下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
目次
・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
・西島秀俊の独立と二宮和也の関係
・芸能人たちの相次ぐ事務所独立の背景
・感慨深い“芸能レポーターが消える日”記事
・大谷翔平の元通訳・水原一平被告の役に東出昌大が浮上
立憲民主党の蓮舫参院議員が出馬を表明した東京都知事選。都民ではない知人に言われた。「蓮舫と小池百合子都知事、どっちに投票するの?」と。いやいや、ほかにも立候補者は20人近くいるでしょ。なぜ二択? そもそも小池都知事は、まだ出馬表明していないし――。でも世の中は、すでに“二択しかない”という認識なんだろうな。笑った。
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第701回(5/30~6/4発売号より)
1位「親友兼“先輩”をお手本に――西島秀俊 これからは“強い姉”と二人三脚」(「週刊女性」6月18日号)
同「山下智久 一人勝ちの秘訣は『家族と筋肉しか信じない』」(「女性セブン」6月13日号)
2位「“第1世代”東海林のり子が90歳『芸能リポーターが消え去る日』」(「週刊女性」6月18日号)
3位「『水原一平被告役に東出昌大』全米翔平ドラマ極秘情報」(「女性自身」6月18日号)
西島秀俊の独立と二宮和也の関係とは?
いろんな意味で芸能界、そして芸能事務所のあり方が大きく変わっていくのだろうか。
俳優の西島秀俊が大手芸能事務所から独立した。ここ数年、多くの俳優やタレントが事務所を辞め、独立を果たしているが、西島もその一人となったわけだ。あまりに多くの芸能人が事務所を辞めているため、芸能人の独立がもはや大きな芸能ニュースにならないほどだが、「週刊女性」が西島の独立を記事化したのは、二宮和也の存在があったからだろう。記事では西島の独立と二宮の関係がクローズアップされている。
まず、西島の独立後の窓口として2歳年上の実姉がその業務を請け負うという。しかも実姉は現在、日本の大手企業に勤めロス在住。そして西島の窓口業務をロスから行うらしい。
そんな西島が影響を受けたのが、同じマンションの隣に住み親交の深い二宮だった。二宮も昨年、旧ジャニーズ事務所を辞めたが、その際、やはり実姉がそれをバックアップした。そして記事には、こんなコメントが。
「“独立の先輩”である二宮さんに、西島さんがアドバイスをもらって、お姉さんに手伝ってもらうことになったのかもしれませんね」(テレビ誌ライターのコメント)
こうした家族サポートは芸能界に広がっている。「女性セブン」にも、やはり旧ジャニーズから独立した山下智久の活躍には、家族のサポートがあったという記事が掲載されている。
「3才年下の妹さんは一時期マネジャーのような役回りでした。現在、山下さんの個人事務所の役員は、その妹さんとお母さんが名前を連ねています」(芸能関係者のコメント)
なるほどね。時代は変わったのだろうか。というのも、かつて芸能界において家族が芸能活動に介入したことで、金銭問題や一家離散などのトラブルが数多く発生していたから。
例えば昨今、本格復帰が大きな話題となっている中森明菜も家族との金銭問題で、その後30年以上もその関係を絶ったままだ。また子役はその傾向が強く、“ステージママ”だった母親と絶縁した安達祐実の例もある。
でも今は状況が違うようだ。そして西島や二宮、そして山下に共通するのは、すでにその地位を固め、ある程度の年齢に達していることだろう。長年培った家族間の信頼関係も強いはずだし、“ベテラン芸能人”が家族のサポートを受けるというのは、トラブルも少なく利にかなっているのかもしれない。
芸能人たちの相次ぐ事務所独立の背景
そしてもうひとつ、時代は変わったと思うことが。それが芸能人たちの独立が、ひきもきらない現実だ。その背景のひとつに“ジャニーズ・ショック”がある。2019年にジャニー喜多川氏が、そして21年にメリー喜多川氏という芸能事務所の大物が、相次いで逝去した。
同時期ジャニーズだけでなく、芸能界のボスや大御所といわれる人が鬼籍に入ったり、現役を退いたりという世代交代が加速した。良くも悪くもこれまでの芸能界を牛耳ってきた大物たちの影響が薄れていったのだ。
加えて19年にはSMAP独立騒動を巡り“独立組を干した”としてジャニーズ事務所が公正取引委員会から注意を受けた。芸能界全体が揺れた。そしてジャニーズの性加害問題がとどめをさした。
芸能人の相次ぐ事務所独立は、今後の芸能界をどう変えていくのか。芸能事務所のあり方はどう変わっていくのか。芸能界は健全化するのか、逆なのか。時代は常に変わっていく――。
感慨深い“芸能レポーターが消える日”記事
そして2位も、“時代は変わった”と思わせる芸能関連記事だ。地味ながらキラリと光る記事があったりする「週刊女性」のワイド連載「Jam Today」。その中に芸能レポーターに関するものがあった。内容は“芸能レポーターが消える日・絶滅する日”だ。
確かに芸能レポーターをテレビで見かけなくなった。いや、ワイドショーや情報番組から“昔ながらの芸能ネタ”が消えたとも言える。そんな芸能レポーターの現状について、こう書かれている。
「芸能人のエグいスキャンダルやプライベートを、視聴者がテレビ番組に求めない」
「昔のようにスキャンダルを起こした芸能人の家の前で張り込んで、血の通ったナマ声を引き出せるような熱気ただよう現場も、今は少ないので魅力を感じづらいのかも」(川内天子さんのコメント)
そして記事には鬼籍に入った“芸能レポーター第1世代”の名前も列挙されている。前田忠明、梨元勝、須田甚一郎、鬼沢慶一――ワイドショー全盛期に活躍した懐かしい人々だ。
長年芸能マスコミに関わってきた人間として、寂しく感慨深い“芸能レポーターが消える日”記事だった。
大谷翔平の元通訳・水原一平被告の役に東出昌大が浮上
ぜひ見たい! アメリカでドラマ化されると報じられているドジャース大谷翔平の元通訳・水原一平被告の盗人スキャンダル劇。現在、出演者探しが行われているというが、そこで主役の水原役として浮上しているのが東出昌大だと「女性自身」が報じている。なるほど、不倫スキャンダルで世間からそっぽを向かれた東出は適任だ! ぜひ実現してほしい。