4月29日に千秋楽を迎えた、Snow Man・岩本照、深澤辰哉、宮舘涼太主演舞台『祭 GALA(ガラ)』。昨年、Snow Manが出演していた舞台『滝沢歌舞伎』シリーズが18年の歴史に幕を下ろし、今年から新たに新橋演舞場の4月公演として上演されました。今回は、同作の観劇レポートを書きなぐっていきたいと思います!
目次
・Snow Man主演舞台『祭 GALA』は、縁起の良い宴のような空間!
・岩本照、ソロ曲で釈迦に!? 一変、子どもみたいにキュートな一面も
・深澤辰哉に感じた“リアコ製造機”の真髄
・宮舘涼太のソロ曲、KAT-TUN・亀梨和也はどう見た?
・舞台『祭 GALA』、円盤化の“匂わせ”も
Snow Man主演舞台『祭 GALA』は、縁起の良い宴のような空間!
3月に行われた『祭 GALA』の製作発表記者会見で、「“パワースポット”みたいな感覚を大事にしながらストーリーを作ってる」「神社やお寺に行くみたいな感覚で来てくれたら」と話していた岩本さん。
テレビの情報番組や雑誌のレポートで公演の内容は目にしていたので、なんとなくのイメージはついていたんですが、実際に生で見た感想としても、お祭りのワクワク感と高揚感の連続で、縁起の良い宴のような空間でした。
もちろん、『滝沢歌舞伎』から引き継がれている演目や演出もあり、親しみを感じたのですが、『祭 GALA』は和と洋を融合させたまったく新しいエンタメになっていたように思います。
歌やダンスはもちろん、アクロバット、殺陣、フライング、コント、変面、演舞と、主演が9人から3人へと減った分それぞれの見せ場も増えたことで、個性の違う3人の魅力も存分に味わえました。
それに、楽曲がどれも良いんですよ。連獅子を彷彿とさせるメンバーカラーの被り物を被って披露したド派手なオープニング曲の「GALA」、うって変わって白と黒のモードな燕尾服で少年隊みたいに歌って踊ったジャズテイストの「Dancing Floor」、爽やかで神社で参拝した後のすがすがしさを感じさせるラストの「風」と名曲揃いで、舞台が続くのであれば、今後も歌っていってほしいところ。もちろん、ソロ曲を堪能できたのもうれしかったです!
ここからは、3人それぞれのソロ曲と、印象に残った場面をつづっていきたいと思います!
Snow Man・岩本照、ソロ曲で釈迦に!? 一変、コントコーナーでいじられ拗ねる姿がまるで子ども
まず、トップバッターの岩本さんのソロ曲「新世界」は、ラップ調の楽曲なんですが、鳥居の形をした鉄棒に「豚の丸焼き」みたいに絡まりながらの登場はド肝を抜かれましたね。
そこから鉄棒にぶら下がってトレーニングでもしだすのかと思えば、セットのソファに着地。胡坐をかいて釈迦のポーズをキメたり、バク宙したり、ソファに寝転んだりと、激しい動きの中で、僧侶みたいな衣装から覗く鍛え抜かれた上腕二頭筋が見事でした。また、表情もくるくるくると変わるので、とにかく忙しい!
宗教色強めの楽曲だけに、トンチキ曲かと思われるでしょうが、びっくりするほど岩本さんにピッタリ似合っているんですよ。タイトル通り、岩本照が作る「新世界」という感じで、豪華絢爛なセットの中に鎮座するその神々しい姿に、思わず手を合わせたくなりました。
なお、いかつい見た目も相俟って、クールにみられがちな岩本さんですが、千秋楽では、キュートな姿も見せてくれました。
それは、3人が幽霊になって井戸に集まるコントシーンでのこと。しゃべり出した瞬間、音響スタッフにボイスチェンジャーで声を変えられたんです。超高音の自分の声に「えっ!?」と戸惑い、理由に気づいた瞬間「ネェーーー、ヤァダァーーー!」「ナニコレ、ヤメテヨォーーー!!」「ネェーーー、ムカツクゥーーー!!!!」「モァーーーヤァダァーーー!!!!!!!!」と音響さんに訴え、地団駄を踏みながらいじける姿はただの子ども。
かわいいひーちゃんの姿に客席は大盛り上がりで、その後、同じく声を変えられた舘様とふっかがその様子をマネしだし、イジられた本人は完全に拗ね拗ねモード。大きな体を小さく丸めて、ステージの端っこにあぐらをかいて座っていました。可愛い面を引き出してくれた音響さんには、全岩本担が感謝したことでしょう。
舞台『祭 GALA』で感じた、Snow Man・深澤辰哉、“リアコ製造機”の真髄
続いて、ふっかのソロ曲「あの日の少年」は、苦悩や挫折を繰り返しながらも諦めずに進んできた自分のことを歌ったようなバラード。「ここまでが遠かった」というフレーズで始まり、「まだまだやれるんだ」という前向きな想いを歌った曲です。
