2021年5月から、全日本ろうあ連盟に非常勤嘱託職員として勤務されている秋篠宮家の次女・佳子さま。すでに約3年が経過しているが、一部週刊誌系ウェブメディアに、これまで事務所に出勤されたのは「1、2度ほど」と報じられた。テレワークを活用して仕事をされている可能性もあるが、コロナ禍が明けてもなお、ほとんど出勤していないと報道されたことに、SNSでは疑問の声が噴出。佳子さまはろうあ連盟の仕事を実質的にはしていないのでは――そんな悪評まで立つ始末だ。この由々しき事態について、皇室ウォッチャー・X氏に見解を聞いた。
目次
・佳子さま、全日本ろうあ連盟への出勤頻度
・秋篠宮家が情報統制をしている?
・全日本ろうあ連盟での活躍に期待すること
佳子さま、「3年間で出勤回数が1~2回」報道は「さすがにない」
――佳子さまが全日本ろうあ連盟に3年間で1、2度ほどしか出勤してないと報じられました。率直にどのような印象を抱きましたか?
皇室ウォッチャー・X氏(以下、X) 3年間で出勤回数が1~2回ということはさすがにないと思います。コロナ禍に就職されたことから、当初は週3回程度のテレワークだったそうですが、月に1回程度は事務所に赴かれているという話も出ていましたから。テレワークが推奨されている企業でも、定期的に出社はしますよね。
過去には、「山階鳥類研究所」に黒田清子さん、東京駅に隣接するミュージアム「インターメディアテク」に小室眞子さん、「日本赤十字社」に三笠宮家の次女・瑤子さまが勤務され、現在は高円宮家の長女・承子さまが「日本ユニセフ」で働かれています。皆さんきちんと定められた出勤日数をこなされていましたよ。
佳子さまだけが例外になるとは思えないので、定期的に通勤はされているのではないでしょうか。ただ、ろうあ連盟側が情報を表に出さないように徹底しているからこそ、まったく出勤されていないように見えているのかもしれません。
――ろうあ連盟は、佳子さまの勤務状況を問い合わせた週刊誌に対し、「こちらではいっさいお答えすることができません。(事務所に出勤することがあるのかについても)お答えすることはできません」と答えたそうです。
X 週刊誌の質問に対する回答としてはあまりいいものではないかもしれませんね……。佳子さまは宮家とはいえ、皇嗣家という東宮家と同格である秋篠宮家の次女です。公人中の公人であり、国民が「佳子さまは普段どのように仕事されているのだろう」と、関心を抱くのは当然です。
例えば「週に1回は出社されており、定時で勤務されている」などと、基本情報くらいは出すべきでしょう。しかし、おそらく秋篠宮家側が“私的な情報”は公にしないように指示しているのだと思います。その情報統制が、かえって国民を困惑させる要因になっている気がしますが……。
秋篠宮家が情報統制? 佳子さまの勤務状況が明かさない現状は「もったいない」
――確かにろうあ連盟側が「お答えできません」と取材を突っぱねると、「佳子さまには出勤の実態がないのでは」と悪く受け止められてしまいます。
X ほどほどに発信してもいいのではないでしょうか。例えば、愛子さまがこの春から就職される日赤は、日本だけではなく世界中で困難の状況にいる人々への慈善活動を行っているのですが、普通に生活していたら、一般の方々は日赤が具体的にどんな活動を行っているかを知る機会はあまりないかもしれません。
しかし、愛子さまの日赤での仕事ぶりがニュースとして報道されれば、国民は皇族の方々を通して世界中にいる社会的に困難な状況にある人や、戦争、激甚災害の現場の様子を知ることができます。そういった意味で、皇室の方々の勤務先でのご様子は多少なりとも発信するべきだと個人的には感じています。
――佳子さまは大学卒業後、進学もせず、就職もせず過ごされていた時期がありました。その影響もあって、「働く気がない」と穿った見方をされているようにも感じます。
X 佳子さまは当時、公務もあまりなされていなかった印象です。外部で働かれる意欲がなかったのかは正直わかりませんが、もしかしたら当時、縁談が進んでいたのかもしれませんね。結婚が内定していたから動けなかった……と考えるのが自然かなと。ただ、その縁談が何かしらの理由でなくなったことで、ろうあ連盟に就職し、近年は多くの公務を担われているのかもしれないとも考えられるわけです。
仮にそうだとしても、佳子さまがろうあ連盟で働かれる意義は大いにあります。例えば、昨年8月開催のろうあ連盟主催『第40回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト』では、佳子さまが開会式であいさつを行い、各メディアがニュースとして大々的に報道。国民がろうあ者について考えるきっかけとなりました。だからこそ、先ほども言った通り、秋篠宮家が情報統制を行い、ろうあ連盟が佳子さまの基本的な勤務状況すら明かさない現状は、もったいない気がしてしまうんです。
佳子さまはろうあ者の方々に寄り添われている――国民にもっと知る機会を
――佳子さまのろうあ連盟でのご活躍に、期待することを教えてください。
X 紀子さまや眞子さんもそうですが、佳子さまは手話が堪能でいらっしゃいますし、『手話によるスピーチコンテスト』『手話狂言』などのイベントにはほぼ毎年出席されています。その現場では、ろうあ者の方々一人ひとりに寄り添われ、手話で丁寧にコミュニケーションをとられているんです。
そんな佳子さまがろうあ連盟にお勤めになっているのですから、積極的にお仕事内容を発信していただきたいと思います。もちろん情報を出しすぎてしまうと、身に危険が及ぶ可能性もあるので、そのあたりはうまく調整していただきたいですが。
国民も、佳子さまが普段どのようなお仕事をされているのかをもっと知れれば、親近感が湧くはず。公務と両立されていることに対しても、敬意の念を抱くことでしょう。現状の「勤務状況に関する情報はいっさい出さない」というろうあ連盟のスタンスは一刻も早くやめたほうがいいと思います。