毎週のように新製品が生まれる、変化の激しいコスメ業界。「何を買うのが正解なの!?」と悩むあなたに、ヘアメイクアップアーティスト・篠原奈緒子氏がズバリお答えします！
★今月のお悩み★
「早くも今年の半分以上が終わり、お店に“秋物”が並ぶ季節になりました。コスメもすっかり秋めいてきましたが、新しいものを買う前に、まずは上半期に発売された商品を振り返りたいです。ということで、篠原さんの『2021年上半期ベストコスメ』を教えてください！」
この時期になると、コスメ好きの間で話題になるのが「上半期ベストコスメ」。各分野のプロが意見を出し合ったり、ネット投票が行われたりと決め方はさまざまですが、篠原さんにも“独断と偏見”で、今年1〜6月に発売されたコスメの中から「おすすめベスト5」を発表してもらいました！ ※値段はすべて税込み。
おすすめ第1位：資生堂「アネッサ ブライトニングUVジェル」2,640円
日焼け止めが大好きで、毎年たくさんの新商品を試すのですが、21年上半期の新商品で一番気に入ったのがコレ。ラベンダーピンクのカラーが付いているので、綺麗に肌をトーンアップしてくれて、かつ自然に仕上がる“薬用ホワイトニング”が新しいし、うれしい。マスクにファンデーションがべったり付くのは嫌なので、夏場はこのUVのみで過ごしていました！
SPF50+・PA++++の最高値はこの季節にありがたく、しかもSPF値が高いとどうしても起きてしまう“肌がテカテカになる現象”が起こりません。しっとりと肌になじんで乾燥せず、ベタつきも気になりません。
また、クレンジングを使わず石鹸で落とせるのもうれしいポイント。一方で、ウォータープルーフ効果はないようなので、こまめに塗り直す必要があるでしょう。香りも良くて、お気に入りの日焼け止めです。
おすすめ第2位：エクセル「アイシャドウブラシ S」1,320円
ドラストで購入できるプチプラのメイクブラシで、こんなにクオリティの高いものが出たんだ！ とビックリしました。私が仕事で使うのは、天然毛の数万円するものですが、普段使いの自分メイクには、この商品で十分すぎるパフォーマンスです。
アイシャドーをしっかりキャッチして、狙った場所にキレイについてくれます。コスメに付属しているブラシを使っている人は、一度試してみてほしい一品。仕上がりが全然違いますよ！
ちなみに今は、“ぼかす”よりもカラーをしっかり入れるアイシャドーが流行しているので、サイズはSサイズが好み。毛がチクチクすることもなく、適度なコシもあるので、ふんわりと眉を描くためのアイブロウブラシにも使えておすすめです。
イエローのシャドーが流行していますが、ポップになりすぎたり、浮いてしまったりと難しいですよね。そんな中で、ルナソルの新作「アイカラーレーション EX10」のイエロー（右上）は、大人にも勧められるおしゃれかつ上品なカラーで、最近一番使っているパレットです。
ラメ系2色とマット系2色が入っていて、いろいろな組み合わせが楽しめるのもうれしい。繊細な粒子がまぶたにしっかりフィットして、肌の透け感も今っぽいですよ。ブラウン系のアイシャドーにマンネリを感じている方に、ぜひ試してほしいと思います。
品質がいい分、お値段は高級ですが……美容保湿成分も入っているようなので、その効果にも期待したいところです。
第4位：ファシオ「マルチフェイススティック 03」990円
しっかり発色するチークよりも、ツヤ感や濡れ感で見せるチークが流行した今期。こちらの商品はプチプラで試しやすく、理想的な仕上がりになるチークだと感じました！
スフレっぽい質感でふんわり、ぽわっと色付く感じで、肌なじみもよく浮きません。ツヤとラメもちょうどいいので、若い世代はもちろん、大人にもおすすめできる絶妙カラーです。
ただし、「スティックチークの宿命」とでも言いましょうか、マスクとの相性はよくないです。とても取れやすいので、メイク直しは必須。サイズが小さく軽いので、持ち運びのストレスがないのはよかった点。コロナ禍ということもあり、手でチークを伸ばすのにちょっと抵抗があるので、私はスポンジを使って使用しています。
オレンジ系が好きな方は「04」の色がおすすめ。こちらにはラメがなく、見た目はちょっとマットなんですが、肌に伸ばすと自然にツヤも出てかわいいです。
第5位：キャンメイク「ジューシーリップティント 03」660円
昨年に引き続き、現在も人気のブラウン系リップ。マスク生活が続き、リップにティント効果があることはマストになりましたよね。また、コロナ禍でテスターを試すのが難しい中、プチプラなのもうれしい！
色味もおしゃれで高発色、水っぽいテクスチャは濃さの調整やグラデーションもやりやすいです。ティントリップにありがちな、唇がカサカサになることもありません。
塗ってから5分待つと色が定着するとのことで、メイクの一番最初〜中盤に塗っておけば、ちょうどよく仕上がりそう。とはいえ、5分って意外と長いので、メイク直しの際にはちょっと面倒かもしれませんね（笑）。