家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。
目次
・今回のお悩み:「せっかちが加速して毎日しんどい」
・プウ美ねえさんの回答
・今月のエプロンメモ
<今回のお悩み>
「せっかちが加速して毎日しんどい」
プウ美おねえさん、こんにちは。わたしの悩みを聞いてください。昔からせっかちなほうだったのですが、最近加速している気がします。
歩くのが遅い人にカリカリ、レジや女性トイレの混みっぷりにイライラ、なかなか届かない宅配便にムカムカ……といった感情が若い頃よりも大きくなっているような気がして、いちいち疲れてしまいます。買い物に行っても、長蛇の列だと買うのをやめるようになりました。もう、並ぶ根性がありません。
「待つ」という行為が苦手なんだと思うんですが「年をとればマシになるかな」とイメージしていたのに、ひどくなっているという現状に戸惑っています。どうすれば毎日を穏やかに過ごせるでしょうか。「待つ」のがうまくなるコツなどがありましたら、アドバイスいただけますと幸いです。
(おすし・39歳)
プウ美ねえさんの回答
スピーディに動けるのはすばらしいことです。活動的な今のご自分を楽しみながら、体と気持ちのバランスがとれると一番よいですね。
おねえさんもご相談者様と同じくらいの年齢の頃、いまの3倍くらい活動的で、5倍くらいイライラしていました。ほとんどすべての対人関係で腹を立てていて、いつも自分だけが正しいと思っていました。イラッとできる自分が頼もしく、攻撃的になれることが誇らしくて、あえてトラブルを楽しんでいたかもしれません。大迷惑だし、今ふり返るとどうでもいい衝突ばかりです。だから、「穏やかに過ごしたい」と気づけた貴女は、とっても素敵です。
たぶん年齢的に情報をたくさん処理できる時ですから、まずはイライラのスマート回避を。レジの混まない曜日・時間帯や、比較的空いているトイレ(ゲーセン・パチ屋・コンビニなど)を調査しましょう。ちょっと遠回りでも、人が混まない抜け道をスイスイ歩けたら気持ち良いものです。探しましょう。
おねえさんはだいぶんモッサリモードになりましたが、自分で変えたわけではありません。体が衰えたり生活環境が変わったりして、それにつられて気持ちも「仕方ねぇな……」と歩調を揃えてきたかんじです。中から性格を変えようとするより、対人関係などの外側を変えるのがぐっと確実なのです。
温暖で静かな土地に引っ越すとか、人付き合いを全部やめるなどすれば確実にのんびり化できます。ですが急激な変化は揺り戻しがきますから、とりあえずは天気のいい日に近所の河原を散歩するとか、人のいない喫茶店で漫画よんだりして、心の中ののんびりを少しづつ育てる時間を作ってはいかがかしら。
今月のエプロンメモ
昔は少しの遅れで絶望的になった宅配便ですが、いまは「それが間に合わなかったら誰かが死ぬのだろうか?」と自問できるようになりました。そんなメロスみたいな約束ごとはそうそうないものです。自分がメロスでないことに感謝したら、配達員さんにも笑顔でお礼を言えるようになりました。
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