下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
斎藤元彦氏の兵庫県知事再選と、その後のマスコミの尻込みぶりにはビックリしたが、今週の「女性セブン」にもビックリさせられた。松本人志の訴訟取り下げを完全スルー。ビックリ、というかある意味当然か(笑)。
目次
・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
・松本人志の訴訟取り下げを記事にしない「女性セブン」
・不可解な松本擁護を続ける「週刊女性」
・橋本環奈と恋人・中川大志の“格差”
・市村正親と篠原涼子の長男が心配なワケ
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第724回(11/14〜11/19発売号より)
1位「松本人志 浜田雅功と計画する自粛芸人の電撃復帰」(「週刊女性」12月3日号)
2位「橋本環奈 交際2年半恋人中川大志のプロポーズに冷淡『結婚より朝ドラ』」(「女性自身」12月3日号)
3位「ハロウィンの乱行 篠原涼子痛恨! 長男市村優汰『変装ピエロ抱きつき』警察トラブル」(「女性セブン」11月28日号)
松本人志の訴訟取り下げを記事にしない「女性セブン」
もう一度言うがビックリした。「女性セブン」が松本人志について一切触れていないことを。11月8日、松本は自身の性加害を報じた「週刊文春」(文藝春秋)への訴訟を取り下げ大きな話題となったが、しかし「セブン」は、この一件を記事にしていない。
まあ、仕方ないよね。あんなことがあって、それが世間に暴露までされちゃったんだから。“あんなこと”とは“大手出版社に在籍する女性週刊誌の元編集長”が関与した出廷妨害事件だ。
松本と文春の裁判が行われていた今年7月、「週刊文春」が「松本人志 A子さん出廷妨害工作を告発する!」という記事を掲載、松本サイドの性被害者に対するさまざまな“出廷妨害”を暴露したが、その中に“大手出版社に在籍する女性週刊誌の元編集長”が関与した出廷妨害が紹介されている。
この元編集長は、性被害を告発したA子さんと親交の深いX氏のもとを訪れ、A子さんとX氏の不倫を疑うような記事のコピーを見せ、「うちの雑誌では掲載を見送ったけど、他社に持ち込めば記事になっちゃいますよ」と言ったり、巨額の報酬を支払うなどと言ったりして“A子さんの出廷”を止めるよう迫ったという。
“大手出版社に在籍する女性週刊誌の元編集長”が、なぜそんな恐ろしいことをしたのか、なんらかの利害関係があったのかなどは不明だが、しかしこんなことを暴露されてしまったのだから、松本に関する記事はやりづらいよね。スルーするしかなかったのね。
不可解な松本擁護を続ける「週刊女性」
ということで、同じく性加害問題発覚後から不可解な松本擁護を続ける「週刊女性」の、今週の“松本擁護記事”を紹介したい。
先週も松本の芸能界復帰について好意的記事を掲載していたが、今週も同様だった。まず訴訟取り下げについて、文春サイドにも“舌禍”があったとして「今年3月に文春の幹部社員が、とあるWEB番組内で松本の性加害報道について『(証拠は被害を訴える女性の弁によるもので)物理的な証拠はない』という旨の発言をした」と紹介、松本からの“訴訟取り下げ”を「実質的には“双方敗北”」「実質的には“和解”」などと記している。
はあぁ〜、何を言っているのだ。そもそも密室で起きる性加害では「直接的物証」を確保できないのは当然だ。なのに、ことさら“物的証拠はない”ことを強調するなんて。そして訴訟取り下げを、まるで“喧嘩両成敗”のように矮小化するなんて。
そして持ち出したのが浜田雅功とのコンビ愛エピソードだ。
「実は、松本さんの裁判終結に関しても、文春サイドとなかなか折り合いがつかない状況に対し、これまで訴訟に関して深入りしてこなかった浜田さんが、松本さんに直接、“まずはそっち(訴訟)を終わらせるべきじゃないか”と提案し、結果的に和解へとつながったそう」(中堅お笑い芸人のコメント)
さらに、騒動発覚後、活動を休止しているスピードワゴンの小沢一敬を心配する松本だが、浜田もその考えは同じだと紹介する。まるで美談のように。さらにテレビ局もまた、松本に復帰オファーを出していると記すなど、松本復帰を後押しするのだ。
なんだかね――。そして今後、もし松本が地上波などに復帰しようものなら、マスコミはまるで性加害などなかったかのように大はしゃぎするんだろうな。怖いな。
橋本環奈と恋人・中川大志の“格差”
先日、「週刊文春」でパワハラを告発された橋本環奈だが、恋人の中川大志からプロポーズされていたと「女性自身」が報じている。きゃー!!
「週刊文春」でも中川が橋本に会うため、橋本のロケ地の下関でデートしていた様子が報じられたが、プロポーズか〜。でも現在放送中の朝ドラヒロインとして超多忙真っ最中な橋本に対しプロポーズする中川って、芸能界の常識的に、そしてタイミング的にどうなの? と少し思った。今はもう、そんなこと関係ないのか?
しかも橋本はプロポーズの返事はまだしていないらしいが、中川のほうはかなり前のめりのよう。「自身」の記事からも中川くんのほうが熱量高そうなことがうかがえるし、「週刊文春」が報じたように、下関デートでは公園のステージで橋本だけのための即興コンサートをやるくらいだもんね。
それ以上に気になったのが、2人の“格差”だ。このプロポーズ記事のタイトルに記された“中川大志”の名前は“橋本環奈”の大きさと比べて4分の1以上に小さく見える。さらに表紙タイトル、そして目次タイトルにも中川の名前さえない!
中川もそれなりに活躍しているとは思うが、この2人は“格差愛”だったのかと改めて感じいった。
市村正親と篠原涼子の長男が心配なワケ
結構やばい話だ。2021年に離婚した市村正親と篠原涼子の長男でモデル俳優の市村優汰(16才)がわいせつ事件を起こしていたというのだから。
「女性セブン」によると10月30日夜、港区で外国人女性が見知らぬ男に着衣の上から胸を触られたという110番通報があり、警察官が駆け付けた。そして通報された男こそ市村優汰であり、警察署での任意の事情聴取も行われたという。
優汰は反省し、未成年だったことで被害者も処罰感情が薄れて事件化は見送られたというが、大丈夫か、長男くん。ちょっと心配だ。