「560~790円」というリーズナブルな価格がうれしいガストの「平日限定 日替わりランチ」。そこで今回は管理栄養士の猪坂みなみ先生に、全5種類のランチメニューの特徴やおすすめ1~3位を教えてもらいました。
目次
・【ガスト】日替わりランチの特徴
・【ガスト】日替わりランチ 月曜日:若鶏スパイス焼き&ソーセージ&カキフライ
・【ガスト】日替わりランチ 火曜日:ハンバーグデミグラスソース&若鶏の唐揚げ
・【ガスト】日替わりランチ 水曜日:ミニチーズINハンバーグてり焼きソース&海老フライ
・【ガスト】日替わりランチ 木曜日:ミニチーズINハンバーグデミソース&野菜コロッケ&ソーセージ
・【ガスト】日替わりランチ 金曜日:柔らかうすカツ デミグラスソース
・【ガスト】日替わりランチ おすすめ第3位
・【ガスト】日替わりランチ おすすめ第2位
・【ガスト】日替わりランチ おすすめ第1位
【バーミヤン】日替わりランチの特徴
――ガストの日替わりランチについて特徴を教えてください。
猪坂みなみ先生(以下、猪坂) 主食(ライスやパン)、主菜(お肉や魚介類)、副菜(野菜)が揃っており、お手頃な価格で栄養を補給できるお得なランチだと思います。日替わりスープはおかわり自由なので、体を内側から温めることもでき、寒い時期にはありがたいですね。
――ライスはソフトフランスパンに変更できますが、栄養素的にどんな違いがありますか?
猪坂 ガストのライス(普通盛り)は264 kcal、ソフトフランスパンは297 kcalですので、エネルギーの面ではそこまで大きな違いはありません。パンは塩分が含まれるので、塩分の摂りすぎを避けたい方はライスのほうを選ぶのがおすすめです。
また、たんぱく質の量としては、お米よりもパンのほうに多く含まれるので、よりたんぱく質を多く摂りたいという方はソフトフランスパンのほうを選ぶと良いでしょう。
――価格はエリアによって異なり、560円〜790円(税込)です。コスパ的にはどうでしょうか?
猪坂 ライスとメインのおかず、副菜までついて790円までで食べられるというのは、非常にコスパが良いと思います。最近は飲食店のメニューも値上がりが相次いでおりますので、手頃な価格でランチを楽しめるというのはありがたいですよね。
ただし揚げ物の割合が多いため、夜は低脂質なメニューを選んで調整したり、野菜のサイドメニューを追加してビタミンやミネラル、食物繊維の摂取量を増やしたりすると、より良いでしょう。
【ガスト】日替わりランチ
月曜日:若鶏スパイス焼き&ソーセージ&カキフライ
――月曜日「若鶏スパイス焼き&ソーセージ&カキフライ」について、栄養素的な特徴を教えてください。
猪坂 鶏肉とソーセージ、牡蠣の3種類の食材からたんぱく質をたっぷり摂ることができるメニューです。おかずのカロリーは457 kcalで、比較的控えめです。食材にはそれぞれ含まれる栄養が異なるため、いろいろな食材を一度にとれるという点はうれしいですね。
特に鶏肉と牡蠣は低脂質でビタミンB群が多いのが特徴です。牡蠣には亜鉛も豊富に含まれ、代謝の促進などに役立ちます。ただし、揚げ物やソーセージには脂質が多く含まれるため、前後のお食事で調整すると良いでしょう。
【ガスト】日替わりランチ
火曜日:ハンバーグデミグラスソース&若鶏の唐揚げ
――火曜日「ハンバーグデミグラスソース&若鶏の唐揚げ」について、栄養素的な特徴を教えてください。
猪坂 ハンバーグと唐揚げがセットになったボリュームのあるメニューですね。ハンバーグに使用されているひき肉と揚げ物は脂質が多いため、エネルギーは668kcalと、ランチの中で最も高めになっています。ソースなどで味付けもしっかりされているため、1食当たりの塩分は3.3gと他のメニューと比べるとやや多めです。ソースなしでも下味がしっかりついていますので、ソースは落としながら食べるようにすると良いですね。
