Snow Manの新曲「One」が、各サブスクリプションサービス&ダウンロードにて、10月14日午後12時より世界配信された。2020年1月にCDデビューし、CDの売り上げが好調なSnow Manだが、“サブスク初解禁”となった同作のダウンロード(以下、DL)数はいまいち伸びていないようだ。
目次
・Snow Man、新曲DL数は初日2.9万
・Snow Man、新曲DL数がTravis Japanにかなわず
・キンプリのサブスクデビュー作も1万下回る
Snow Man、CDはミリオンセールスも……サブスク初解禁の新曲DL数は初日2.9万
「One」は10月30日にリリースされるSnow Manの4thアルバム『RAYS』の収録曲。同5日に初回放送を迎えたテレビアニメ『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』(テレビ朝日系)のエンディング主題歌に起用されている。
同14日午後12時に配信がスタートすると、同日付の「オリコンデイリーデジタルシングル(単曲)ランキング」で2万9,152DLを記録し、初登場1位を獲得。翌日も3,864DLで1位をキープし、2日間の合計は3万3,016DLとなった。
Snow Manにとって初のサブスク解禁だけに、情報解禁時にはSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)ファンの間で大きな話題になったが、今年発売のシングル2枚が初週でミリオンセールス(100万枚)を達成しているSnow Manにしては、少々物足りない数字といえるだろう。
「例えば、2月発売の『LOVE TRIGGER / We’ll go together』は初日だけで90万2,987枚(オリコン調べ、以下同)、7月発売の『BREAKOUT / 君は僕のもの』も初日83万4,015枚を売り上げていました。これに比べて、新曲のDL数は約3万DLで発進したわけですから、CDの売り上げほどの勢いが感じられませんね」(男性アイドルに詳しい記者)
Snow Man、新曲DL数がTravis Japanのデビュー作にかなわず
なお、旧ジャニーズといえば、かつてはCDのリリースが主流で、音楽配信などには消極的なスタンスをとっていた。そんな中、Travis Japanが22年10月28日に1stデジタルシングル「JUST DANCE!」で全世界デビューを果たした。
“配信デビュー”は事務所初の試みで、同曲は初日5万8,905DLを獲得。配信開始から3日間で6万6,716DLを記録し、「オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング」(集計期間:10月24~30日)で1位に輝いた。
「デビュー曲とあって、ほかのグループのファンも“ご祝儀”的にDLした結果の数字でしょう。しかし、Travis Japanは初日で5.9万もDLされていたにもかかわらず、今や若手で最も人気のあるSnow Manの新曲は2万台にとどまった。STARTOのファンの間に、“配信された楽曲を購入する”といったスタイルがまだ浸透していないのかもしれません」(同)
また、Snow Manの場合は配信限定の楽曲ではなく、これから発売されるアルバムの収録曲とあって、プレミア感がさほどないこともDL数が伸びていない要因とみられる。
STARTOファンはデジタル配信に不慣れ? キンプリのサブスクデビュー作も1万下回る
一方、STARTOでは今年に入ってから複数のグループが合同で楽曲をリリースするケースが続いており、4月10日午後9時に、Snow Manら14組75名の所属アーティストが「STARTO for you」の名義で歌うチャリティーソング「WE ARE」を配信リリース。初日6,980DL、初週は2万530DLと、こちらも大ヒットには至らなかった。
また、関西出身グループ・SUPER EIGHT、WEST.、なにわ男子の3組によるプロジェクト・KAMIGATA BOYZ(カミガタ ボーイズ)は、5月3日に1stデジタルシングル「無責任でええじゃないかLOVE」をリリース。初日2万428DL、初週2万4,040DLという結果だった。
なお、5月にCDデビューしたAぇ! groupも2ndデジタルシングル「世界を明るく照らしましょう」(9月18日配信開始)からKAMIGATA BOYZに加わったが、初日1万1,698DL、初週1万4,549DLと、前作を下回っていた。
「ほかにも、若手グループではKing&Princeもサブスクデビューしました。今年5月23日リリースのにダブルAサイドシングルCD『halfmoon / moooove!!』の発売に先駆け、同20日に2曲を先行配信したものの、『halfmoon』は初日6,429DL、『moooove!!』が初日5,634DLと、それぞれ1万を下回る結果です」(同)
最新アルバム『Re:ERA』(12月11日リリース)の表題曲で、9月30日に先行配信した「WOW」は初日1万474DLと数字を伸ばしたが、「STARTOアーティストの楽曲配信における成績を振り返る限り、やはりファンはデジタル配信のシステムに不慣れで、ランキングへの反映もさほど重視していない」(同)のかもしれない。
ただ、Snow Manの「One」はiTunes、レコチョクでダウンロードキャンペーン(10月14日午後12時~20日午後11時59分)、Spotifyでシェアキャンペーン(15日午後12時~27日午後11時59分)を行っており、それぞれ異なる待ち受け画像をプレゼントするという企画を実施中。プロモーションに力が入っているため、DL数が増えていく可能性もあるだろう。
同曲が収録されているアルバム自体の売り上げにも注目が集まる。