ふっかといえば、Hey!Say!JUMPの前身グループともいえるジュニア内(当時はジャニーズJr.)ユニット「J.J.Express」のメンバーだったにもかかわらず、デビューメンバーには選ばれなかった過去が。J.J.Expressには「少年のまま」というオリジナル曲があったので、「あの日の少年は少年のままじゃなくその足で立ち歩いている」という歌詞にグッときました。
そして、星空の下×黒髪サラスト×白い衣装×儚くて甘いキャラメルボイスという最高の条件が揃ったときのふっかの破壊力たるや……。“リアコ製造機”“歩くゼクシィ”の真髄に触れた気がします。
それに、前述の幽霊コントでは、ふっかが今回バックを務めているGo!Go!kidsの寺澤小十侑くん、羽村仁成くん、松浦銀志くんをイジりながら紹介する場面があるんですが、3人への接し方だったり、そのシーンでは絡まないSpeciaLやほかのジュニアの出演者たちについても「みんな頑張ってるから応援してあげてね」と客席に呼びかけているところを見て、優しい人柄が表れているなぁと感激。
また連日、木梨憲武さんや奈緒さん、見上愛さん、西垣匠くん、石塚陸翔くんといった1月期放送のドラマ『春になったら』(フジテレビ系)チームや、『ノンストップ!』(同)をきっかけに可愛がってもらっているバナナマン・設楽統さんといった面々が見学に来ていて、共演者からも愛されている人だなぁとしみじみ思いました。
Snow Man・宮舘涼太のソロ曲、KAT-TUN・亀梨和也はどう見た?
最後に、舘様の「Moon」は、KAT-TUN・亀梨和也テイストを強く感じる一曲でした(笑)。煙管を持って椅子に腰かけたシルエットが丸窓障子越しに見え、障子が開くと、赤いラメラメの黒スーツ姿の舘様が登場。吉原をイメージしたようなセットの中で、花魁風の着物衣装を着た女性ダンサーを従え、セクシーかつパワフルにパフォーマンスをするんです。
表記は違うものの、KAT-TUNにも、09年4月発売の4枚目アルバム『Break the Records -by you&for you-』に収録された「MOON」(通常版のボーナストラック)という和テイストの楽曲があるんですよ。また、同アルバムには、織田信長を想う濃姫がモデルとされてる亀梨くんのソロ曲「1582」も収録。亀梨くんはコンサートで着物を着てパフォーマンスしていました。
“強火亀梨担”として知られる舘様を見ていると、身のこなしや仕草に亀梨くんを感じることが多々あるんですよ(以下、参考動画です)。
本人は意識していないのかもしれませんが、今回の「Moon」も亀梨くんの影響をビシバシ受けた楽曲だなと感じました。ちなみに千秋楽は亀梨くんが見学に来ていたため、実際本人はどう感じたのか、どこかで感想を聞かせてほしいなと思っています。
そんな舘様ですが、19年に『ABKAI 2019~第一章 FINAL~「SANEMORI」』、23年に『初春歌舞伎公演 市川團十郎襲名記念プログラム「SANEMORI」』と、過去に2度、外部の歌舞伎作品に出演した経験を生かし、今回の『祭 GALA』でも、特に歌舞伎パートでは別格の存在感を放っていました。
それに、衣装も担当しており、オープニング衣装の製作を手掛けたデザイナー・コシノジュンコさんも「やりたいことが明確でとてもセンスのいい方」と絶賛していたそうな。
コシノさん、今回3回も劇場にいらしてますし、昨年『SANEMORI』を観劇された際も、ラジオで舘様について「本物」「プロの方が見ても違和感ない」と語られていたといいますから、おそらく、宮舘担だと思うのですが……。マダムキラーの舘様、さすがでございます。
Snow Man主演舞台『祭 GALA』、円盤化の“匂わせ”も
このように、いわふかだての三者三様の魅力が爆発していた『祭 GALA』。上演期間の中盤では、ファンが警察沙汰を起こし、開演時間が1時間以上遅れるというまさかのトラブルもありましたが、無事に全37公演を完走でき、出演者やスタッフたちもほっと胸をなでおろしているはず。
舞台中の裏話などは、今後、冠ラジオ『不二家 presents Snow Manの素のまんま』(文化放送)やFAMILY CLUB webの連載「すの日常」、各雑誌などで語られていくでしょうから、どんなエピソードが飛び出すのか楽しみです。
それに、円盤の発売を匂わせる発言もありましたし、発売時期など正式発表を待ちつつ、来年以降も継続して上演されることを願いたいと思います。