12月12日、情報バラエティ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)が2025年3月をもって終了すると複数のメディアが報道。これを受け、ネット上では「やっぱり」という反応も目立つ。
目次
・『ワイドナショー』、『サンデージャポン』に惨敗
・松本人志、指原莉乃に「体を使って」発言で炎上
・武田鉄矢、ガーシー擁護発言が賛否呼ぶ
・松本人志に「人権意識が低い」と批判も
『ワイドナショー』、裏番組『サンデージャポン』に視聴率で惨敗
13年10月に深夜番組としてスタートした『ワイドナショー』は、14年4月より日曜午前10時スタートの枠に移動。しかし、レギュラーの松本は22年4月より隔週出演となり、23年3月には番組から卒業した。
また、裏番組である『サンデージャポン』(TBS系)の平均視聴率と比較すると、多くの回が世帯・個人ともに『サンデージャポン』の3分の1ほどしか取れておらず、惨敗状態。加えて、松本が卒業してからはネット上で「放送する意味あるの?」と疑問の声も目立っていただけに、終了報道に驚きの声は少ないようだ。
なお、コメンテーターとしてたびたび出演してきた社会学者・古市憲寿氏は今月12日、自身のXを更新。「僕が初めて番組に出たのは2014年10月。約10年前のこと。どういう理由かわからないけど、松本人志さんが僕のことを面白がってくれた。たぶん政治観も、寄って立つところも全然違ったはずなのに。そのことは間違いなく、僕の世界を広げてくれた」などと振り返りつつ、「立場が違う人間が、全く台本もなく、自由に話せる場だった。時代に合わなくなってしまったのかも知れないけど、いつか復活して欲しいなあ」と思いをつづっている。
実際、古市氏が言うように発言の自由度が高い番組であった『ワイドナショー』。それゆえ、松本やコメンテーターの発言が炎上することも少なくなかった。そこで、番組終了を前に過去の騒動をいくつか振り返りたい。
松本人志、指原莉乃に「お得意の体を使って」発言で炎上
19年1月13日の放送では、NGT48(当時)・山口真帆のSNS投稿を発端とした“NGT48暴行事件”について紹介。この回にはHKT48(当時)・指原莉乃がコメンテーターとして出演しており、AKB48グループの運営体制を改善すべきだと熱弁を振るっていた。
そんな指原に対し、松本は「そっち(運営)回ったらええやん」と提案。さらに、女性のバストを示すようなジェスチャーを交えつつ「そこはお得意の体を使って、なんとかするとか」と発言し、「何? 何を言ってるんですか? ヤバ……」と指原をドン引きさせていた。
この松本のセクハラ発言を受け、ネット上では「暴行事件について真面目に話してる時に、これはひどい」「時代錯誤なおっさん」などと松本に批判が集中。この事態を受け、定例会見に登場したフジテレビ社長(当時)の宮内正喜氏は「放送責任は局にある」「我々は時代の変化に敏感でなければならない」などと同騒動について反省の弁を述べた。
武田鉄矢、ガーシー擁護発言が賛否呼ぶ
23年3月26日の放送では、元参院議員・ガーシー(東谷義和)が国際手配されたニュースを紹介。当時、ドバイに滞在していたガーシーに逮捕状が出されており、警察は兵庫県伊丹市にある母親が住む実家など2カ所を家宅捜索していた。
この話題に関してコメントを求められた俳優・武田鉄矢は、「私、さっぱりわからないんですよ」「罪っていうけども、罪もわかんないでしょ? 人の悪口を言ったってやつでしょ? 我々、陰でいくらでも(悪口を)言ってますから」などと「わからない」を連発。
その後も「公に(悪口を)“言わない”と“言った”って、それだけの差で国際指名手配で、パスポート取り上げられるんですか? それはどう考えたって、法の秤(はかり)があったら合わないんですよ」などと熱弁を振るった。
ガーシーを擁護するような発言に、ネット上では「武田鉄矢の意見に共感した」「鉄矢は何を言ってるの? 名誉毀損レベルの悪口を公の場で言ったらダメでしょ」などと賛否が飛び交った。
松本人志が「不良品」呼ばわり、「人権意識が低い」と批判も
19年6月2日の放送では、神奈川県・川崎市の登戸駅近くで発生した襲撃事件について紹介。
この時、松本は大量殺人などの行為に及ぶ人たちについて「人間が生まれてくるなかで、どうしても“不良品”って何万個に1個(生まれる)。これはしょうがないと思うんですよね」「もうその人たち(不良品)同士でやりあってほしいですけどね」とコメントした。
一部人間を「不良品」呼ばわりした松本に対し、ネット上では「松ちゃん、批判覚悟で言ったんだろうな」と理解を示す声もあったが、やはり「人権意識が低い」などと批判も寄せられていた。