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『それスノ』ダンスSP、佐久間大介の踊りが見る人を魅了する理由とは?

 サイゾーウーマン編集部員が週替わりで近況をつづっていく「編集部コラム」。半径1メートルの身近な話からジャニーズや芸能ニュースのネタまで縦横無尽に話題が飛び出します! 

 こんばんは、編集部Nです。ちょうど本日、『それSnow ManにやらせてくださいSP 完コピダンス対決にKep1er緊急来日』(TBS系)が放送されているところですが、Snow Manメンバーそれぞれのダンスのクセや特徴なんかがわかると、なお楽しく見れそうですよね?

 そこで、ダンスインストラクター・BRASTONのYumi(上田由美子)先生に旧ジャニーズグループのダンスについて解説いただいた記事を、あらためて紹介します! 対象はSnow Man、King&Prince、なにわ男子の3組。マニアックな解説をお楽しみください!

目次

【Snow Man】佐久間大介の踊りは見る人を魅了する
【King&Prince】高橋海人は表現力が圧倒的
【なにわ男子】大西流星の“可動域”が目を引く

※2023年1月30日公開記事、23年3月6日公開記事、23年5月14日公開記事を再編集しています。

【Snow Man】佐久間大介の踊りは見る人を魅了する

岩本照

Yumi氏(以下、Yumi) 岩本くんは、鍛え上げられた肉体を生かし、どんな楽曲でも軽やかに踊るのが特徴。特に足さばきが軽いなと感じます。「Party! Party! Party!」(ジャニーズJr.時代のオリジナル曲)の動画がわかりやすいのではないでしょうか。ほかの楽曲でも、つま先重心というか、かかとにあまり体重を乗せていない印象があります。筋力があり、体幹がしっかりしているからこそできる軽さの表現であり、見せ方だと思います。また、手話を取り入れた手の表現も、彼ならではの魅力ですね

深澤辰哉

Yumi 深澤くんは、振り付けに忠実。また、フォーメーションの構成を見ていると、「HELLO HELLO」(21年7月発売の4thシングル)のように、どの曲でも端から端までの大幅な移動が多いメンバーだと思いますが、動きが軽やかで、サラッとこなしている印象があります。踊りにクセがなく、何でもそつなくこなして、安定したダンスを見せてくれるのが魅力だと思います。

ラウール

Yumi ジャニーズ事務所に入所する前、BTSやTWICEなどの振り付けも担当するRIEHATA氏に師事し、世界大会でも入賞経験のあるラウールくんは、自分の魅せ方をよく理解しています。特に、「KISSIN’ MY LIPS」(20年10月発売の2ndシングル)は、長い手足を持つ彼の魅力が存分に生かされているように感じました。曲ごとに独自の世界観を表現されていると思います。

渡辺翔太

Yumi 渡辺くんは、高い歌唱力でグループのボーカルラインを支えているメンバー。歌唱パートに注目が集まりがちですが、小学生の頃からダンスを始め、ライジングプロダクション系列のダンススクールに通い、Leadらのバックダンサーを務めていた経験もあるだけに、高いダンススキルも兼ね備えています。昨年9月放送の『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)1時間スぺシャルでのダンス対決を見て、あらためてそのことに気づきました。「Stories」(20年10月発売の2ndシングル)の彼の芯のある響いた歌声が、個人的には好きです(1:25-1:38、1:48-2:00頃)。

向井康二

Yumi 向井くんは、足の動きがほかのメンバーより機敏。岩本くんの“軽さ”とは違うキレを感じますし、幼少期にムエタイを習っていたそうなので、安定した体幹がダンスにも表れているように思います。また、重心の軸を後ろ、かつ低めの位置に置いているのも特徴的。特に、「Movin’ up」(22年9月発売の2ndアルバム『Snow Labo. S2』収録)のダンスプラクティス動画(3:03-3:13頃)で、それがよくわかるのではないでしょうか。

阿部亮平

Yumi 阿部くんも深澤くん同様、振り付けを確実に再現するタイプで、崩すことなく綺麗に踊ります。そのため、振り起こしの際によく見て参考にしています。また、彼はどの曲でも自分のアピールポイントを作るのがうまいです。あざといキャラクターが定着しているからか、「オレンジkiss」(22年7月発売の7thシングル)のダンスプラクティス動画でも、かわいらしい動きや表情を取り入れていますよね(0:54頃)。

