人生最悪の汚肌になった編集部Nが、角栓ケアの今昔をサイゾーウーマンの記事と主観中心にまとめます。
目次
・風呂上がり、鼻の角栓を抜く快感
・サイゾーウーマンの角栓記事を掘り返してみた
・ビオレ「毛穴すっきりパック」アマゾンのすごいレビュー
・美容皮膚科医・上原恵理先生いわく、角栓ケアは「保湿」
風呂上がり、鼻の角栓を抜く快感
こんにちは、編集部Nです。40歳も超えていまさらニキビに悩まされることがあるとは思いもしませんでした。中年なので吹き出物になりますが、まさに人生最悪の肌状態! 顎に大量にできたあと、今度はおでこに大量発生、そして今は頬にも侵出……という惨状で、毎日鏡を見てはがっかりきているここ2カ月なんですよ。
もちろん、スキンケアも刺激を与えないようなものに全取っ替えしましたし、皮膚科の薬も塗ってますし、漢方も飲んではいるんです。これでだめなら、村上信五の汚肌も改善させたプロアクティブにいくしかないか……と鏡を見てるいるわけなんですが、風呂上がりにまじまじと肌を見ていたら、鼻の毛穴がひどいことにも気がついちゃったんです。
角栓がもっこりしてるものを、思わずピンセットでつかんだら、あらまあ、きれいに取れるじゃないですか! それからというもの、風呂上がりに「良い感じの角栓」を見つけて抜くのがちょっとしたエンターテインメントになってきちゃったのは言うまでもありません。
これはよくないぞ。角栓を抜いたら毛穴が開いてしまう。と頭ではしっかりわかっている一方で、ああもっとごっそり取りたい……ビオレの「毛穴すっきりパック」を今やったらさぞ快感だろうなあ……。という非常に危険で甘美な思想も強まってくるわけなんですよ!
サイゾーウーマンの角栓記事を掘り返してみた
そこで、角栓と毛穴パックといえば、サイゾーウーマンでもたくさんの記事を出してきたな、と振り返ってみることに。
【画像アリ】角栓ギッシリ大収穫♪ 禁断の快楽「毛穴すっきりパック」、世界の角栓事情
【画像アリ】角栓プッシャーで「毛穴美人」に!? 禁忌アイテムで得た“一瞬の美”は欺瞞!
鼻の汚毛穴が気になる女/4年顔を洗わない女/角栓抜きをやめない女―「毛穴と女」座談会
こちらはほんの一部の毛穴記事ですが、この3本を読むだけで、毛穴すっきりパックがいかに甘美でデンジャーなアイテムなのか、あらためてよ~~~く理解できるではありませんか!
Nに響いた言葉をピックアップすると、
・(毛穴すっきりパックを頻用したことで)気付いたら肌が薄くなってビニール肌になり、毛穴はさらに主張するようになりました
・浅い部分の角栓が取れたことで、毛穴がより深い穴になって影ができ、より黒く汚く、凹凸が目立つようになってしまうのです。
・ドラッグストアにあふれる毛穴グッズは「一瞬は」毛穴をキレイにしてくれます。毛穴すっきりパックも同じ。だから、つい使ってしまう。しかし、その「一瞬の美しさ」は「将来の美しさ」を引き換えにしています。ぬか喜びです。1カ月後はまた元通り、いや、痛めつけられた毛穴はより汚くなっているかもしれません。
・神様のお告げとか欲しいよね。「お前は週に2回、10個まで角栓を取るがよい」とか指示してほしい。
いやもう、角栓沼のおそろしさがひしひしと伝わってきます!
ビオレ「毛穴すっきりパック」アマゾンのすごいレビュー
しかし、ですよ。ビオレ「毛穴すっきりパック」は、今でこそ肌を痛めつける危険なアイテムとして認識されているものの、当初は誰もが飛びついたスキンケアアイテムでしたよね?
