10月16日に不慮の死を遂げたワン・ダイレクション(以下、1D)のリアム・ペインの葬儀が、現地時間11月20日に生まれ故郷のウェスト・ミッドランズの教会で遺族や親族、親しい友人のみで執り行われた。葬儀が行われる場所は公開されなかったものの、パパラッチやファンが場所を特定し、殺到。ネット上で非難が巻き起こっている。
目次
・リアム・ペインの葬儀に、パパラッチやファンが押しかける
・葬儀に参列したセレブたち
・1Dファン、SNS上の葬儀写真を「すぐに削除してほしい」
・「DADDY」のフラワーアレンジメントは息子から? 1Dメンバー?
リアム・ペインの葬儀に、パパラッチやファンが押しかける
10月16日に滞在先のアルゼンチン・ブエノスアイレスのホテル3階客室バルコニーから転落し、31歳の若さで死去したリアム。地元当局が死因を特定するまでに時間を要したため、父親ジェフ・ペインの元に遺体が引き渡されたのは、亡くなってから約3週間後のこと。11月6日にリアムはやっとイギリスに帰国した。
葬儀の日程は前日の19日になるまで報道されず、場所は公開されなかったが、葬儀にはマスコミのほか、ダイレクショナー(1Dの熱心なファン)が懸念していたように、場所を突き止めた多くのパパラッチやファンが押しかけた。
リアムの葬儀には、1Dオリジナルメンバー4人全員が参列。ルイ以外は一度もサングラスを外さなかったが、目に見えて憔悴しきっており、鼻先を赤くし泣き腫らしているのがわかるハリーの写真も多数ネット上に投稿された。
2016年1月、ゼインの1D電撃脱退から10カ月後にグループ活動を停止し、その後、ゼインが1Dの誰とも連絡していないことが報じられたり、ルイがゼインのことをよく思っていないと告白するなどした。活動休止後は全員が集まる機会はなかったことから、マスコミは今回の葬儀を「悲しみのリユニオン」といった見出しで記事にした。
葬儀に参列したセレブたち
葬儀には、リアムの一人息子を出産した元交際相手の歌手シェリル・コール、シェリルとガールズ・アラウドというグループを組んでいたキンバリー・ウォルシュ、ニコラ・ロバーツも参列。
1Dの生みの親であるオーディション番組『Xファクター』のサイモン・コーウェルも交際相手に支えられながら参列。1DのPRを務めていた、サイモン・ジョーンズ、1Dのツアーマネジャーで後にリアムのパーソナル・ボディガードを務めたポール・ヒギンスも参列していた。
ほかにも、昨年サッカーのチャリティマッチで一緒だった元サッカー選手のロビー・キーン、1Dのメンバーと交流のあった司会者のジェームズ・コーデン、リアムが亡くなった時に交際していたケイト・キャシディも気丈に葬儀に参列。
セレブたちはパパラッチやファンに泣いている姿を撮影されるのを警戒してサングラスをかけており、まるでマフィアの集まりのような雰囲気にも見えた。
1Dファン、SNS上の葬儀写真を「すぐに削除してほしい」
次から次へとSNSに投稿される、悲しみに暮れる1Dメンバーやゼインらの写真投稿に、ダイレクショナーからは「すぐに削除してほしい」と懇願するコメントが殺到。
というのも、ダイレクショナーは、かねてより「プライベートな葬儀は静かに執り行われてほしい」「リアムが愛する人たちのプライバシーを守りたい」と結束。ネット上で、「葬儀に押しかけるのはやめよう」「葬儀に参列するリアムの家族や友人たちの写真を撮り、ネットに上げることはやめてほしい」と呼びかけていた。
それでも投稿がやまないことから「プライバシーを尊重して!」「こんなのリアムは望んでいない」と怒りをあらわにし、1Dメンバーが一緒にいることを喜ぶコメントにも「不謹慎にも程がある!」と大激怒している。
「ハリーは追悼メッセージも短かったし、大して悲しんでないみたい」「ナイルは笑ってたね」「ゼインは相変わらずイケメン! 超かっこいい!」というSNSの声にも、「親友の葬儀に参列している人に向かって言う言葉?」などと返し、怒り心頭。
SNS上には、2011年にリアムが投稿した「もし僕が死んだら、僕の葬式に来てくれる?」のツイートを引用して葬儀の写真を投稿する人も少なくない。ダイレクショナーのさらなる怒りを買い、収拾のつかない騒ぎとなっている。
「DADDY」のフラワーアレンジメントは息子から? 1Dメンバー?
葬儀には「DADDY」「SON」とかたどられたフラワーアレンジメントも捧げられていたが、「DADDY」は7歳の息子ベアからのものという説、リアムが世話焼きで1Dメンバー間でのニックネームが「ダディ」だったからメンバーが捧げたという説もある。どちらにせよ、プライベートな葬儀にしたかったことをうかがい知れる。
涙する参列者に穏やかな表情で対応するリアムの父ジェフの気丈な姿も印象的で、ファンの間からは、「これ以上、ジェフを苦しませたくない」という声も上がっている。ダイレクショナーの怒りが鎮火するには、まだしばらくかかりそうだ。