目黒蓮

Yumi 目黒くんは、枠から外れない踊り方をする一方で、“リズムの取り方”が独特。「Grandeur」(21年1月発売の3rdシングル)のダンスプラクティス動画を見ると、音楽に乗っているのが、首や頭の動き方でよくわかりますし、それによって独自のニュアンスが表現されているように思います(0:41頃)(1:05頃)(1:12-1:13頃)。ソロパートなどの見せ場でカメラに抜かれた際に見せるはにかむ表情や、たまに見せてくれるセクシーな表情が印象的です。

宮舘涼太

Yumi 渡辺くんと同じスクールに通っていた宮舘くんもダンスのレベルが高く、細かな指先の動きや足の先まで意識をいきわたらせ、全身で踊っているのがよくわかります。「Secret Touch」(21年12月発売の5枚目シングル)や、新曲「タペストリー」(23年3月15日発売予定の8枚目シングル)のように、しなやかで、曲線的な動きのある楽曲だと、よりその魅力が伝わりやすいのではないでしょうか(1:12-1:30頃)(1:59-2:10頃)。独特な色気のある表現が得意な方だと思います。

佐久間大介

Yumi 佐久間くんは9人の中で一番小柄ながら、体を最大限に使ったダイナミックな踊りが特徴的で、見る人を魅了していく印象。幼少期から、体操教室をはじめ、バレエ、ヒップホップ、ジャズなど、さまざまなジャンルのスクールに通っていたそうですし、どんな楽曲もオリジナリティのある表現にしていきます。例えば「Black Gold」(CD未収録)のダンスプラクティス動画を見ると、フリーの部分ではよく技を見せたり(1:18頃)、ほかのメンバーとは全く異なる独自の見せ方を持っているので、よく目立っていますよね。

【King&Prince】高橋海人は表現力が圧倒的

 11thシングル「ツキヨミ」のMVなどを参考にメンバーごとに解説してもらいました。

平野紫耀

 平野くんダンスの魅力はなんといっても、自分の体を最大限に生かしたダンス。「ichiban」ではまず首がよく動いていますし、動きの可動域最大限の振り幅を端から端まで、体力を惜しまず使うダイナミックなダンスは、そもそもの体幹や筋力がしっかりしているからこそできること。力を入れたり脱力したり、緩急の付け方も独特で素晴らしいし、「ichiban」や「ツキヨミ」のようなワイルドかつセクシーなダンスが似合いますよね。

永瀬廉

 一つひとつの振り付けを丁寧に踊っていて、色気のあるなめらかな動きがうまい。もともとダンスに苦手意識があったようですが、今ではまったくそれを感じさせませんし、全体的にレベルが高いキンプリにいるからこその悩みだったのかもしれませんね。“力強さ”というよりは、セクシーさを感じる楽曲で独自の魅力を発揮する気がします。

高橋海人

 幼少期からヒップホップダンスを習っていた高橋海人くんは、コンテストで優勝した経験もあり、もともとの実力が高い。「ichiban」を見ると、ほかのメンバーよりも細かく動いています。“表情”というより“顔自体”もよく動いていて、表現力が圧倒的。デビュー初期は本人のキャラクターもあいまってかわいらしい爽やかな楽曲も似合っていましたが、彼の本来の持ち味が出るのは、「ichiban」や「ツキヨミ」のように、ヒップホップテイストのダンスでしょう。

岸優太

自分なりの魅せ方を持っていると思います。歌番組でパフォーマンスしているのを見たときに、独特の“間”を使って表現しているところに色気を感じました。力強さも持っている方なので、「ツキヨミ」のようにワイルドかつセクシーなダンスが似合います。

神宮寺勇太

デビュー時に比べてダンスの表現力がかなり上がっていて、特に「ツキヨミ」で踊りの変化を感じました。永瀬くん同様に踊り方が丁寧でクセがないので、振り起こしの際に、よく参考にしています。彼はどの系統も似合う、幅が広いタイプだと思います。

【なにわ男子】大西流星の“可動域”が目を引く

 本格的なダンスが魅力の2ndシングル「The Answer」(22年)のMVやダンスプラクティス動画を参考に、メンバーごとに解説してもらいました。

西畑大吾

 ダンスプラクティス動画を見ると、西畑くんは前髪で目が隠れがちではあるものの、まずは表情から曲のクールな雰囲気を表現していますよね。ダンスについては、ほかのメンバーより力強さがある印象で、一発目の動きにしっかりアクセントをつけるクセがあるようにも感じました(1分21~24秒、1分36~39秒など)。また、動きに絶妙な“溜め”があるのも特徴。19~28秒など、ほかの人より決して遅れているわけではないのですが、一瞬の動作に独特な間がある。これは西畑くん独自の表現なのではないでしょうか。

大西流星

 大西くんの特徴は、姿勢がいいところ。45秒からの動きは、可動域が大きく、ノリも感じられる一方、背筋がピンと伸びている。みんなダウンして猫背になるところでも姿勢がよく、1分36~45秒は特に綺麗だなと思いました。姿勢がいいことを、あまりよく受け取らない人もいるかもしれませんが、私は大西くんの個性の一つだと感じています。また、ラストの2分38秒からは、ステップが軽やかで、ももがしっかり上がっていますよね。ここだけではなく、全体的に抜かずに大きく動いているので、小柄ながらもスピード感のあるダンスをしている印象です。

道枝駿佑

 主演ドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系、22年4月期放送)の主題歌ということもあり、道枝くんがセンターを務めています。「The Answer」は、手足を前や左右に伸ばす振りが多いので、手足が長く、抜群のスタイルを誇る彼のダンスが、さらに映えると感じますね。冒頭2~15秒は、表情もしっかり作り込んでいて、見る人を一気にクールな楽曲の世界観に引き込んでいる。また、目立つ位置にいる分、シンプルな振りでも一つひとつ慎重かつ丁寧に踊っている印象を受けました。

長尾謙杜

 長尾くんは、まずダンスが正確で丁寧。以前解説をした、King&Prince・神宮寺勇太くんや、Snow Man・阿部亮平くんと同じように、振りを取る際に一番参考にしているメンバーです。また、彼のダンスは、上半身を引き上げている印象があり、37~39秒、47~51秒などは、特に上半身の使い方が魅力的だと感じました。さらに、頭の動きで動作を大きく見せたり、表現しているのも特徴的です(1分14~15秒、1分21秒、2分23~26秒
、2分37~41秒)。基本的にクセのない踊り方をする長尾くんですが、頭の動かし方に個性を感じます。

高橋恭平

 高橋くんのダンスは、一見ゆるく見えますが、実は体幹がしっかりしていないとできない、かかとを浮かせた踊り方をしています。上半身をグッと引き上げているので、足取りが軽いです。23~44秒、1分52~2分4秒の一連の動きを見ると、常に意識が上にあることがわかるでしょう。また、彼の動きにゆとりがあるように見えるのは、首が長いからかもしれません(逆に首が詰まっていると、ダンスがせかせかして見えがち)。みんなが力強く踊っている中でも、見ようによっては軽い印象を与えてしまいますが、クールな踊り方は高橋くん自身のキャラクターに合っていると思いますし、彼ならではの表現といえるのではないでしょうか。

大橋和也

 大橋くんは、幼い頃からダンスを習っていたということもあり、ちょっとした動作の中でもアイソレーションが入ります。上半身が動いてから下半身が動く感じで、51秒の手を上げる動きがわかりやすいかと思います。また56秒からの「心の奥の~」のパートにも注目。彼は「奥の~」の部分で、16ビートを感じながら踊っているんです。この細かいビートをしっかり体で刻んでいるのが、ほかのメンバーにはない彼の特徴。2分16秒からの移動も、ただ横に移動するのではなく、しっかりビートを感じていますし、こういう細かい表現についつい目がいきます。

藤原丈一郎

 藤原くんも大西くん同様に、全体的に動きが大きい印象があります。45秒あたりの動作など、ほかのメンバーより体のアップダウンが激しいなと感じました。さらに、56~57秒、1分3~4秒など、彼は足のムーブメントが軽く、かかとを限界まで浮かせたり、足裏までしっかり使ってダンスしている印象。踊り方としては結構珍しく、つま先からかかとまで足裏全体で地面を踏み込み、足首のスナップをきかせて次の動作へ移っています。7人の中で一番、足の動きがわかりやすいのが特徴です。

 

By Admin