スーパーの商品が「鬼速」で届くという触れ込みで拡大中の「OniGO(オニゴー)」。このサービスを初体験した筆者が、メリットとデメリットを“忖度なし”でお伝えします!
目次
・イトーヨーカドーと提携【OniGO】とは?
・イトーヨーカドーネットスーパーと比べると高い!
・在庫のない商品はどれ? 釣り銭不足の可能性も?
・1時間以内に商品到着!
・開封したら惨事、焼き鳥のタレで激しくヌルヌル!
・ちゃんと“鬼速”だったが、今のところ使うメリットは見当たらず
イトーヨーカドーと提携【OniGO】とは? 最短20分で届く?
OniGOは、公式サイトや専用アプリから食料品や日用品を注文すると、提携先スーパーから最短20分で商品が届くオンデマンド購入サービス。
現在の提携先スーパーは、セブン&アイ・ホールディングス傘下の「イトーヨーカドー」「ヨークフーズ」「ヨークマート」「コンフォートマーケット」のほか、イオンの連結子会社である「いなげや」、愛知県内で展開する「アオキスーパー」の6つで、実施店舗の周辺がお届け対象エリアとなるようです。
さらに、イトーヨーカドーは今月、自社で行っている「イトーヨーカドーネットスーパー」の営業を2025年2月12日をもって終了すると発表。これにより、宅配サービスはOniGOに完全シフトするようです。
【OniGO】イトーヨーカドーネットスーパーと比べると高い!
OniGOについてネット上の口コミを見ると、「早くて便利」という声がある一方で、「Uberの人が配達するから当たり外れがある」との書き込みもチラホラ……。一体どういうことなのでしょうか? 早速、注文してみます!
今回はパソコンから注文。筆者が住むエリアは最寄りのイトーヨーカドーの商品が注文できるようです。
OniGOの公式サイトで会員登録などを行い、欲しい商品を選択していくのですが……高い! イトーヨーカドーネットスーパーと比べるとそれは一目瞭然です。参考までに、筆者が住むエリアでのこの日の一部商品の価格を紹介します。
・セブンプレミアム「まいにち新鮮たまご(10コ入)」
イトーヨーカドーネットスーパー 300円
OniGO 354.24円
・セブンプレミアム「味付きめかぶ」
イトーヨーカドーネットスーパー 213円
OniGO 267.84円
・惣菜「炭火焼鳥 もも串・ねぎ間串 1パック(5本入)」
イトーヨーカドーネットスーパー 690円
OniGO 731.16円
これが許容範囲か否かはそれぞれの感覚によるところですが、筆者は買い物中に胸のザワつきが止まりません……。ただ、手元に「初回50%オフ(割引上限2,500円)+配送料(通常330円)無料」になるという初回限定クーポンコードがあったので、なんとかポチり終わりました。
ちなみにこのクーポンコードは、先日、イトーヨーカドーからハガキで送られてきたもの。過去にイトーヨーカドーネットスーパーを利用したことがある家庭に配っているようです。
【OniGO】在庫のない商品はどれ? 釣り銭不足の可能性も?
次に支払い画面へ進むと、クレジットカード、現金、d払いに対応していているものの、PayPayなどのバーコード決済には対応していない様子。そこでクレジットカードを選択したところ、何度やってもエラーメッセージが出てしまい、一向に進まず……。仕方ないので「現金払い」を選択します。
すると、SMSで「Uberで配達を設定しました.\ 2246 をご用意ください.」とのメッセージが届きました。うわさどおりUber配達員が届けてくれるようですが、支払い金額が注文時よりも少ない点が気になります。在庫のない商品があったのでしょうが、この時点ではどの商品が届かないのかわかりません(どこかでわかるの?)。
さらに、このSMSには「配達パートナーは釣り銭を持ち合わせていない場合があります.釣り銭の不足が発生した場合は、ご注文の店舗またはお店のカスタマーサポートまでお問合せください」という一文が!
釣り銭不足のせいでカスタマーサポートに連絡するのはかなりの手間。句点がなぜかピリオドになっている“異国からのスパムメール”感も相まって、不安が募ります……。
【OniGO】注文から1時間以内に商品到着!