もちろん私も、角栓のつららにうっとり恍惚した夜があります。逆に角栓がさっぱり取れずに怒りを覚えたこともありますし、顎のすっきりパックが出たときも大喜びして飛びつきましたよ。
なのに……今、Googleで検索すると「ビオレ 毛穴パック よくない」「毛穴すっきりパック だめ」「角栓パック よくない」「毛穴パック 後悔」などと多数調べられているようなんですね。あの頃だったら「毛穴パック 最高」「毛穴パック 快感」「毛穴パック 角栓大量 方法」などが上っていたと思うんですが……。
ついでにアマゾンのレビューも気になってのぞいてみたんです。そしたら、とんでもない熱量のレビューがあって、私、胸が熱くなってしまいましたよ! 以下、省略しつつご紹介します。
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<10代の女の子に次ぐ、絶対に使わないで!後悔している25歳より>
肌をきれいにしたい女の子や女性に言います!
鼻パックで角栓を取ることは自殺行為です。
角栓をとって広がった毛穴は二度と戻ることはありません。
角栓は「自然に取れるもの」です。まちがっても「無理やり剥がし取るもの」ではありません。
私は10代の頃肌をツルツルにしたくて、パッケージの「角栓がよく取れる!」に騙され繰り返し使っていました。
またピーリングジェルも週2くらいで使い、そうすると肌の表面部分がポロポロとれるので、肌の汚れが落ちたんだと、肌がきれいになった、とそう思い込んでいました。
・・・後悔しています。
若い頃に肌のターンオーバーを無視してピーリングや鼻パックをやり続けたため、乾燥肌とインナードライが加速し、スキンケアがすごく大変になりました。毛穴もすごく広がりました。
(中略)
また鼻の毛穴、角栓は今でもすごく目立っています。毛穴が広がっているので、結果角栓が目立っているんですね。
鼻パックやピーリングをしなければ毛穴が広がらないので、角栓はあっても目立たないんです。
というか、どんな肌がきれいな人でも角栓はあります。大事なのは毛穴が締まっているかどうかです。
毛穴が締まっている人が肌がきれいな人なんです。
毛穴を絞まらせるには『保湿』結局これしかありません。
(中略)
どうか私のように後悔する女の子がこれ以上出ませんように。
経験者から忠告をさせていただきました。
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泣ける!!! こちら「役に立った」評価が同商品でぶっちぎり1位の405人。彼女は少なくとも405人の毛穴を救い、そして私は406人目になった次第です。
美容皮膚科医・上原恵理先生いわく、角栓ケアは「保湿」
じゃあ、この毛穴はどうするんだ? といえば、それは上記の彼女がいうとおり「保湿」のようなんですね。
サイゾーウーマンでもおなじみの美容皮膚科医・上原恵理先生が、こちらの記事でこのようにお話しています。
角栓ケアに必死になる方は、洗顔で落とそうとゴシゴシしたり、毛穴パックを使いがちなんですが、それよりは、皮膚が脂を作ろうとする働きを抑制することが大切です。そのためには、まずは水分系の保湿。肌に水分があると、刺激を受けても「守られてる」と感じるから、皮脂を出す働きが抑えられます。
それ以外では、皮脂の分泌を抑制するような成分として、ビタミンCとかビタミンA。 ビタミンCのほうがみなさんよく聞くと思いますし、美容に詳しくない方でも、ドラッグストアのアイテムで手に入れられます。そうした製品を塗り薬の感覚で使うことにより、皮脂が出にくくなり、角栓も詰まりにくくなる。スキンケアの延長線上にある対策なので、とっかかりやすいですね。
なるほど。私もこの記事を書きながら、あらためて保湿を心がけようと思いました。
げに奥深き角栓の世界ですが、毛穴すっきりパックが100%だめというわけではないはずです。使用頻度をしっかり考え、その後のスキンケアをしっかり行えば、すごい悲劇に見舞われることもないでしょう。ただ、快感が強いアイテムなのでつい使用頻度を上げてしまいがちなのが問題なのですが。
ということで、夏といえば角栓が気になるシーズンではありますが、みなさん穏やかな保湿というスキンケアで乗り切っていきましょうね~!