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【丸亀製麺】運営会社が純利益43%減でも……「シェイクうどん」食べてわかった「攻め」の意欲

 はなまるうどん、杵屋など数あるうどんチェーンの中で、売上高・店舗数ともに群を抜いている「丸亀製麺」。昨年、何かと話題になった「シェイクうどん」が復活したと聞きつけ、早速食べてきました!

※2024年4月23日公開の記事を再編集しています。

目次

・【丸亀製麺】トリドールホールディングス、純利益43%減
・丸亀はうどんチェーン売上高首位
・「シェイクうどん」購入でミス!
・「シェイクうどん」4種をチェック
・「シェイクうどん」を実食!
・丸亀製麺はコスパ良すぎ

※価格はすべて税込。
※価格やメニューは2024年4月22日時点の情報です。
※店舗によって価格やメニューおよびシステムが異なることがあります。
※最新の情報は公式サイトや公式SNSをご確認ください。

【丸亀製麺】トリドールホールディングス、純利益43%減

 丸亀製麺などを運営するトリドールホールディングス。2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比で43%減の15億円だったと「日本経済新聞」で報じられました。

 一方、売上高にあたる売上収益は25%増の658億円。本業のもうけを示す「事業利益」は13%増の44億円、特に「丸亀製麺」の事業利益は22%増と業績をけん引したとのこと。米国、英国、香港での海外飲食事業が足を引っ張ったとされています。

【丸亀製麺】2位の「はなまるうどん」を引き離しトップ!

 全国に800店舗以上を運営する丸亀製麺。うどんチェーンの店舗数では、2位のはなまるうどんの444店舗(2023年2月時点)に大差をつけており、売上高でもうどん業界で独走状態が長年続いています。

 その魅力は、なんといっても店舗で小麦粉から作る打ち立て麺! 店舗に入るとまず目に飛び込んでくる製麺機は、この上ない説得力を漂わせています。

 そんな絶対王者である丸亀製麺ですが、昨年5月には、テイクアウト商品「丸亀シェイクうどん」がメニューに新登場。販売開始早々に、SNSユーザーが「うどんにカエルが混入している」と訴える騒動はあったものの、発売から約2カ月半で累計販売数250万食を突破するほどの人気を誇りました。

 そして、今月16日から「丸亀シェイクうどん」がメニューに再登場! ラインアップは、新メニュー3種と再登場メニュー2種の計5種となっています。

テイクアウト専用「丸亀シェイクうどん」全5種類

・よくばりシェイクうどん(新作) 540円

・鶏から塩レモンシェイクうどん(新作) 690円

・ピリ辛 油淋鶏シェイクうどん(新作) 690円

・明太とろろシェイクうどん(再登場) 390円

・凍らせ塩レモンシェイクうどん(再登場) 490円

※販売期間:6月中旬まで

 今回は4種類を購入し、実食してみます。

【丸亀製麺】「シェイクうどん」がない……テイクアウト非対応店舗にご注意を

 早速、某駅構内の「丸亀製麺」へ到着。しかし、「シェイクうどん」のメニューが見当たりません。

 キョロキョロしていると、「テイクアウトメニューは扱っておりません」の貼り紙を発見。どうやら「丸亀製麺」にはイートイン専門店舗があるようです。

 ちゃんと事前に調べてから行くべきでした……。皆さまもご注意くださいね。

 気を取り直して、今度はテイクアウト商品も扱っている「丸亀製麺」に到着。

 やはり、メニュー表でも「シェイクうどん」が押されていました。小ぶりに見えますが、「うどん1玉(並)入ってます!」とのこと。

 注文すると、目の前で手際よく「シェイクうどん」が作られていきます。

 持ち帰る際、袋の底に丸い穴が開いた段ボールを敷いてくれたので、スタバでテイクアウトした時のような安定感がありました。

【丸亀製麺】「シェイクうどん」新作含む4種をチェック!

 新作含む4種を持ち帰りまりました。パッケージのデザインがかわいい!

