下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
どこまですごいんだ、大谷翔平。伊藤園の「お~いお茶」とのグローバル契約締結が発表された大谷。本日(30日)の新聞各紙や地方紙、さらにスポーツ紙や海外メディアでは記念応援メッセージの手紙を掲載する“メディアジャック”が行われた。元通訳による裏切りがあっても成績好調、スポンサー契約も好調! 怖いものはなにもなし! ここまでくると化け物級のすごい人だ。あっぱれ? 怖い?
目次
・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
・嵐・大野智の取材は何を意味する?
・大野智直撃インタビューの不自然な点
・嵐・二宮和也、大河ドラマ初出演報道でひっかかること
・性加害騒動以前のように旧ジャニネタが多い「女性セブン」
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第696回(4/25〜4/30発売号より)
1位「大野智 『必ず5人で集まる』嵐の再始動独占激白」(「女性セブン」5月9・16日号)
2位「二宮和也 NHKに告げた『嵐だけは辞めない』大河初出演へ 松潤に燃やすライバル心」(「女性セブン」5月9・16日号)
3位 今週の「女性セブン」に掲載された旧ジャニーズ関連の複数記事&グラビア
※「女性自身」「週刊女性」は合併号休み
嵐・大野智の取材は何を意味する?
今後、本当に何かがあるのではないか。「女性セブン」による嵐リーダー・大野智の独占告白記事を見て、そう思わずにはいられなかった。嵐がグループ活動を休止してから1200日。ついに活動休止のキーマンでもある大野が、初めてメディアの取材に対し口を開いたのだが、そのインタビュー記事には “ひっかかる”ことがいくつもあったからだ。
たとえば、大野が語ったその内容。今年に入ってもメンバー5人で何度も会っていること。二宮和也の独立について「直接聞いた」こと、そして生活拠点を移し、リゾート開発事業を手掛けているはずの沖縄・宮古島に「最近はあまり入っていない」こと――などなどだ。
記事でも大野のインタビューから、現在では東京にも拠点を起き、今後のためのさまざまな準備をしていることを匂わせている。「自由な生活をしてみたい」と宮古島に移住したはずの大野が、拠点を東京に戻した。それは何を意味するのか。
実際、3月には「株式会社嵐」が設立されたこと、その直後には東京で免許取得をする大野の姿が目撃されたこと(「女性自身」4月30日号で既報)、そして今回、大野が初めてメディアのインタビューに応じたことも合わせると、嵐に何かしらの状況の変化がある可能性が高いということだろう。
大野智直撃インタビューの不自然な点
しかも、このインタビューのシチュエーションも “ひっかかる”ものだった。今回の独占インタビューは、「セブン」が大野サイドに取材を申し込み、セッティングされたものではない。大野が都内を散策中に「セブン」が声をかけ、それに大野が応じて実現されたものだ。
本当か? けっこう不自然ではないか? しかも、大野が直撃インタビューに応じた際の描写も、なんとなく“わざとらしい”。
「4月下旬の昼下がり、大野は人通りの多い都内の散策路をひとりで歩いていた。沿道の桜並木が葉桜に変わり、新緑が太陽の光を受け瑞々しく輝いている」
そんな“文学的描写”に始まり、次は大野の服装や体型にこう触れていく。
「大野はTシャツにデニムのブルゾンを羽織り、キャップをかぶったカジュアルな装いで、スリムな体型は休業前とほとんど変わらない」
さらにこう続く。
「本誌記者が名刺を差し出すと『おお』と小さな声をあげ、大野は足を止めて質問に耳を傾けた」
なんか嘘くさく、不自然なシチュエーションだ。「セブン」と旧ジャニーズの関係を考えると、記事にあるような直撃ではなく、それを装った“出来レース”では? と勘ぐってしまう。だとしたら、今回の大野のインタビューの意味は、さらに意味深なものとなる。
そんな“ひっかかる”ことの多かった大野インタビュー。今後のことはなにも決まっていないが、しかし5人で話し合っていくことを強調した大野。そんな大野の発言で、ひとつだけ判明したことがあった。
先々週、嵐再始動に関する記事が「女性自身」と「週刊女性」に掲載された。その際、芸能活動に消極的な大野を翻意させた人物について2誌の見解は全く違った。「自身」は二宮がその立役者だと記し、「週女」は櫻井翔だと解説した。そして今回、大野自身の口からはこんな発言が。
「今年に入ってからも(5人で)何度も会ってますよ。招集をかけるのはだいたい(櫻井)翔くんかな」
「週女」に軍配を!!
嵐・二宮和也、大河ドラマ初出演報道でひっかかること
そして、「女性セブン」には嵐関連特集がもうひとつ。それが嵐メンバーの中で唯一事務所を独立した二宮和也が、現在放映中のNHK大河ドラマ『光る君へ』の出演が決定したというものだ。
これまで大河ドラマに出演歴のない二宮にとっては初出演であり、また前作『どうする家康』の主演を果たした松本潤にライバル心を燃やしていたというから、めでたいことだ。さらに大河だけでなく、独立した二宮には、続々と新規のオファーが舞い込んでいるという。
しかし、ここでもひっかかることが。「二宮の大河初出演が実現すれば性加害騒動後では、ジャニーズから独立したタレントの第一号になる」というくだりだ。というのもNHKは昨年9月と今年4月の会見で「(旧ジャニーズ所属タレントの)新規の出演依頼を当面行わない」と発表している。
でも、二宮のように独立さえすれば即OKなのか。さまざまな事情で事務所に残ることになったタレントと、独立したタレントの“扱いの格差”。これも大きな問題だと思う。
性加害騒動以前のように旧ジャニネタが多い「女性セブン」
このように旧ジャニネタ特集が2本掲載されている今回の「女性セブン」だが、まだまだあった。ワイド企画では「広瀬アリス 『ワイフにならず』大倉忠義と交際2年『急転破局』」と「山下智久 あの“絶交”事件から10年『帰ってきた赤西仁』とニアミス不穏」の2本が。
そして巻頭には、5月にCDデビューするAぇ! groupの4頁グラビア、巻末には舞台とツアーで大忙しの美 少年3頁グラビアも。性加害騒動以前に戻ったようで……。