• 日. 12月 22nd, 2024

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大谷翔平の結婚相手を報じる正当性とは? 女性週刊誌が「妻」を詳細に伝えるワケ

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 菅田将暉と小松菜奈夫妻に第一子が誕生した。妊娠の発表がなかったことで驚きの声もあったが、しかしどんな個性的な子どもになるのか今から楽しみになる。人気有名人の子ども、ましてや両親が人気者となれば、やはり気になるのが心情だ。芸能マスコミの存在意義も、そこにあるはずなのだが――。

目次

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
大谷翔平の結婚相手大特集を頑張る女性週刊誌
“大谷お相手報道“の正当性とは?
「週刊女性」による松本人志賛美とコンビの美談
宝塚ファンが「週刊文春」廃刊署名活動

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3

第689回(3/7〜3/12発売号より)
1位「大谷翔平 花嫁は180cm超バスケ才媛 完璧すぎる結婚全内幕」(「女性セブン」3月21日号)
同「大谷翔平 新妻と歩む“2世育成30年計画”」(「週刊女性」3月26日号)
同「大谷翔平 窮地救った『愛妻の梅おにぎり』」(「女性自身」3月26日号)
2位「浜田雅功 オファー固辞に秘めた松本人志へのリスペクト」(「週刊女性」3月26日号)
3位「宙組ファンが“ドンテモ署名”で暴走中」(「週刊女性」3月26日号)

大谷翔平の結婚相手大特集を頑張る女性週刊誌

 世界的スーパースターの結婚は、まだまだ大きな話題だ。今週も女性週刊誌3誌ともトップ扱いで大谷翔平の結婚を大特集しているのだから。

 そしてみんな頑張っている。先週、ニュースサイト「NEWポストセブン」でいち早くお相手の素性をスクープした「女性セブン」も、8ページも使っての大特集だ。

 記事では妻のプロフィールなど、これまでの経歴を詳細に伝えている。小学時代は空手、そして中学からはバスケと、ひたむきにスポーツに打ち込む高身長の美人だということ。性格も愛されキャラで悪く言う人は誰もいないなど、関係者の証言も掲載されている。

 また「週刊女性」では妻の地元で取材、その人柄を記している。そして「女性自身」ではキャンプインしてから目撃された妻の努力家ぶりや、大谷への献身ぶりなど、さまざまに紹介する。これら報道から浮かび上がってくるのは、スーパースター大谷にふさわしい女性の姿だ。

“大谷お相手報道“の正当性とは?

 つまりみんな好意的だということ。そして、もうひとつ共通項があった。それが、こうした大谷報道に対するエクスキューズともいうべき文言だ。「セブン」では、大谷が妻のプロフィールをほとんど明かさないとして、こう指摘する。

「欧米ではパートナーは性別や立場などを問わず対等な個人であるとされ、多くのプロアスリートは公の場で『結婚相手を隠す』という発想が、そもそもない」
「特に老舗球団のドジャースはチャリティ活動に熱心で、選手と家族が一緒にボウリング大会や卓球大会などのイベントを開いたり、貧困家庭の自宅のペンキ塗りを手伝ったりします」

 そして「週女」ではデーブ・スペクター氏のこんなコメントを掲載している。

「現地ではお相手を明かさないことについて“(これまで)聞いたことがない”と不思議がられています。大谷さんは少なくとも、今後10年間はアメリカが拠点になりますし、パートナーと一緒に住むでしょう。アメリカで長く生活することになるのに、お相手を紹介しないのは無理があると思います」

 おっしゃる通りだと思う。しかし、わざわざこうした記述をするのは、世論に配慮してのものだろう。ご存じの通り、大谷結婚ではマスコミは祝賀ムードでそれを伝えたが、しかし特にテレビは大谷の妻のプロフィールや人となりについては、ほぼ報じなかった。

 それは大谷自身「今後も両親族を含め無許可での取材等はお控えいただきますよう宜しくお願い申し上げます」と呼びかけたこと、そしてテレビ局は、そんな大谷の機嫌を損ねたくない事情があったからだ。

 連日のように情報番組で取り上げられる大谷だが、もし取材自粛要請を破って、出入り禁止や取材拒否などになったら、それこそ一大事だから。また大谷が言う「無許可取材」という言葉にも違和感がある。許可がなければ取材できないなんて、言論の自由に反するものだから。

 しかも、そんな日本マスコミの姿勢を世論も支持しているようにみえる。プライバシーに配慮しろ、というわけだ。しかし「セブン」や「週女」はそんな風潮に暗に釘をさし、“大谷お相手報道“の正当性をちらりと主張した。

 そして有名人の社会的貢献の重要性、ノブレスオブリージュもちらりと指摘する。当然だと思う。さらに考えてみれば、妻を隠すという日本の風潮は、ある意味、女性蔑視ではないのかとも思ってしまうほど。

 そんな意味でも女性週刊誌の大谷報道が頑張った! あっ、「女性自身」は同様の記載はありませんでした。念のため(笑)。

「週刊女性」による松本人志賛美とコンビの美談

 こちらも改めて、あぜんとしてしまった。テレビ局に。

 ダウンタウン・松本人志の性加害問題が報道され、松本が芸能界休業、そして報じた文藝春秋社を提訴するなど、まだまだ騒動が尾を引く中、「週刊女性」によれば、4月の番組改編で松本の出演していた番組はすべて継続されるというのだから。すごいな、冠番組もあるのに継続なんだ。裁判が続いているからという言い訳もあるが、いまだ松本に期待しているのか忖度しているのか、そんなテレビ局の姿勢を感じてしまう。

 こうして継続される“元松本出演番組”だが、問題なのが松本の代役だという。「週女」では、この“松本代役問題”をクローズアップ、『だれかtoなかい』『酒のツマミ』『THE SECOND』(すべてフジテレビ系)で松本の相方・浜田雅功の名が上がっていたが、しかし浜田は、これを固辞したと報じている。

 だが、この記事であぜんとしたのは、テレビ局の番組継続だけではなかった。浜田が代役を固辞した理由について、「週女」がこう解説していたから。

「浜田さんは今回の騒動後に、自身のラジオ番組で“あの人の代わりはいない”と口にしていました。まさにその言葉どおり、松本さんの笑いの才能を誰よりも尊敬しており、唯一無二の存在と思っている。なので“松本人志”という笑のカリスマの代役は、自分には務まらない“と思ったのでしょう」(放送作家のコメント)

 なんだこれは、松本を賛美しているとしか思えない。そしてコンビの美談、友情物語にもなっている。びっくり。

宝塚ファンが「週刊文春」廃刊署名活動

 3位もびっくり。宝塚歌劇団のパワハラ問題を報じ続けている「週刊文春」(文藝春秋)だが、宝塚ファンの間で「週刊文春」廃刊の署名活動が行われているのだとか。その署名サイトでは、“ヘアアイロン騒動は嘘”などの書き込みも。陰謀論か(笑)。ファンも相当だ。

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