ヘンリー王子が模範的なアメリカの軍人をたたえる授賞式に、ビデオでサプライズ出演。勲章をつけて最も権威のある「ソルジャー・オブ・ザ・イヤー」のプレゼンターを務めたが、このいわくつきの勲章をめぐりネットが炎上している。
目次
・ヘンリー王子の勲章の意味
・ヘンリー王子、タリバン戦闘員を25人殺害
ヘンリー王子の勲章の意味
ヘンリー王子が先週、モンテシートの自邸からビデオ出演したのは、米ミリタリー・タイムズが主催の模範的なアメリカ軍兵士をたたえる『ミリタリー・タイムズ・サービスメンバー・オブ・ザ・イヤー2024』の授賞式。
今年「ソルジャー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたエリザベス・マークス一等軍曹と王子は、王子のライフワークである「インヴィクタス・ゲーム」を通して知り合っており、それが縁で今回プレゼンターを務めることになったようだ。
軍人が多く出席する授賞式とあり、王子はスーツの胸元に勲章をつけて登場。陸軍時代、アフガニスタンの作戦に参加したことで贈られた軍章と、エリザベス女王のジュビリー記念メダルを3つ並べて佩用。壇上の大型スクリーンに登場し、エリザベス女王がいかに素晴らしい 人物だったかを語って褒めたたえ、プレゼンターを務めさせてもらい光栄だと語った。
この報道が流れると、ネット上はたちまち炎上。エリザベス女王の在位50周年、60周年、70周年を記念するジュビリー記念メダルをつけるなら、チャールズ国王の戴冠式記念メダルもつけるべきだと感じた人が多く、「嫌がらせなんだろうね」「経済支援を断ち切られ、国王に恨みを持っているのだろう」「王室を精神的に追いつめる作戦なのかもね」という声が上がった。
エリザベス女王在位70周年は、王子が王室を離脱した後の2022年だったため、この時のジュビリー記念メダルは、公務から退いているヘンリー王子とアンドリュー王子、メーガン夫人は受け取る権利がないのではと物議を醸した。そんなこともあり、このメダルを見るたびに「腹が立つ」と感じる人も少なくないようだ。
ヘンリー王子、タリバン戦闘員を25人殺害
ヘンリー王子は、昨年11月、 現役・退役軍人のためのチャリティイベント『Stand Up for Heroes』にもビデオでサプライズ出演。その時もこの4つの軍章をつけていたため、同様の理由で炎上していた。
07~08年、12~13年の2回にわたってアフガニスタンに派遣された王子は、タリバンの戦闘員を25人殺害したと告白。アメリカ国内で「軍人はそんなこと言わない」「人間性を疑う」と強く批判された。また、王子は当時王位継承順位3位だったことから戦場で守られていたことは明確であり、「そんな人が軍関連のイベントに頻繁に登場して、偉そうに語ってもね」とうんざりしている人が多い。
ネット上では、主催者側が宣伝目的で王子を起用したと批判されており、「元軍人としてずっと認知してもらいたいのだろうけど、やるんだったらイギリスでやって」「イギリス人の王子がこのような賞のプレゼンターを務めることに疑問を感じているアメリカ人が多いことを、そろそろ知るべき」と叩く声が上がっている。
王子は今年1月に、英国陸軍時代にパイロットとして活躍したことがたたえられ「航空業界の生きるレジェンド」を受賞。このことも多くの人々に疑問視されていたため、「イメージダウンにつながるのだから、もうアメリカで軍関係のイベントには出ないほうがいい」「メーガン夫人のジャムとセットで、また風刺アニメのネタにされそうで見てられない」と心配する声も上がっている。
夫婦でのナイジェリア訪問も発表され、5月に入ってもヘンリー王子とメーガン夫人は注目の的になりそうである。