民放各局で2024年秋スタートのGP帯連続ドラマが続々とスタートし、初回の平均世帯視聴率が出そろった。テレビ東京系を除く民放4局を対象に、ランキング形式でトップ10を紹介する。
目次
・トップは『相棒 season23』
・2位は『ザ・トラベルナース』
・3位は日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』
・初回、平均世帯視聴率トップ10
秋ドラマ、トップは水谷豊主演『相棒 season23』
1位は16日にスタートした『相棒 season23』(テレビ朝日系、水曜午後9時)で世帯12.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人7.0%。同シリーズは2002年の『season1』から初回の平均世帯視聴率が2ケタをキープしており、今シーズンは前シーズンの初回12.5%を若干上回った。
杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)の“黄金コンビ”が復活して3シーズン目となる今回。初回では加藤清史郎、でんでん、柴俊夫がゲスト出演し、事件に政治家や警察の思惑が絡み合う『相棒』らしい展開だった。
なお、今期はフジテレビ系で放送中の『嘘解きレトリック』(月曜午後9時)、『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(火曜午後9時)、『全領域異常解決室』(水曜午後10時)をはじめ「バディもの」だらけ。その中で『相棒』は、格の違いを見せつけたともいえる。
2位は『ザ・トラベルナース』、シーズン2でパワーダウンの心配も
2位もテレビ朝日系で、中園ミホ氏が脚本を手掛ける『ザ・トラベルナース』シーズン2(テレビ朝日系、木曜午後9時)がランクイン。初回は世帯11.3%、個人6.3%で、2022年10月期のシーズン1と同様に世帯11%台で発進した。
岡田将生と中井貴一の掛け合いが「面白い」と好評で、同じ脚本家が手掛ける同局『ドクターX ~外科医・大門未知子~』を彷彿とさせる部分もあることから、ネット上では「『ザ・トラベルナース』もいいけど、『ドクターX』も復活してくれないかな~」などと思いを馳せる視聴者も散見される。
ただ、「シーズン1と内容があまり変わってないな……」「シーズン1は面白かったけど、シーズン2で新鮮味がなくなった」という指摘も目立つため、シリーズとしてのパワーダウンが心配される。
3位は日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』、『ブラックペアン』下回る
3位は神木隆之介主演の日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系、日曜午後9時)。初回は世帯11.0%、個人6.9%だった。
1955年から石炭産業で躍進した長崎県・端島と現代の東京を舞台に、70年にもわたる壮大な物語が描かれる同ドラマ。新垣結衣が主演を務めた同局『逃げるは恥だが役に立つ』の野木亜紀子氏が脚本を手掛けることもあり注目度は高いが、同枠で前クールに放送された嵐・二宮和也主演『ブラックペアン』シーズン2の初回11.8%(世帯)には及ばなかった。
4位は『民王R』(テレビ朝日系、火曜午後9時)と『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(フジテレビ系、火曜午後9時)で、ともに世帯7.8%。前者は、総理大臣の秘書役を演じる“あの”の演技が「上手!」「しゃべり方がいつもと違う!」と話題になっている。
なお、同ランキングにおいては、トップ5のうち3作がテレ朝系という結果に。同局の独走状態が予想される中、日テレ系ドラマは10位にようやく『放課後カルテ』(日本テレビ系、土曜午後9時)がランクインしており、前クールに続き苦戦が強いられそうだ。
2ケタ発進のドラマが3作も登場した秋ドラマ。『相棒』と『ザ・トラベルナース』のトップ争いに注目したい。
2024年10月スタート「秋ドラマ」初回、平均世帯視聴率トップ10(民放4局、GP帯)
1位『相棒 season23』(テレビ朝日系、水曜午後9時) 12.6%
2位『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系、木曜午後9時) 11.3%
3位『海に眠るダイヤモンド』(TBS系、日曜午後9時) 11.0 %
4位『民王R』(テレビ朝日系、火曜午後9時) 7.8%
同率4位『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(フジテレビ系、火曜午後9時) 7.8%
6位『嘘解きレトリック』(フジテレビ系、月曜午後9時) 7.1%
7位『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系、火曜午後10時) 6.6%
8位『全領域異常解決室』(フジテレビ系、水曜午後10時) 6.5%
同率8位『モンスター』(フジテレビ系、月曜午後10時) 6.5%
10位『放課後カルテ』(日本テレビ系、土曜午後9時) 5.4%