最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、6月7~9日)で、6月7日公開のアニメーション映画『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』が初登場1位を獲得した。
目次
・『劇場版ハイキュー!!』17週目でトップ10圏外へ
・『違国日記』、主演の新垣結衣に疑問の声
・新垣結衣『違国日記』、石原さとみ『ミッシング』に負けた?
・全国映画動員ランキングトップ10(2024年6月7~9日、興行通信社調べ)
『劇場版ハイキュー!!』17週目でトップ10圏外へ
6月10日発表の全国週末興行成績ランキングで首位に立った『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』は、漫画家・はまじあき氏が「まんがタイムきららMAX」(芳文社)で連載中の『ぼっち・ざ・ろっく!』が原作。
ロックバンドに憧れていた孤独な女子高生“ぼっちちゃん”こと後藤ひとりを主人公とした物語で、2022年にTOKYO MXほかでテレビアニメ版を放送。
『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』は全国132スクリーンと小規模で上映を開始したが、初日から3日間で興行収入2億1800万円をあげて堂々の1位に。
一方、前回のランキングまで16週連続でトップ10入りしていたアニメ映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(2月16日公開)は初めてトップ10圏外へ。同じくアニメ映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(4月12日公開)はトップ10入り9週目を迎えて2位に再浮上し、累計興収146億円を突破した。
なお、今回のランキングの半数がアニメ作品。このような結果は、24年の全国週末興行成績では実は7回目で、国内でのアニメ人気の高さがよくわかる。
『違国日記』、主演の新垣結衣に疑問の声
『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』や『コードギアス 奪還のロゼ 第2幕』と同日に封切られた実写映画『違国日記』(新垣結衣と早瀬憩のダブル主演)は初登場9位。
こちらは漫画家・ヤマシタトモコ氏が「FEEL YOUNG」(祥伝社)にて連載していた同題作品が原作で、不器用な小説家・高代槙生(新垣)が両親を亡くした姪・田汲朝(早瀬)を引き取り、理解し合えない部分も含めて向き合って生きていく姿を描いている。
漫画の実写化には賛否両論が寄せられがちだが、『違国日記』に関してはヤマシタ氏が19年のイベント「ヤマシタトモコ ティーパーティー」(東京・パセラリゾーツ銀座店)で“実写化をするとしたら?”という質問を受けて「槙生は吉田羊さんがいいです」と回答していたことを知るファンも多く、新垣に決まった時から疑問の声が上がっていた。
同映画を鑑賞したネットユーザーの間では「ガッキーの槙生ちゃん、ハマってた」「あんまり見たことがない、やさぐれた感じのガッキーもいいね」「朝役の子もピッタリだった」との評価がある一方で、「やっぱりガッキーの槙生ちゃんはかわいすぎる」という意見や、「映画も悪くなかったけど、原作の良さを出すにはもう少し深く掘り下げる必要があったかも」「空気感はいいが、メッセージ性がぼやけている」といった指摘も。
新垣結衣『違国日記』、石原さとみ『ミッシング』に負けた?
ちなみに、新垣は6月11日に36歳の誕生日を迎えたが、現在37歳の同年代女優・石原さとみが主演を務める映画『ミッシング』(5月17日公開)と比較すると、出足は負けた格好に。
『ミッシング』は全国257スクリーンで上映を開始し、初登場7位からスタートしたのに対し、『違国日記』は全国293スクリーン公開で9位発進。公開規模の多いにもかかわらず、ランキングでは遅れを取った。なお、それぞれの初登場時の興行収入は明らかになっていない。
そのほか、「FIBA バスケットボールワールドカップ 2023」で活躍したバスケットボール男子日本代表選手らのドキュメンタリーで、広瀬すずがナレーションを担当している『BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち』(6月7日公開)は上映館数69スクリーンと超小規模公開ながら、初登場10位にランクインした。
全国映画動員ランキングトップ10(2024年6月7~9日、興行通信社調べ)
1位:『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』
2位:『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』
3位:『帰ってきた あぶない刑事』
4位:『マッドマックス:フュリオサ』
5位:『劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」』
6位:『映画 からかい上手の高木さん』
7位:『コードギアス 奪還のロゼ 第2幕』
8位:『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』
9位:『違国日記』
10位:『BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち』