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売上高902億円アップのスーパー【アピタ】、驚異の成長! 買い物して驚いたエンタメ性とPBとは?

 イオン、イトーヨーカドーという総合スーパーの覇者が軒並み苦戦しているなか、業績好調のアピタ。独り勝ちといえるその強さを探りに行ってきました。

目次

・【アピタ】とは?
・【アピタ】売り場をチェック!
・【アピタ】3つの魅力

※2024年5月28日公開の記事を再編集しています。

※2024年5月28日時点の情報です
※価格はすべて税込み
※最新情報は公式サイトやSNSをご確認ください

【アピタ】とは? 5年で売上高902億円増!

 総合スーパーが軒並み敗北しているとされる現在、イトーヨーカドーは閉店ラッシュ、イオンですら2021年2月期から2年連続の営業赤字を報じられています。

 そんな中にあって、驚異的な成長を見せているのが「アピタ」と「ピアゴ」。いずれもドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)傘下の総合スーパーです。

 PPIHが19年に買収した株式会社ユニーが運営する「アピタ」と「ピアゴ」は、全国131店舗を展開(23年7月31日現在)。19年から24年までの5年で、売上高902億円増(19年比114.7%)、営業利益231億円増(同206.5%)と劇的に成長しました。

 また、8月16日に発表された24年6月期決算によると、総合スーパー事業は売上高4624億円(前期比+5億円)、営業利益342億円(同+62億円)、営業利益率7.4%(同+1.3%)と絶好調です。

総合スーパーとは?

 総合スーパーとは、衣料品や日用雑貨、家具、家電、食料品などの商品を扱い、「そのいずれも小売販売額の10%以上70%未満の範囲内にある事業所」(さいたま市業態分類表)。特徴としては、プライベートブランドを展開することが多いそう。

 イオンモール、ららぽーとはショッピングセンターにあたり、「ショッピングだけではなく、食事や娯楽も楽しめる場」「専門店・レジャー施設・映画館・旅行代理店といったサービス業の店舗もテナント出店しているのが大きな特徴」(「リテールガイド」)とのこと。

【アピタ】売り場をチェック!

 今回は、大型総合スーパーと専門店を備えた「アピタテラス」に業績好調の理由を探しにきました! 

 建物は2階建てでややコンパクトな印象です。イトーヨーカドーや西友といった総合スーパーは地下から地上4〜5階まである印象が強く、2階建ては意外に思いました。

 店内は「アピタフードマーケット」というスーパーエリアと、各種テナントで埋まっています。飲食からファッション、書店、クリニックまで一通りありますね。

 平日の午後2時半過ぎに行ったところ、2階のクリニックゾーンや西松屋ゾーンは子連れで賑わっていました。書店にも子どもが遊び回れるスペースが設置され、2階は全体的にファミリー層に寄せている印象です。

 2階のフードコートは座席エリアが店の数に対して多めに取られていたのも配慮を感じます。実際の数は5店舗ですが、肌感として7〜8店舗分のスペースを設けているような感覚。これは、すごくありがたい!

 ファミリー層に寄せているとはいえ、フードコートやベンチにはPCで作業しているスーツの方もちらほらいたり、単身で利用している方もいました。

 ぐるっと回ってみた所感としは、必要な店がちょうどいい面積で当てはめられていて、日常使いにかなり良さそう。たまに、携帯ショップ各社がフロアの半分を占拠しているようなケースもあってガッカリするだけに、これはうれしい!

アピタフードマーケットをチェック

 スーパーの価格はディスカウントスーパーと相場感は変わりません。ナス171円(税込、以下同)、にんじん106円。

 「全国ご当地油揚げフェア」が展開されていて、思わず見入ってしまいました。栃尾揚げをはじめ各種の油揚げがズラッと並び、隣のおばちゃんと「すごい厚いね!」「ホントですね〜」「こんなの、見たことないわ」なんて思わず会話が発生するほど、エンタメ性があるコーナーでした。

  厚み3センチの「ミニ三角揚げ(2枚入)」495円。アピタのおすすめレシピのとおり、煮物にしたらおいしかったです。

 感激したのは、鮮魚コーナー! 「竜田揚げ用」として、ごまさばがちょうどよいサイズにカットされてパック詰めされているんです! これはとってもありがたい! 「当店の売れ筋です!」の言葉にも納得。全スーパーで導入してほしいサービスです。この商品をはじめ、この日はごまさばの展開に気合が入っていました。魚の種類は絞られていますが、鮮度はよさそうです。

 お肉も、国産黒毛和牛や美然牛などブランドが並んでいました。

プライベートブランドやコラボ品

 プライベートブランドは「StyleOne」というシリーズがあり、納豆は40g×3個で95円。ドンキ傘下のためPBもドンキの「情熱価格」が並ぶと思っていましたが、見かけることはありませんでした。

 こちらは人気の缶詰のようで、残り1つとなっていたPBの「ツナフレーク大きめ」。価格は106円。

 パスコとユニーがコラボしたパンも数種類発見。ほかのスーパーで、このようにコラボした商品は見たことがないので驚きました。

 ちなみに、ユニーとドン・キホーテのコラボ店「MEGAドンキホーテUNY」でも取り扱っていませんでした。

  総菜やお弁当はユニー系列のカネ美食品が手掛けていました。ここにも、さばの竜田揚げが総菜でズラリと並んでいて、さば推しムードを感じた次第です。

  スーパーをぐるりと回って感じたのは、売り場のメリハリが利いていること。各コーナーにちゃんとした目的と意思が感じられて、ボーっとしている商品がないんです。

 精肉コーナーでは、豚肉を眺めながら「悠健豚ってなんだろ?」と思ったところで、ちょうど説明ボードや映像が流れているという適切さ! とても消費者目線だなあと感じ入りました。

【アピタ】3つの魅力! 

 今回、筆者が感じたアピタの魅力は、主に次の3つです。

(1)食品売り場がなんだか楽しい
(2)消費者目線をわかってそう
(3)パスコとのオリジナル商品が魅力的

 前述と重複しますが、食品売り場のポップやボードの言葉がちょうど良い訴求力で、なんとなく店内のムードも陽気。ちょっとロピアの雰囲気もあるような?

 ユニーの公式キャラクター、アピタンもそこここで活躍していてかわいらしく、そんな姿もロピアのキャラクター、ロピタに重なりました。

 もしイオン、ヨーカドー、西友、アピタが全部近所にあったら、どこで買い物をしたいか? と考えると、それぞれ魅力が浮かぶものの、いまの気分だと西友かアピタだな、と思いました。

 今後、アピタのさらなる成長に期待しています!

By Admin