 イラストはおしゃれな線画が人気の長場雄氏が手掛けているそう。このイラストを見ていると、「丸亀製麺」の店員さんが愛おしく思えてきます。

 「よくばりシェイクうどん」(540円)は、「お子さまから大人まで、大好きなおかずを集めたよくばりな一杯」とのこと。打ち立てのうどんに、鶏のから揚げ、ハンバーグ、赤ウインナー天、かきたまが豪快にのっています。

 「ピリ辛 油淋鶏シェイクうどん」(690円)は、鶏からにピリ辛の油淋鶏たれとラー油、白ねぎを添えた一杯。

 ふたを開けた瞬間にタレの香りが強めに漂い、食欲をそそります。

 昨年、一番人気だったという「明太とろろシェイクうどん」(390円)。明太子、とろろ、のり、ねぎがのっています。

 ちなみに、無料トッピング以外のっていない「ぶっかけうどん」(並)は同じ390円。明太子、卵、のりがのった「明太釜玉うどん」(並)が590円ですから、「明太とろろシェイクうどん」は「ちょっと安すぎない?」と心配になるほどの価格設定です。

 「凍らせ塩レモンシェイクうどん」(490円)は、冷たいうどんにレモンだれを合わせ、凍らせた塩レモンをゴロゴロとのせた一杯。

 ふたを開けると、レモンの爽やかな香りが広がります。

 パッケージには、ふたを押さえながら「上下に振ってください」とあります。しかし、容器を強く握ると「フタが外れる恐れ」があるそう。

 思わず部屋にうどんをぶちまける光景を想像してしまい、ちょっと怖くなりました……。

 ふたをしっかり閉めて上下に20回ほどシェイクします。

 うどんや具材がぎちぎちに入っている「ピリ辛 油淋鶏シェイクうどん」や「凍らせ塩レモンシェイクうどん」は、容器の中であまり動いている感じがしません。

 具材を混ぜるというより、うどんにつゆがいきわたればOKってこと?

 シェイクし終わったので、いよいよ食べ比べていきます!

【丸亀製麺】「シェイクうどん」4種を実食!

 「よくばりシェイクうどん」のトッピングは、お子さまランチをうどんにのせたような内容。ハンバーグは甘い味付けでおいしいのですが、筆者は正直「うどんと別々に食べたい」と感じました。

 ただ、小学生の娘にも食べ比べさせたところ、「これが一番おいしい。赤いウインナーがうますぎる」そうなので、子ども向けといえるかも。

 続いて、「ピリ辛 油淋鶏シェイクうどん」をいただきます。

 こちらは、ラー油がよく効いていて本格的な味わい。先ほどの「よくばりシェイクうどん」とは打って変わって、大人向けな印象です。うどんを口に入れると、担々麺にも似た味わいを感じました。

 「シェイクうどん」の中では「鶏から塩レモンシェイクうどん」と並んで高額ですが、食べ応えがあるので、腹ペコの日は迷わずこれを選びたいところ。

 一つ難点を挙げるとすれば、上部で油淋鶏がひしめき合っているため、序盤でうどんが取り出しにくいところでしょうか……。

 「明太とろろシェイクうどん」は、シェイクしたことで明太子ととろろがうどんによく絡み、のど越しが良いです。今回食べた中では、もっとも“シェイク”の意味が感じられる商品だと感じました。

 そして、この高クオリティーで390円とは、改めて驚き! とにかくコスパが最強すぎて、昨年、人気1位だったのも納得です。

 最後に食べた「凍らせ塩レモンシェイクうどん」は、レモンの香りが爽やかな商品。今回食べた中で、個人的にはこれが一番のヒットでした。

 食べる前は「酸っぱそう」と想像していましたが、塩レモン自体の酸味は弱めで、レモンの実の部分は普通に食べられました。

 “凍らせ塩レモン”の効果でうどん全体が冷えているため、スタジアム観戦や夏フェスのお供にぴったりといえそう!

【丸亀製麺】この時代にうどんが300円台! コスパ良すぎ

 「シェイクうどん」初体験だった筆者ですが、スタバのフラペチーノのような縦長カップで食べる打ち立てうどんは、かなり新鮮!

 ちょっと大げさかもしれませんが、1971年に日清の「カップヌードル」が登場し、「片手で容器を持ってフォークで食べるの!?」と世間が驚いた時の感覚に少し似ているかも……と感じました。

 また、「丸亀製麺」はうどんチェーン売上高1位に甘んじず、こうした攻めた新商品を開発する意欲があるからこそ、長年、うどん界のトップランナーであり続けられるのだと確信しました。

By Admin