ENTERTAINMENT)は、創業者・故ジャニー喜多川氏の性加害問題を事実だと認めた上で、今後は『ジャニーズ』と名のつくものはなくなると宣言しました。これに伴い、グループ名に『ジャニ』というワードが入っている関ジャニ∞も改名する方針であると発表。今年の年明けには2月4日から新グループ名で活動することを、ファンクラブサイトの動画内で報告しています」(ジャニーズに詳しい記者)
今回発売した「アンスロポス」は、初回限定「冬」盤、初回限定「炎」盤(いずれもCD+DVDまたはBlu-ray)、通常盤(CD)の3形態を展開。表題曲「アンスロポス」はシンガーソングライター・キタニタツヤが作詞作曲を担当し、アニメ『め組の大吾 救国のオレンジ』(日本テレビ系)の第1クール・第2クールのオープニングテーマに起用されている。
「リリース初日は11万3,150枚を売り上げ、デイリーシングルランキングで1位にランクイン。昨年8月発売の前作『オオカミと彗星』は初日11万8,054枚でしたから、4,904枚微減する結果に。『関ジャニ∞』として最後のシングルになることを考えると、少々物足りないスタートを切りました」(前出・ジャニーズに詳しい記者)
なお、関ジャニ∞はデビュー20周年イヤー突入を記念し、過去にリリースした全楽曲をデジタル解禁。第1弾(1月1日)、第2弾(同24日)、第3弾(31日)に分け、次々とシングル・アルバムの収録曲がストリーミングサービスで楽しめるようになり、新曲「アンスロポス」も早速24日に配信が開始した。手軽に楽曲を聞くことができるため、CD自体の売り上げにも影響が出たのかもしれない。
関ジャニ∞、新曲の“特典”めぐり一部ファンがランダム商法指摘
そのほか、今作をめぐっては、発売前に“特典”について一部のファンがSNS上で議論する出来事も。リリースに先駆け、1月20日に「関ジャニ∞ / INFINITY RECORDS」名義のX(旧Twitter)アカウントが「アンスロポス」の全形態に「まいど!おおきにカード」を1枚封入すると発表。「デビュー20周年の感謝を込めて」「何が出るかは開けてからのお楽しみ!」(原文ママ)と告知した。
同時にカードの画像もアップし、「アンスロポスver.(全5種)」「バトルモードver.(全6種)」など、カードのデザインを公開。そもそも、初回限定盤の特典であるDVD・Blu-rayには「KANJANI∞ 20FES~前夜祭~」LIVE映像(『冬』盤)や、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023」「WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2023」LIVE映像(『炎』盤)といった豪華な映像が収録されていることもあり、多くのファンから「特典映像だけでもてんこ盛りなのに、カードまでついてくるのはありがたい!」「遊び心のあるおまけカードをありがとうございます」などと、喜びの声が寄せられた。
「しかし、ごく一部の旧ジャニーズファンらは『何が出るかは開けてからのお楽しみ』という一言を受けて、“ランダム商法”ではないかと指摘。ほかのアイドルグループに比べて、旧ジャニーズアーティストはランダム形式でのグッズ販売などを行ってこなかっただけに『ランダム売りするなんてガッカリ』『ランダム売りは反対』と否定的なコメントが噴出したんです」(前出・ジャニーズに詳しい記者)
ただ、こうした反応に対し、関ジャニ∞ファンからは「あくまでカードはオマケ」「本当の特典は映像のほうだよ」「採算度外視でフェスの映像を3本も収録してくれているのに、カードまでつけてくれる関ジャニ∞には感謝しかない」と、反論意見も相次いだ。
なお、前作「オオカミと彗星」のオリコン初週記録は15.5万枚。果たして、「アンスロポス」はこの数字を上回り、初週20万台に届くだろうか?