連載企画「30代女子の「煩悩部屋」ビフォー・アフター」の新シーズンが始まりました。今回は、汚部屋あらため「汚家(おうち)」をまるごと片付けます! クライアントは板橋区・3SLDKの一軒家に家族4人で暮らす兼業主婦のKさん(37歳)です。
相談「リビングが狭く感じて、落ち着かない」板橋区・Kさん(37歳/会社員役職)
汚家まるごと変身企画“15回目”です! 家族が集う「リビング」を片付けていきます。Kさんのお悩みは「リビングが狭く感じて、落ち着かない」こと。この部屋の主な目的は、子どものお世話(学習と遊び)。育児中は散らかることが前提なので、「片付けやすいリビング」を目指します。
また、大人がリラックスできるように、部屋の模様替えもしました!
[Before]リビングの入口から見えるスペースをチェンジ!
Kさんのお悩みは「リビングが狭く感じて、落ち着かない」こと。ワンオペ家事のストレスを軽減するため、ナチュラルカラーで統一して「韓国インテリア」に変えていきます。ナチュラルカラーなら、居心地の良い部屋を作ることでリラックスできるはずです。
部屋が重たく見える理由の一つが、黒い色のIKEAのカラックスです。さらに、中のモノが見えないため、家族みんなの「あれどこ?」に応じる面倒が生じます。埃汚れも目立ち、掃除をやっても無駄~という気になりがちです。散らかりやすく、やる気が起きないリビングになった原因です。
スッキリしたリビングを作るためのルールはひとつ、「今使うモノだけ」を置くこと。な~んだという声が聞こえまずが、割と実践している家が少ないと思います。
例えば、子どもが幼いのに大人の本やゲーム、生活雑貨が収納を埋め尽くしていませんか? それが、床上や棚上にモノが散らかる原因のきっかけです。
というワケで、「今使ってないモノ」は収納を用意した別の部屋へ移動しました。
[育児中の絶対ルール] 毎日使うモノ以外、この部屋に残さない!
育児中のリビングは、大人の私物を置かないほど片付けやすくなります。特に、収納がない家は「絶対ルール」です。子どもは基本的に、散らかします。でも、元に戻す場所が簡単なら片付けることができます。
事前に、仕事部屋(1F)子ども部屋(3F)着替え部屋(洗面所)と、目的を持つ収納を用意したので分別も進みました。
黒いIKEAのカラックスは別の部屋で使って、ナチュラルカラーのカラックス(77x77cm)にチェンジ。カラックスを選んだのには理由があります。
[1]都心では中古品が多く出回り、ゼロ~3,000円ほどで手に入る
[2]組み立て済みのまま、階段の往復・搬入搬出しやすい
[3]女性一人でも動かしやすい(Kさんが一人で集めました)
[4]子どもの成長に合わせて、使い方を自由に変えられる
[5]定番品なので、追加パーツ購入でカスタムできる
今回は、予算を抑えたいため[1]が重要でした。また、[4]も必須。子どもの成長とともに、数年後のレイアウト変更も簡単です。また、ナチュラルで居心地の良い韓国インテリア風カラーに揃えるなら、色はナチュラルカラーが最適。また、[5]追加パーツ購入でカスタムできる点は大きな魅力です。
カラックスは定番品なので子どもの成長に合わせたカスタムが望めます。引き出しには、赤ちゃんの着替えを収納しました。今は、赤ちゃんに触って欲しくない小物も、数年後は引き出しを増やして収納できます。
IKEAのスクッブボックスに収納
IKEAのカラックス用の収納ケース、スクッブボックス(1,799円/3個セット)のみ新しく用意しました。赤ちゃんが、モノを出し入れする遊びもこの量なら負担が軽く済みます。おもちゃも全部出さずに、入れ替え制にすると新鮮味が続きます。
ダイソーのフタ付き収納ボックスも万能!
オムツ収納は、ダイソーのフタ付き収納ボックス(300円)がおすすめです。ジッパーの開閉ができるようになったら、カラビナなどでロックできます。これもまた、万能ボックスなので育児が終わっても使い回せます。
▼ダイソーのフタ付き収納ボックス▼
ラベルはリボン記入で管理
パパやベビーシッターなど、母親以外の人もわかるようにワンボックスワンテーマで育児用品を収納します。育児グッズは、数カ月単位で変わるのでラベルはリボン記入で簡単に。 赤ちゃんが引っ張り出しても取れないよう、きつく結びます。
これでカラックスの手直しが終わりました。続けて、棚の上に置かれていた洗濯グッズを整理していきます。
高さ147cmの棚(IKEAのカラックス/黒)は、クローゼットの中でおしゃれに再活用。剥き出しの洗濯グッズは、ベランダ近くのココが便利ということで生活感を排除して置き直します。家事の仕事が溜まっている感をなくすことで、Kさんのストレスも減らせると思います。
[After]IKEAのドローナボックス、100均のミニ突っ張り棒でスッキリ
剥き出しだったハンガーは、この家にあったIKEAのドローナボックス(499円)へ。空き箱を仕切りケースに使えば、出し入れもワンアクション!
大型ハンガーは、100均のミニ突っ張り棒へ。以前は、丸見えだった洗濯グッズも、目立たない死角へ。スッキリしつつ、使いやすさもキープできます。
大人が使っているモノは、子どもにとって魅力的なモノ。触らないでと、上へ上へと積み重ねるのは「育児あるある」な散らかりです。棚上の美容品や生活雑貨品は、行動に合わせたグループ収納として別に用意しました。
[After]一度で移動できる箱やトレーの枠内に置くルール!
棚上は、モノが置きやすいため必ず散らかります。そんな時は、箱やトレーを用意します。 決められた「枠の中に入れる」ルールが、家族の散らかしを防ぎ掃除を楽にします。急な来客も、いっぺんに移動できるので簡単です。
最後に、全体のビフォーアフターを見比べて見ましょう!
[全体Before]どこから片付ければいいのか、まったくわからなかった
1日のほとんどをリビングで過ごすKさん。この光景を見ていると、家事に追われている感覚に襲われてリラックスできません。
[全体After]片付ける=元に戻す場所がわかればOKです
部屋のカラーを、ナチュラルに統一したことで気持ち良くなったと喜ぶKさん。その効果がうれしくて、中古店やSNSで積極的にアイテムを探してくれました。片付け方がわからなかったKさんも、モノがあふれたら「この状態に戻す」をゴールに頑張れると思います。