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2024年1月期ドラマ視聴率、TBS『さよならマエストロ』2ケタ連発も……フジが全滅!

 今月、続々とスタートした1月期の連続ドラマ。各局の視聴率競争は、西島秀俊主演の日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系)が第2話まで平均世帯11%台をキープし、民放冬ドラマ唯一の2ケタでトップとなっている。

 『さよならマエストロ』は、5年前の“ある事件”をきっかけに音楽業界と距離を置いていた天才指揮者・夏目俊平(西島秀俊)が、崖っぷちの地方オーケストラに関わりながら、不仲状態にある娘・響(芦田愛菜)との絆を再生していくヒューマンドラマ。

 2022年1月期の『妻、小学生になる。』や19年7月期『凪のお暇』(ともにTBS系)などの大島里美氏が脚本を手掛けるオリジナル作品だ。

「同作は、第1話でベートーベンの『運命』、第2話でロッシーニの『ウィリアム・テル』序曲と、1話ごとに異なる曲がモチーフとなっており、それを中心にストーリーが進みます。作風自体は超王道路線ですが、そこに“好感度俳優”である西島と芦田愛菜がばちっとハマった印象です」(テレビ誌記者)

 そんな『さよならマエストロ』以外にも、今期はテレビ朝日系の反町隆史主演『グレイトギフト』が初回9.8%で好発進。加えて、日本テレビ系の川栄李奈主演『となりのナースエイド』は第2話まで8%台を叩き出しており、ひとまず好調といえる。

冬ドラマ、フジテレビ4作品が「全滅状態」?

 そんな中、視聴率面では早くも「全滅状態」と心配されているのが、プライム帯で連ドラを4作放送するフジテレビだ。

 8日にスタートした永野芽郁主演の月9『君が心をくれたから』は、初回7.2%で発進したが、第2話以降は5%台にダウン。15日には、奈緒ととんねるず・木梨憲武が親子役を演じるハートフル・ホームドラマ『春になったら』がスタートしたが、初回7.2%から、やはり第2話で5%台に落ち込んでしまった。

 さらに、18日にスタートした小芝風花主演『大奥』も、初回の6.7%から、25日放送の第2話で4.7%まで下落。17日にスタートした3時のヒロイン・福田麻貴主演『婚活1000本ノック』に至っては、第1話3.6%、第2話2.8%と爆死状態だ。

「初回視聴率は高値という傾向はどの局も同じですが、フジは今期に限らず、第2話でガクンと数字を落とす作品が目立ちます。中でも月9は『ひとまず初回だけ見てみよう』という視聴者が多いのか、第1話と第2話の落差が激しい作品が多い。前期の月9『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』は明らかに後半にいくにつれストーリーが盛り上がっていましたが、商業作品としては序盤でいかに視聴者を取り込むかが課題になりそう」(同)

 昨今は、民放公式動画配信サービス「TVer」などのネット視聴も盛んだが、局の収益としては電波の広告費がまだ大半を占めるテレビ業界。昨年4月期の木村拓哉主演の月9『風間公親-教場0-』の最終回以降、2ケタ視聴率をお目にかかれていないだけに、フジは厳しい状況といえそうだ。

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