家で待っていると、指定した時間内にちゃんと商品が届きました! 注文からまだ1時間もたっていません。さすが“鬼速”! さらに、釣り銭も問題ありませんでした。
ちなみに、玄関先でUberのお兄さんが発した言葉は「ど~も~」のみ。商品を渡し終えると“鬼速”で去っていきました。
まず感動したのは、届いた袋のコンパクトさ! 筆者が普段、ネットスーパーサービス「楽天マート」で「西友」の商品を買っているのですが、ワンサイズの大きなビニル袋が大量に付いてくるのがデフォルト。毎回「エコとは?」と虚しさを感じずにはいられません。
商品ピックアップ時のオペレーションの都合なのでしょうが、大きな袋の中に「ゼリーが1個」「ソーセージが1個」ということも珍しくない上、袋ばかりがどんどん溜まっていくので、最近は心苦しさを覚えながら毎回捨てているのです……。
【OniGO】開封したら惨事、焼き鳥のタレで激しくヌルヌル!
とはいえ、肝心なのは届いた商品の状態。ここからは袋を1つずつ開封していきます。
1つ目の袋を覗くと、プルコギ用の牛肉や納豆がきれいに入っていて、肉のパックの上には保冷剤が2つのっていました。この短い配達時間でも保冷剤をつけてくれるんですね。
2つ目の袋には生卵などが入っていました。生卵はパックごとにプチプチとセロテープで梱包され、ここにも保冷剤が2つのっていました。
串に刺さった団子は、端っこの団子がなぜか回転していました。これが売り場の時点でこうなっていたのか、運ぶ際にこうなったかは不明。ただ、この程度なら筆者はまったく気になりません。
3つ目の袋には、常温の商品が入っていました。食パンの下にあるアイスコーヒー入りのペットボトルを取り出すと、なぜか激しくヌルヌルしている!
思わず「うわっ!」と声を上げ、恐る恐る匂いをかぐと、その正体が焼き鳥のタレであることが瞬時にわかりました。
焼き鳥のパックを見ると、案の定、隙間からタレが漏れまくっていました。商品を広げた床にもたれが付いてしまったので、これはちょっとした惨事といえそう。
そういえば、今回届いた商品を見ると、保冷剤は何個も付いてくるのに、スーパーでおなじみのロール型ポリ袋が一切使われていないんです。省資源が目的なのかもしれませんが、せめて液漏れの可能性がある生モノや惣菜に関しては、できればポリ袋に入れてほしいところ。
なお、注文したはずのはちみつ(511.92円)が入っていなかったので、合計金額が2,500円を下回ったのはやはり店側都合で商品の取り消しがあったからのようです。
【OniGO】ちゃんと“鬼速”だったが、今のところ使うメリットは見当たらず
あくまでも今回の買い物のケースですが、イトーヨーカドー提携のOniGOを体験して感じたことは主に5つです。
(1)“鬼速”の触れ込みは伊達じゃない
(2)商品は一般的なネットスーパーより高め
(3)チルド商品は保冷剤付きで安心
(4)商品は破損がないよう大事に扱われている印象
(5)ただ、液漏れの可能性がある商品は少し不安
注文から1時間以内にイトーヨーカドーの商品が届いたのは感動! 利用し続けたら保冷剤が溜まっていきそうですが、商品が手持ち付きビニル袋でコンパクトにまとめられていたのは、普段利用している楽天マートよりよかったです。
さらに、ネットスーパーだと時間設定が「2時間ごと」であったりしますが、その間「いつ来るかわからない」とトイレに行くのもドキドキしてしまう筆者。しかし、OniGOならUber配達員が到着するまでのおおよその残り時間をSMSで教えてくれるので、行動の予定が立てやすいように感じました。
一方、商品の値段設定は一般的なネットスーパーより高め。加えて、楽天マートをはじめ周辺に当日配送してくれるネットスーパーサービスが複数あるため、筆者の居住環境的には今のところOniGOを使うメリットはあまりなさそう。
ただ、普段からUber Eatsをよく利用している方なんかは、商品が多少割高でも筆者ほど気にしないでしょうから、Uber感覚でスーパーが利用できるのは便利なのではないでしょうか。
新しい買い物体験ができたOniGO。初回はお得に購入できるようなので、ヨーカドーネットスーパーが終了して困っている方や対象エリアにお住まいの方は試しに利用してみては?