【サイゾーオンラインより】
4月19日午後9時から第2話が放送される広瀬アリス主演『なんで私が神説教』(日本テレビ系)。初回放送後には、ネット上で「スカッとした!」などと好意的な声が相次いだ。
目次
・『なんで私が神説教』は学園ドラマ版『スカッとジャパン』?
・『なんで私が神説教』初回視聴率は世帯6.1%、個人3.7%
・広瀬アリス、早くも「ハマり役」の声も
『なんで私が神説教』は学園ドラマ版『スカッとジャパン』?
同ドラマは、同局『となりのナースエイド』やフジテレビ系『イップス』などのオークラ氏が脚本を手掛けるリアル学校エンターテインメント。ニートから嫌々高校教師になった主人公・麗美静を広瀬が演じる。
※以下、『なんで私が神説教』第1話のネタバレを含みます。
初回では、麗美がやる気ゼロのまま私立名新学園2年10組の担任に。生徒に深入りしないことを心掛けるも、一軍女子のリーダー・綿貫陽奈(清乃あさ姫)に「黙れガキ」と言い放ってしまい、陽奈たちを敵に回してしまう。その後、陽奈にイジメられている内藤彩華(豊嶋花)から助けを求められた静は、生徒にしたくもない“説教”をする羽目になる――。
終盤の説教シーンに対し、ネット上では「静先生が生意気な生徒をハッキリ叱ってくれるの気持ちいい!」「アリスちゃんのラストの説教シーンが見ものだった」などと好意的な声が続出。
さらに、2022年までレギュラー放送されていたバラエティ番組『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)を思い出した人も多かったようで、「スカッとジャパンの学園ドラマ版って感じ」「ロングバージョンのスカッとジャパンだった」という声も見られた。
『なんで私が神説教』初回視聴率は世帯6.1%、個人3.7%
なお、同ドラマの初回は平均世帯視聴率6.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人3.7%を記録。3月29日に同枠で放送された『相続探偵』の最終回は世帯3.2%、個人1.8%と振るわなかっただけに、今期はどこまで数字を維持できるのか注目される。
『なんで私が神説教』第1話の印象について、ドラマライターの北村有氏はこう語る。
「こういったタイプの学園ドラマの場合、教師の言うことに納得感がないと途端に興醒めしてしまいますが、広瀬アリスさん演じる静の言葉が的を射ていたからこそ『2話も観てみよう』と思う層が多いのではないかと思います。特に終盤、イジメを形作るノリを壊していくしかない、それができるのは外側にいる教師だ、といったセリフには『確かにそうだ』と思わせる説得力がありました。実はあの説教は、前もって一生懸命考えたカンペを読んでいただけ、という結末も良い具合に脱力感があって良かったです。
少子化という社会問題によって、確かに学校運営においても、売り手市場よりも買い手が優位な市場になっているのかな、と感じます。本来は対等であるはずなのに、それによって子どもの立場が教師よりも上になっている。そういったお互いの立場の均衡を崩しにかかる“生徒”に対し、力でねじ伏せるのではなく“説教”で調整していくといったスタンスは、学園ドラマにおいても新鮮に映ります。静先生は2年間ニートをしていて、『こんな自分は偉そうに説教できる立場じゃない』と心のどこかで自信がないからこそ、視聴者にとっては応援したくなる主人公に仕上がっているようにも思えます」
広瀬アリス、早くも「ハマり役」の声も
また、早くも広瀬に関して「ハマり役」との声も散見される。前出の北村氏が話す。
「広瀬さんは『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)や『366日』(フジテレビ系)など恋愛ドラマで主役も張れますし、『知ってるワイフ』(同)のようなクレイジーな役柄や『探偵が早すぎる』(日本テレビ系)のようなコメディでも生きる役者さんです。年齢的にも、このタイミングでの教師役というのは、さらに幅を広げにきたなという印象です。制作側としても、広瀬アリスさんを主役に据えれば間違いないという信頼感が、すでに醸成されていると思います。
静先生の役もとても合っていますね。無気力ながらも、自分なりのロジックで生徒と向き合おうとする姿勢には無理がないですし、カッとなったら思わず口が先に出てしまうといった設定も人間味があって、好感度の高い広瀬さんのイメージにピッタリ合うと感じました。生徒にとっても、絵に描いたような典型的な熱血教師より、多少ローテンションでも思ったことを言ってくれる教師のほうが『とりあえず話だけ聞いてみるか』という気にさせられると思います。時代にマッチする教師像を、広瀬さんが効果的に表現されているのではないでしょうか」
初回の評判は上々な様子の『なんで私が神説教』。『となりのナースエイド』をヒットさせたオークラ氏の作品だけに、今後も期待が高まる。