【サイゾーオンラインより】
Snow Manのラウールが7月スタートの木曜劇場『愛の、がっこう。』(フジテレビ系)に2番手で出演。ネット上では歓喜するファンが相次ぐと共に、「シリアスな演技は未知数」との指摘もある。
目次
・ラウール、GP帯民放連続ドラマ初出演
・「ラウールって演技できるの?」テレビドラマは約6年ぶり
・ラウール、「格段に進化」した演技
・Snow Man、今期は『特捜9』『なんで私が神説教』などに出演
ラウール、GP帯民放連続ドラマ初出演
『愛の、がっこう。』は、同局『白い巨塔』や『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』を手掛けた脚本家・井上由美子氏と演出家・西谷弘氏という強力タッグによるオリジナルラブストーリー。
堅い家庭で育った真面目すぎる高校教師・小川愛実(木村文乃)が文字の読み書きが苦手なホスト・カヲル(ラウール)に言葉や社会を教える秘密の“個人授業”を続ける中で、次第に距離を縮めていくが、さまざまな批判や非難、憎しみ、嫉妬が容赦なく2人を襲う様子が描かれるという。
フジテレビはラウールの出演について「GP帯民放連続ドラマ初出演&フジドラマ初出演&初のホスト役! 初ものづくしのラウールが、初めての“愛”を知るホスト役を熱演!」とアピール。
そんなラウールが演じるカヲルは、親からの愛情もあまり受けておらず、家庭環境が整わない生活を送っていたことから、義務教育も十分に受けられなかった一方で、人なつっこい笑顔とトークスキルを武器にホストクラブ「THE JOKER」でNo.7まで上りつめた役柄だという。
「ラウールって演技できるの?」テレビドラマは約6年ぶり
また、ドラマの公式インスタグラムで真っ赤なスーツに身を包んだラウールの動画が公開されると、ファンから「ラウちゃん、プライム帯のドラマに大抜てきされたのすごすぎ!」「ラウくん、ドラマ出演おめでとう。真っ赤なスーツも品良く着こなしてる!」といった好意的な声が続出。
一方、ラウールには一般的に高いダンススキルやモデル活動のイメージがあるためか、「ラウールって演技できるの?」「あんまり演技派なイメージなかったから意外」といった声も散見される。
これまでのラウールの俳優活動といえば、『JOHNNYS' World -ジャニーズ・ワールド-』や『ジャニーズ銀座』といった所属事務所が手掛ける舞台のほか、主演映画『ハニーレモンソーダ』(2021)や主人公の1人であるトド松を演じた『おそ松さん』(22)、主演映画『赤羽骨子のボディガード』(24)などに出演。
しかし、テレビドラマとなると、19年放送のSnow Man・岩本照、渡辺翔太、目黒蓮とのカルテット主演作『簡単なお仕事です。に応募してみた』(日本テレビ系)と同年放送の『決してマネしないでください。』(NHK)という深夜ドラマ2本のみで、以後は6年近く機会がなかったため、「ラウールの演技を見たことがない」という人も少なくないようだ。
加えて、これまでは“コメディ寄り”の出演作が目立ったため、『愛の、がっこう。』のようなシリアスな作品での演技は「想像しにくい」というファンも多いようだ。
ラウール、「格段に進化」している演技
ラウールの演技の印象について、ドラマライターの北村有氏はこう語る。
「やはりもっとも印象深かったのは、映画『赤羽骨子のボディガード』の威吹荒邦役です。原作のテンションに忠実でありながらも、ラウールさん特有のしなやかな身体性と、どこか透明感のある存在感が絶妙に融合していたと感じます。
正直、演技力という一点で見れば、まだまだ伸び代があると感じてしまいます。しかし、デビュー当初と比較すると格段に進化していて、とくに『間の取り方』が洗練されてきた印象です。長身でクールなビジュアルと素朴な語り口のギャップも強みで、それがうまく役柄に深みを与えてくれるパターンも今後増えてくれるといいな、と思います。本人がインタビューで自身の演技を低く評価していた時期を思えば、現在は『楽しんで演じている』空気が画面からもにじみ出ており、見ていて応援したくなる俳優の一人です」
Snow Man、今期は『特捜9』『なんで私が神説教』などに出演
近年はラウールに限らず、多くのメンバーがGP帯連続ドラマにメインで出演しているSnow Man。今期だけでも『特捜9 final season』(テレビ朝日系)に向井康二、『なんで私が神説教』(日本テレビ系)に渡辺翔太、『あなたを奪ったその日から』(フジテレビ系)に阿部亮平が出演しているほか、宮舘涼太が『キャスター』(TBS系)の第1話と第2話にゲスト出演を果たしており、“演技班”の活躍が目覚ましい。前出の北村氏が注目のメンバーについて語る。
「Snow Manの中で演技班といえば、やはり目黒蓮が一強であるのは否めません。『silent』(フジテレビ系)や『トリリオンゲーム』(TBS系)での成功は、俳優としての地位を不動のものにしました。ただ、それと並行してグループ全体としても映画・ドラマへの進出が本格化しており、“演技もできるアイドル”という枠を明確に超えつつあります。阿部や渡辺、深澤辰哉といったメンバーもそれぞれ個性を活かした配役で存在感を発揮し始めており、バラエティで見せる顔とは異なる一面を引き出せている点に、演者としての成熟を感じます。
今や彼らは“演技もできるアイドル”ではなく、作品によっては一俳優としてカウントされる存在です。演技を通して新たな一面を見せてくれるメンバーが増えてきたことで、グループとしての厚みも増しているのではないでしょうか」
『愛の、がっこう。』で主演を務める木村から、コメントの中で「2人だけのシーンを初めて撮影した時に、とても努力家なんだろうなと感じる瞬間があって。10分以上の長回しで撮影したのですが、アドリブを次々に出してくださって、そのひとつひとつにとても心がこもっているんです」と称賛されていたラウール。
木曜劇場はかつて目黒の人気を一気に押し上げた『silent』が放送された枠であるが、果たしてラウールも演技で視聴者を魅了できるだろうか。