8月21日に新体制初となる8thアルバム『F.O.R-変わりゆく時代の中で、輝く君と踊りたい。』をリリースしたA.B.C-Z。体調不良を理由に活動を休止していたメンバー・橋本良亮が同14日に復帰し、うれしいニュースが入ったばかりだが、アルバムをめぐっては相次いで製作側のミスが連続して発覚。一部ファンからは手厳しい意見も寄せられている。
目次
・A.B.C-Z、アルバム初週2.9万枚売り上げ
・最新アルバム、ブックレットの歌詞に誤り
・音源データが「破損」で差し替えに
・作曲家もXでミスを指摘
A.B.C-Z、4人体制初のアルバムは初週2.9万枚売り上げオリコン4位に
グループのMC役を担っていたメンバー・河合郁人が昨年12月21日をもって脱退し、橋本、五関晃一、塚田僚一、戸塚祥太の4人で再スタートを切ったA.B.C-Z。
それから半年以上の月日が経過した6月24日、所属事務所・STARTO ENTERTAINMENTは橋本が体調不良のため、一定期間活動を休止すると発表。橋本は公式サイトで「日々の生活の中で襲ってくる目眩や、激しい動悸や気分の落ち込みなど、今の自身の身体ではいいパフォーマンスが出来ないと思いこの様な決断をとることにしました」(原文ママ、以下同)とコメントしていた。
五関、塚田、戸塚が3人でグループを守る中、同事務所は8月14日に橋本の復帰を報告。「体調を見ながらではありますがグループ活動及びレギュラー番組の活動を再開させていただきます事をご報告させていただきます」とアナウンスし、ファンの間に安堵の声が広がった。
同月21日には、4人体制初のオリジナルアルバム『F.O.R-変わりゆく時代の中で、輝く君と踊りたい。』をリリース。初回限定盤A(CD+Blu-rayまたはDVD)と初回限定盤B(2CD)、通常盤(CDのみ)の3形態で、発売初日の20日付「オリコン デイリー アルバムランキング」で初登場4位を記録、9月2日付「オリコン 週間 アルバムランキング」でも4位にランクインした。
「初週売り上げは、2万8,936枚でした。オリジナルアルバムとしては、20年9月発売の『CONTINUE?』が初週2万9,094枚(週間4位)だったため、わずかに下がった程度です。むしろ、メンバーの脱退を経た上でこの数字ということは、健闘したほうじゃないでしょうか」(男性アイドルに詳しい記者)
A.B.C-Zの最新アルバム、ブックレットの歌詞に誤り! 「クリエイターに無礼」の指摘も
そんな同アルバムに関して、A.B.C-Zの所属レコード会社・ポニーキャニオンは製作上の不手際を公表した。
8月26日、「A.B.C-Z【Z PROJECT】」名義のX(旧Twitter)アカウントが「【お詫びのご案内】『F.O.R-変わりゆく時代の中で、輝く君と踊りたい。』ブックレットに関するお詫びとお知らせ」として公式サイトのURLを添付してポスト。
リンク先の公式サイトでは、「初回限定盤Aのブックレットの歌詞の一部に誤りがあることが発覚いたしました」「いつも応援してくださるファンの皆様をはじめ、メンバー及び関係者各位に多大なるご迷惑と不快な思いをさせましたことを深くお詫び申し上げます」と説明している。
誤植があったのは6曲目に収録されている「じゃないほう讃歌」の歌詞で、「右側1行目『ない』という単語の重複記載」「後半部分の歌詞に未掲載部分あり」とのこと。「※初回限定盤B(PCCA-06322)と通常盤(PCCA-06323)は、上記の不備はございません」といい、希望者には修正版ブックレットとの交換を行うとしている。
「Xのリプライ(返信)欄を見ると、寛容なA.B.C-Zファンたちは『気にならないので自分はそのままでいい』『記念としてとっておく。ほかの形態も持っているから問題なし!』『逆にレア物でうれしい』などと温かいメッセージを送っています。ただ一方で、『ファンは「気にしない」とか言える立場ではないと思う。ミスはクリエイターに対して無礼』という指摘も上がっていました」(同)
A.B.C-Z、”ハイレゾ音源”は「データの一部が破損」で差し替えに
しかし、レコード会社の謝罪はこれだけではなかった。29日には、前述のXアカウントが「【お詫びのご案内】『君の隣で目覚めたい』ハイレゾ音源に関するお詫びとお知らせ」として公式サイトのURLを投稿。
サイトによれば、21日より各音楽配信サイトにて配信されているアルバム収録曲「君の隣で目覚めたい」の「ハイレゾ音源」について、「データの一部が破損していることが判明」したという。
該当箇所は「冒頭0:05に音飛びあり」とのことで、「現在、該当する配信音源は正しい内容に差し替えを行っており、随時正しい内容に差し替わる予定です」「ご購入されたお客様には多大なるご迷惑をおかけしたことを、深くお詫びいたします。今後このような事の無きよう、再発防止に努めさせて頂きますので、何卒ご了承頂けますよう、お願い申し上げます」と謝罪した。
なお、修正版を入手したい人は、手持ちのデバイスに該当楽曲をあらためて再ダウンロードする必要があるという。
「楽曲を聞いて異変を感じていたファンは修正が入ったことを喜んでいますが、ブックレットの一件もあっただけに、辛らつなコメントが見受けられます。『ミスが目立つな。アルバムを盛り上げていきたいからこそ、スタッフは気をつけてほしい』『歌詞の間違いとか、雑に扱われてる? と思うと泣きたくなる』『さすがに間違いが多すぎでしょ。本人たちの頑張りに水を差すなよ』など怒りやあきれが感じられます」(同)
A.B.C-Z最新アルバムにさらなる“表記ミス”! 作曲家がXで指摘
また、今作においてはさらなる記載ミスもあったようだ。
「拝啓 今日を共に生きる貴方へ」「ダレモガナイモノネダリ」の2曲で作曲・編曲などを担当したミュージシャンのHIKARI(石津隆光)氏は、25日に自身のXでアルバムを宣伝。同時に「ダレモガナイモノネダリ」に関して、「公式のクレジット表記に若干誤りがございます」と訂正を発信している。
しかし、30日時点でA.B.C-Zサイドからの言及はみられない。
「ポニーキャニオンのA.B.C-Zスタッフのミスはこれが初めてではありません。今年4月に公式YouTubeチャンネルを開設した彼らは、同11日夜に生配信を行い、6月5日に4人体制初のシングルをリリースすると発表。その際、リリース情報を印字した紙を持って告知したのですが、『14th Single』のつづりが『14ht Single』になっていたほか、新曲『君じゃなきゃだめなんだ』の表記が、『君じゃないとだめなんだ』になっていたんです」(同)
一連の出来事はA.B.C-Zメンバーには何の落ち度もなく、製作サイドの確認不足などが原因だろう。これ以上、ファンの信頼を失わぬよう、スタッフ側は最善を尽くしていってほしいものだ。