また、付け合わせはコーンがメインである分糖質が多め。糖質の摂りすぎが気になる方は、ライスを少なめにするなどして調整するのがおすすめです。
【ガスト】日替わりランチ
水曜日:ミニチーズINハンバーグてり焼きソース&海老フライ
――水曜日「ミニチーズINハンバーグデミソース&野菜コロッケ&ソーセージ」について、栄養素的な特徴を教えてください。
猪坂 チーズ入りのハンバーグと海老フライのセットになります。原材料としてひき肉が使われていたり、ハンバーグの中にチーズが入っていたり、海老はフライとして揚げられていたりする分、脂質は多めですが、ハンバーグのサイズはミニになっているため、火曜日のメニューよりも低エネルギー(549 kcal)です。
【ガスト】日替わりランチ
木曜日:ミニチーズINハンバーグデミソース&野菜コロッケ&ソーセージ
――木曜日「酸辣麻婆茄子ランチ」について、栄養素的な特徴を教えてください。
猪坂 水曜日と同じ、ミニサイズのチーズ入りハンバーグと、野菜のコロッケ、ソーセージがセットになっていて、エネルギーは613 kcalと高めです。ひき肉やソーセージ、揚げ物には、動脈硬化などのリスクを高める「飽和脂肪酸」が多く含まれるので、前後のお食事ではお魚や野菜を中心に食べるようにして、1日のトータルで摂りすぎにならないよう注意すると良いでしょう。
付け合わせの野菜は、量としては少なめですが、コロッケの中にも野菜が入っているため、その分食物繊維を補えると思います。
【ガスト】日替わりランチ
金曜日:柔らかうすカツ デミグラスソース
――金曜日「柔らかうすカツ デミグラスソース」について、栄養素的な特徴を教えてください。
猪坂 豚ロースの薄いカツとレタス、トマトのセット。1食当たりのエネルギーは370 kcalと、すべての曜日の中で最も低エネルギーです。豚肉には、糖質をエネルギーに変換してくれるビタミンB1が豊富に含まれており、疲労回復にも役立ちます。
ダイエット中の方や、日々の疲れがとれないという方はこちらのメニューを選ぶと良いでしょう。
【ガスト】日替わりランチ おすすめ第3位
木曜日:ミニチーズINハンバーグてり焼きソース&海老フライ
糖質の摂りすぎが気になる人に
――栄養素的にみたおすすめを教えてください。第3位は?
猪坂 「ミニチーズINハンバーグてり焼きソース&海老フライ」です。お肉だけでなく、海老から魚介類の栄養を摂れる点と、550kcal未満に抑えられている点が良いと思い3位に選びました。
付け合わせの野菜も、糖質の多いコーンではなく、レタスがメインであるため、糖質の摂りすぎが気になる人にとってはその点もうれしいポイントだと思います。
【ガスト】日替わりランチ おすすめ第2位
月曜日:若鶏スパイス焼き&ソーセージ&カキフライ
脂質が比較的少なめ
――栄養素的にみたおすすめを教えてください。第2位は?
猪坂 「若鶏スパイス焼き&ソーセージ&カキフライ」です。揚げ物のボリュームが少なめで、食材としても脂質の少ない鶏肉とカキが使用されている分、脂質が比較的少なめである点が高ポイントでした。
さらに脂質の摂取量を減らしたい場合は、鶏肉の皮を取り除いたり、カキフライのタルタルソースを落としたりして自分で調整できる点も良いと思いました。
【ガスト】日替わりランチ おすすめ第1位
金曜日:柔らかうすカツ デミグラスソース
低カロリー&ビタミン補給もできる
――栄養素的にみたおすすめを教えてください。第1位は?
猪坂 いちばんのおすすめは「柔らかうすカツ デミグラスソース」になります。ひき肉やソーセージなどで脂質が多く高カロリーな他のメニューと比べて、こちらのメニューは最も低カロリーである点が良いと感じました。
付け合わせも、レタスだけでなくトマトやレモンがあるので、ビタミンも補給しやすいと思います。