整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきさんが、家の中の “片付け”に関する悩みを“安く・簡単”に解決するコツを紹介します!
目次
・【テーマ】「蓋付き段ボールBOX」で長期保管
・【イケア】パピス ふた付きボックスのメリット・デメリット
・【フェローズ】バンカーズボックスのメリット・デメリット
・【スタンダードプロダクツ】ストレージボックスのメリット・デメリット
・【セリア】プレンティボックスのメリット・デメリット
・【まとめ】目的に合わせて使い分けを!
【テーマ】「蓋付き段ボールBOX」で長期保管
今回のテーマは思い出の品やアルバムなど「長く保管したいモノの収納」。引越し会社の段ボールをそのまま使っているお宅も多いですが、蓋をガムテープで閉じる必要があり、開閉には向いていません。
そこでおすすめなのが、「蓋付き段ボールBOX」。開け閉めしやすいので中身の見直しや追加が簡単なだけでなく、スタッキングOKなので収納空間をうまく活用することができます。
次からは、イケア・フェローズ・スタンダードプロダクツ・セリアで買える4品のメリットとデメリット、使い方の実例をご紹介していきます。
【イケア】ほど良いサイズの「パピス ふた付きボックス」
イケアの「パピス ふた付きボックス」199円(税込)です。厚みがしっかりしていて頑丈なので、スタッキング収納に向いています。
【メリット】上げ下げが簡単なので「増える」モノの管理に◎
A4書類がちょうど良く収まるサイズ感。大きすぎないので、クローゼット上段にも載せやすい点がメリットです。女性ひとりでも上げ下げが簡単なので、コレクターズアイテムやDVD、写真など「増える」モノの管理に向いています。
【デメリット】車なしでは持ち帰るのが難しい
平たい段ボールのまま販売しているので、車なしでは持ち帰りにくい点がデメリット。車移動できなかったり、店舗が遠方という方にはおすすめが難しいと感じます。
【フェローズ】頑丈な「バンカーズボックス」
フェローズ「バンカーズボックス 703S」3,094円(税込)です。アメリカの銀行や公共施設で昔から使われてきたパイオニアブランドとして知られています。
【メリット1】頑丈なので「大切な思い出の品」の保管に最適
耐荷重は約30kg、5個までスタッキング可能という頑丈さが強み。子どもや家族の思い出の品など、何十年にも渡って保管したいアイテムを収納するのに向いています。
【メリット2】組み立てしやすく買いやすい!
わずか「数秒」で組み立てができるのも魅力。ネット通販で簡単に買えるので、買い揃えやすいという点も◎です。
【デメリット】出し入れが頻繁なモノの収納には不向き
写真のようにクローゼット上段の高さが60cmある場合は、空間を2分割して置くことが可能です。ただし、出し入れが頻繁なモノの収納には不向き。重たくなるので上げ下げが大変になります。どちらかというと、物置などでの「永久保管」に向いていると言えるでしょう。
【スタンダードプロダクツ】インテリア性が高い「ストレージボックス」
スタンダードプロダクツ(ダイソー系列)の 「ストレージボックス」550円(税込)。写真のくすみ系ベージュのほか、白と青の3色から選べます。
【メリット】「くすみ系カラー」でおしゃれに収納できる
550円(税込)とリーズナブルな価格ながら、デザイン性が高い点がポイント。インテリアへのこだわりが強い方におすすめしたいアイテムです。
【デメリット】何かに当たると「凸凹」ができやすい
何かに当たると凸凹がつきやすいかなという印象。ちょっとした衝撃で凹みが付いたので、「軽めのモノの収納」に向いています。手荷物で持ち帰れるように梱包されていますが、障害物にぶつからないよう注意が必要です。なお、筆者が聞いた時点では、配送での受け渡しは不可とのことでした。
フェローズと厚みを比較してみました。似ているようですが、段ボールの構造自体が違うため、比べてみると造りは弱め。
【セリア】110円! 圧倒的な安さが魅力の「プレンティボックス」
セリア 「プレンティボックス」110円(税込)。4品中最安と、コスパの良さが魅力。サイズはB4と少し小さめです。また、カラーボックスにも入るので簡単な小物保管に向いています。
【メリット】揃えやすい&サイズバリエーション豊富
100均で買える「蓋付き段ボールBOX」の造りはどれも似ていますが、店舗数が多く、定番品で揃えやすいので「セリア」をおすすめすることが多いです。サイズも4種とバリエーション豊富な点も良いですね。
【デメリット】「重たい紙モノ」の収納には不向き
イケアと底面を比較してみました。やはりセリアのほうは薄型で、強度感の違いがわかりますね。重たいモノの収納には不向きなので、ラッピング材や景品タオルなど、軽めのストック用品入れとして使うのがおすすめです。
【テクニック】ビニールテープで底面の「強度アップ」を!
頻繁に出し入れを繰り返すとボックスの角や四隅が切れてしまいます。なので組み立てる際は、表面に「透明のビニールテープ」、内側に「布製のガムテープ」を貼って補強しておくと良いでしょう。
【まとめ】目的に合わせて使い分けを!
「蓋付き段ボールBOX」は保管品の重さ・期間・開閉の頻度・コスパ・収納場所を考慮して選ぶことが大切です。今回ご紹介したスタンダードプロダクツ(写真)とフェローズには「1/2サイズ」もあるため、目的に合わせて使い分けるのも良いですね。