――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。
服がない!! ないないないない!!!!!!!! ある日、私はクローゼットの服をめちゃくちゃに取り出しながら、ため息をつきました。なんだってあたしゃあ、きれいめでエレガントなワンピースの1着も持っていないんだろうねえ。家にあるのは、カジュアルなものばかり。スカートも満足にありゃあしない……。ああ、いったいどうしたものか……。
私がなぜこんなにも頭を抱えているかというと、彼の両親に結婚のあいさつに行くためなのです!! 彼のッ!! 実家にッ!! 挨拶ですわよ!? そりゃあ、ジーンズにブラウスなんて恰好じゃあ行けませんわよ!!!!
問題は、あたしが“どすこい体形”であること。体重70キロの女用のワンピースが百貨店にあるとは思えない……。百貨店にあるワンピースっちゅーもんは、「あ、こちらフリーサイズになってますう」なんて店員に言われても絶対に信じちゃいけないのよ。どうせ肩もウエストもぴっちぴちのきっつきつで、「へへ……すみません……着れませんでした」っていうことになって、店員さんと2人で気まずい思いをするんだからさっ!!!!
そんなわけで仙台まで買いに行くのをやめ、私は「ZOZOTOWN」を開きました。なんでZOZOかっちゅーと、以前、クレジットカードでバカみたいに買い物したから、ポイントが1万円分くらいあったからよ。
まずは、いつものように高いもの順で検索。すると、出るわ出るわ、10万円超えのワンピースが! さすがに1回しか着ないであろう服に10万円は出せないわよ……。そう、今回欲しいワンピースのテーマは、「彼の両親に挨拶に行く」ときの格好。私がいつも選んでいるような、ラフな服では絶対に行けないのです。
私が普段「おおっ!? 可愛い!!」と思う服っちゅーたら、こんな感じ。
こういう、ちょっと一癖あるようなものが好きなのよ。でもこの格好で彼の両親に会いに行った日にゃあ、「ぼろ布をかぶってきた女」呼ばわりされそうよ……。彼の家に行くなら、もっとわかりやすく「清楚」を前面に出さねばならぬ。あたしが普段選んでいる服とは真反対のものを選ばなければならないのじゃ!! 一体何が正解なの~~~!?!?!?
そして、捜索の末に見つけたのがこのワンピース。
どうよ!!!! どっからどう見ても清楚!!!! なんちゅーったってあんた、白シャツにリボンのスカートよ!? 普段の私のワードロープではぜーったいに選ばないこのワンピースこそ、彼の実家にお邪魔するのにぴったりな服なんじゃないかしら。
そう――最近読んだおしゃれの本にも書いてあったんですよ。服を選ぶときには「これいい!」という自分の感性で選ぶ前に、「どう見られたいのか」を意識せよ、と。服にはイメージがあって、例えば、金のネックレスに金の開襟シャツ。白のスーツと聞けばそれだけで、堅気の職業じゃないとか、夜の仕事をしてるのかな? とか思うものだというのです。
つまり、その服にはイメージというものがあって、それを着たらそのイメージになるということ。「優しそうで清楚」に見られたいなら、その人が着ている服をまず想像して、そのイメージ上の服に似ている服を探しなさい、とこーゆーわけなんですね。
うむうむ……。そう考えると、あたしのクローゼットってマジカオス。一目ぼれして買っちゃったヒョウ柄のシルクのブラウスなんて、どういうイメージにみられるんだろう……。「金持ちだけど趣味の悪いババア」かしら……。ギャフン!!!!
■今回の出費
Tiaclasse「【洗える】小顔効果も叶える、パフ袖シャツワンピース」8,151円