全国に200店舗以上を展開するラーメンチェーン「らあめん花月嵐」。醤油豚骨ラーメンの先駆けとして、看板メニュー「嵐げんこつらあめん」が多くの人に愛される一方、期間限定メニューが豊富で、全国各地の人気ラーメン店とのコラボや変わり種ラーメンが次々に登場することでも知られています。いつ行っても新メニューがある――らあめん花月嵐にそんな印象を抱いている人も多いのではないでしょうか。
かくいう筆者も、らあめん花月嵐の前を通り過ぎるたび、「また新しい期間限定メニューを宣伝している」と気になってはいました。お客さんを飽きさせないようにする工夫ではあるのですが、昨秋、「ちゃんぽんラーメン月見くん」なる期間限定メニューのポスターに「黄身たちはどう活きるか?」なるコピーが躍っているのを見た際は、正直「チャラいラーメン屋」と思ってしまったんです。
ラーメン屋には、看板メニューにこそ誇りを持ち、その味を追求して、極上の一杯を作ってほしい――自分の中に、そんな願望があることに気づかされました。
そんならあめん花月嵐は、今年も月1ペースで次々に期間限定メニューを発売中。現在は、「肉そば嵐 Concept Evolution」なるメニュー(名前の圧が強い……!)を猛プッシュ中です。「肉そば」と聞いて思い出すのは、丸源ラーメンなのですが、豚肉がどさっとのったビジュアルもまた、なんとなく似ているような……?
俄然興味が湧いた筆者は、今回らあめん花月嵐に足を運び、期間限定メニュー「肉そば嵐 Concept Evolution」を実食してきました!
目次
・らあめん花月嵐「肉そば嵐 Concept Evolution」概要
・らあめん花月嵐「肉そば嵐 Concept Evolution」実食レポ
らあめん花月嵐の超期間限定「肉そば嵐 Concept Evolution」とは?
3月6日から発売が開始されたという、らあめん花月嵐の「肉そば嵐 Concept Evolution」は、4月2日までの超期間限定メニューとのこと。以前販売していた肉そば嵐の第二弾で、さまざまな点で進化しているそうです。
例えば、使用する麺がスープとの相性がいい特製中太麺に。また、スープも以前と違ってパンチを利かせたそうで、さらに、豚肉増量の“肉まみれ”バージョンと、かき玉トッピングを加えた“玉子まみれ”バージョンも同時発売しているとのことです。
「肉そば嵐 Concept Evolution」メニュー一覧
・肉そば嵐 Concept Evolution 920円
・肉まみれ 1,190円
・玉子まみれ 1,070円
券売機で「肉そば嵐 Concept Evolution」のボタンを押すや否や、「ジャキーン!」という効果音のようなものが流れた時は、思わず噴き出してしまいました。ほかのメニューを選んでもこの音が鳴るかはわかりませんが、やたらとハイテンションなのがらあめん花月嵐流なのでしょうか?
らあめん花月嵐の「肉そば」は、丸源ラーメンにビジュアルが似ている?
さて、こちらが「肉そば嵐 Concept Evolution」です。
せっかくなので、丸源ラーメンの肉そばと比較してみましょう。
一口サイズの豚肉がたくさんのっているところ、そして背脂が浮いたスープの感じは似ているのではないでしょうか。一方、らあめん花月嵐はニラと玉ねぎ、味付け玉子、丸源ラーメンはネギと柚子こしょうおろしがそれぞれのっています。細かく見るとまったくの別物ですが、ぱっと見、きょうだいかなと思う程度には似ている印象です。
なお公式サイトによると、らあめん花月嵐のほうは、大阪・道頓堀のあまウマなスープをベースに、秘伝のタレ、背脂、唐辛子でアクセントを加えているそう。一方、丸源ラーメンは、数種類の醤油と鶏・豚・宗田鰹節、香味野菜など20種類以上の食材を“かえし”に、また豚と鶏中心に香味野菜や昆布でうま味を加えたものをベーススープに使用しており、最終の香りづけにもこだわっているといいます。
公式サイトを読む限り、なんとなく丸源ラーメンのほうが、肉そばへのこだわりが強い気が……。「肉そば嵐 Concept Evolution」という、なんとなくうさん臭さを感じてしまうメニュー名も相まって、味に対する不安感が高まってしまいます。
「チャラいラーメン屋」の前言撤回、らあめん花月嵐の「肉そば」は絶品だった!
ところが……スープを一口飲むと、あまりのおいしさにびっくり! 甘さがありつつも、ピリッと辛みが利いており、そこに背脂の旨味が溶け合うという絶品スープで、思わずぶっ飛びましたよ!!
お子様にはちょっと辛みが強いかなと思うのですが、ピリ辛好きの大人にはたまらない味わいではないでしょうか。
一方で豚肉は一口大で程よいやわらかさ。ピリ辛のスープに豚肉が合わないはずがなく、もりもり食べられます。ニラと豚肉も相性◎。
今回はラーメンのみの注文だったのですが、ライスと一緒におかずとしてラーメンを楽しむこともできるポテンシャルの高さを感じましたよ。
そして、特製中太麺は食べ応え◎。なんでもらあめん花月嵐は、昨年9月に麺を細麺から中太麺に変更したそうなのですが、細麺だとスープとよく絡み、するすると食べ進められる利点がある一方、中太麺のもちもちとした食感はそれはそれdやみつきになる!
豚肉が入っているのもあって、このラーメンは食べやすさより、ガッツリとした食べ応えに重きを置いているのでしょう。
ただ、くどいといわれるとそんなこともないんです! 道頓堀のあまウマなベーススープはさっぱり感があり、普段、スープを残してしまう筆者も、全部飲み干せました。
そんな大満足の一杯だった「肉そば嵐 Concept Evolution」ですが、ほかのメニューにはない特徴がもう一つありました。それは、レンゲが2つついてくるところ。1つは一般的なレンゲ、もう1つは穴が開いたレンゲです。この穴開きレンゲを筆者は初めてみたのですが、具をすくうのにかなり便利!
「肉そば嵐 Concept Evolution」には細かくカットされた玉ねぎが入っているのですが、それを穴開きレンゲですくって食べてみると、甘みがじわじわ~と口に広がりとっても美味! こういったちょっとしたサービスはありがたいものです。
「チャラいラーメン屋」というイメージを一気に吹き飛ばしたらあめん花月嵐「肉そば嵐 Concept Evolution」。もう二度と「チャラい」なんて言いません。4月2日までの超期間限定とのことで、筆者はすぐにでもリピートすると決心しました! 皆さんもなるべく早く、お近くのらあめん花月嵐に足を運んでみてください。