連載企画「30代女子の「煩悩部屋」ビフォー・アフター」の新シーズンが始まりました。今回は、汚部屋あらため「汚家(おうち)」をまるごと片付けます! クライアントは板橋区・3SLDKの一軒家に家族4人で暮らす兼業主婦のKさん(37歳)です。
相談「小学生のおもちゃと学校グッズで、テレビ周りがすぐ散らかる」板橋区・Kさん(37歳/会社員役職)
汚家まるごと変身企画“16回目”は、リビングのテレビ周りです。小さな子どもがいる家庭に多いお悩み、おもちゃや学校グッズの「置きっぱなし」「チョイ置き」「片付けない」問題を片付けます。さらに、簡単に掃除ができる仕様に整えました!
[Before]子どもの雑貨とホコリにイライラ
「テレビを見るわずかな時間もリラックスできない」とお悩みのKさん。IKEAのワゴンに用意した、子どもの工作グッズやおもちゃが視界に入り気が迷入ります。テレビボードのホコリ汚れもストレスを増やしていました。
入居当時に黒い家具で揃えたインテリアも、7年もたてばデザインのトレンドも変わりネガティブな印象を持ち始めます。Kさんも、こまめに掃除してもホコリが目立つし、赤ちゃんの出し入れ遊びでいつも散らかってしまうから嫌だとお悩みでした。
家の中はポジティブにしたいですよね。中古店やSNSをうまく活用して、ベージュカラーのテレビボードを探すことにしました。
以前は、下の子(0歳)のおむつワゴンとして活用していたIKEAのワゴン。使いやすい時期も過ぎて、工作とお絵描きが大好きな上の子(小学2年生)の趣味グッズ入れになりました。キッズやベビー用品の収納としてSNSで人気のIKEAワゴンも、年齢や入れるモノによっては使いにくい「NG収納」です。このワゴンはほかの用途に回しましょう。
では、まずはこのワゴンやリビングに置かれた子どものモノの整理から始めていきます。
[Step1]使用頻度の低いおもちゃは子ども部屋へ
週末しか使わない、工作グッズ、おもちゃは上階の子ども部屋へ。使うときに、持ち運びが簡単になるようグループ収納でまとめます。ほか、人形、フィギュア、ぬいぐるみなど「飾るだけのモノ」も、新たに作った子ども部屋へ移動しました。
[Step.2]子ども専用の収納棚を用意する
階段がある家は、離れた場所へ戻す作業さえ面倒になります。そのため、ワンフロアの家よりリビングに置きっぱなしのモノが増えます。幼い子どもと暮らす場合は、使用頻度の高いモノだけを置く棚があると便利です。
子ども専用の棚やスペースを用意して、「出したら戻してね」と声掛けしやすい仕組みを作ります。本棚の一角や、中古品やカラーボックスを足してもOKです。
[ポイント]子ども用の収納は、100均の透明ケースが一番!
ポイントは、できるだけ「透明のケース」に入れること。子どもが持ちやすいケースやサイズを選びます。もちろん、透明の保存容器や保存袋、洗濯ネットの余りなどもOK。中身が見えて軽い素材が扱いやすいと思います。
予算が許すなら、同じサイズの「100均の透明ケース」で揃えると、片付けやすくなります。菓子箱を使う場合は、表面に布ガムテープを貼りイラストを描くと◎。
次は、ホコリだらけの「テレビボード」の問題を解決しましょう。
ホコリ汚れが目立つ黒の家具をやめて、ベージュカラーのテレビボードを中古店やSNSで探すことにしました。
IKEAのカラックス・シェルフユニット(6,999円/生産終了品)の中古品を、1,000円でゲット。リビングをベージュカラーで統一したいKさんの希望も、片付けながらゆっくり探すことで叶いました。
[ポイント.1]赤ちゃんのいたずらは、親の出し入れを見せなければOK!
大人が使いたいモノ(貯金箱、エクササイズ)などは、サイドの収納へ。正面より、ホコリが目立たずスッキリを保てます。また、親が出し入れする姿を見せなければ赤ちゃんのいたずらも防げます。
[ポイント.2]家電周りのホコリ対策は、フックに「引っ掛ける」が正解
家電周りは、ホコリとの戦いです。部屋の繊維(布もの)を減らす、換気をよくするなどの基本も意識しつつ配線コードの整理を見直します。結束バンドなどでコード類をまとめて、セリアの「ミニ小物フック」に引っ掛けて浮かせます。無印良品のハンディモップも、浮かせて定位置を決めました。
[ポイント.3]床に散らかる、軽めのモノは「浮かせる収納」でスッキリ
テレビ周りに散らかる軽めの小物は、カーテンレールに大きなS字フックをかけて「浮かせる収納」に。床に直置きするより、ずっとスッキリ見えます。
最後に、全体のビフォーアフター写真を比較してみましょう。
「子どもの楽しむ気持ちを伸ばしてあげたい」とKさん。リビングのモノは8割以上子どものモノでした。Kさん宅のように、大人の私物がない部屋の片付けは、すごく簡単です。
[まとめAfter]置く場所を徹底してスッキリ!
小さな子どもと過ごすリビングは、100%散らかります。そのため、「出したら元の場所に戻す」仕組みを、子ども視線で簡単にすることが大切です。散らかったら、「片付けて!」ではなく「元の場所に戻す!」なら、片付けが苦手な大人でも続けやすいと思います。